雪が教えてくれる「けもの道」

20170208 【動物が写ってないシリーズ 11 】

「しぐれ雪」がやってきた。
この「しぐれ」って、フィールドをやっていると雨でも雪でもスゴクいろんなコトを教えてくれるからありがたい。
山村に暮らす人々にも、「しぐれ雪」があるのに、意外にもその恩恵に気づいていないのかも知れない。
身近なところにこんなにもの「けもの道」があるのに、ほとんどの人がそれを分かっていない。
日陰となった土手のあの縦横無尽のシカの「けもの道」に気づけよ、っていいたい。
そこが、人間目線ではイチバン面白いと思ってオイラは見ているのだけれど。

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北海道のJRポスター


最近は、断捨離にいそしんでいる。
どんどん、捨てて身辺整理中。
そしたら、こんなポスターが出てきた。
イマから15年前にJRの車内吊りとなったポスターだ。
北海道の「阿寒の森」での撮り下ろしだった。
とにかく、一ヶ月で阿寒の森にいる野生動物を4種類撮影することが条件だった。
撮影現場は国立公園なので環境省の許可をえて、キャンピングカーで車中泊しながらの撮影だった。
カメラアングルもすべて自分で考えて結果を出せばよく、ある意味では自由にできた。

2002年は一眼レフのデジタルカメラが登場しはじめてきたときだったが、クライアントの注文はフィルム撮影が条件だった。
このため、何が写っているのかも分からず、フィルムカウンターを見ながら早めにフィルムを回収しては、釧路の個人現像所へ車を飛ばしたものだった。
それでも納期に間に合ったのだから、オイラの無人撮影ロボットカメラ技術はこのときすでに完璧に完成されていたのだった。
いま思えば、ほんとうに楽しい撮影だったし、のんびり楽しみながら仕事ができたいい時代だった、と思う。
そして、イマならデジタルカメラを駆使できるからもっとカンタンに完遂できる自信はある。

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ジャガイモで「スズメ対策」のお呪い

20170203 【動物が写ってないシリーズ 10 】

稲田の脇に、ジャガイモが串刺しとなって立っていた。
場所によっては、5m間隔で田んぼを一周ぐるりとジャガイモのオンパレード。
ジャガイモの腐った臭いが、スズメを寄せつけないのだそうだ。
農業新聞などに載っていたらしく、それを正しく踏襲している農家だった。
はたして、スズメは臭いに反応するのだろうか、はなはだ疑問だ。
「シナントロープ」というものを意識しつつ、すごく、お呪いのような気がしてならない。

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マツタケを喰うシカ

20170202 【動物が写ってないシリーズ  9 】

最近のニホンジカは「マツタケ」を食うようになった。
マツタケの頭だけを齧るので、ズイはご覧のとおり(上2本)。
これに怒り心頭のヒトもおれば、オイラみたいに「ニッコ」っと笑う者もいる。
経済レベルで見ればシカも贅沢なものよな、とも思うがシカにその感覚はない。

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シカのジャンプはあなどれない

20170201 【動物が写ってないシリーズ  8 】

獣害は、当初イノシシだと思ったにちがいない。
防護フェンスをつくっても次々に突破されることを知って、シカが悪さをしていることにようやく気がついた。
そこで、シカが「走り高跳び」できないようにフェンスがどんどん上げ底になっていった。
こうなるまで、少なくも3~4年の思考錯誤時間があったことだろう。
地主も相当に頭にきてキレていた、と思う。

 

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ヒトの臭いを動物は気にするだろうか?

20170130 【動物が写ってないシリーズ 7 】

これは古い写真だが、この光景に出会ったときから「獣害」のテーマが本格的となった。
ニホンジカから作物を守るためにネットフェンスで畑を囲み、さらにはパンストに人毛が詰め込まれていた。
この「人の臭い」で撃退という心理作戦にオイラは興味があった。
シカが「人毛」だけで畑荒らしをやめることはないと思いながら、それを考えついた人の必死さに惚れ込んだからだ。
面白いといえば失礼だが、ここで、「人間vs野生動物」の攻防戦の観戦に参入することを決意したからである。

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「獣と人間が共生していくために」


つい先日、「獣と人間が共生していくために」というテーマで農業団体の前で講演してきた。
農業に従事している方たちばかりだから、普段の講演とちがって話しの的が絞れるから「楽勝」と思っていた。
しかしながら、会場で参加者の顔を見ているとあまりにも引きつっていることに気づいた。
オイラにとっては普通なことでも、参加者にとっては普段の考えとのギャップが大きすぎての反応だった。
もちろん、誰も居眠りをしているようなヒトはいなかったが、これまでの半世紀に及ぶ平和で経済だけを求め見て来た「時間」が農業者にとっては自然環境下で仕事をしていることの意味理由を忘れさせてしまっていたからだ。
「獣害」で悩みはじめているのに、そこに至るまでのプロセスと原因と結果と今後の対策とこのままでの将来予測を伝えたのだが、理解するまでには相当に時間がかかりそうな予感がした。

そのまた前日は、オイラ自身の勉強のために長野県内の行政が中心となって開いた「○○の野生獣害対策について」というシンポと講演会に参加してきた。
結果はほんにお粗末で、まったく「対策」になっていなかった。
現場に立って何を見て判断して対策結果に結びつければよいのか、といった答えがひとつもなかったからである。
ここにも、写真家として日々現場でナンボといったオイラのスタンスとは大きなギャップが見てとれた。
まあ、自分を知り社会ニーズを知るためにも、こうしたシンポにはときどき顔を出して勉強したほうがいいのかも知れない。
そこには、獣害を招いている人間社会を研究観察するための絶好な雰囲気(人間模様)が見られるからである。

写真:散弾銃弾痕のある波トタンを背にしながら仲間の死体を前にする捕獲サルたちの心境は、いかに。

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シルバーカーが語る限界集落…

20170129  【動物が写ってないシリーズ  6 】

奥に見える鬱蒼とした杉林は30~40年生の人工林。
その手前の左右に見えるトタンやネットはシカとサル対策の苦肉の防衛手段による抵抗。
錆びたドラムカンは家庭ゴミなどを焼く焼却炉。
この日は雨が降っていた。
高架橋の下にはシルバーカーが雨宿り中だったが、人影は見られない。
この環境だけで、野生動物たちがどれだけ潜んでいるのかがオイラには手に取るようにみえてくる。
ここならツキノワグマも確実に棲息しているから老人が襲われないか心配だ。
撮影場所は京都府京丹後市だったが、再びここを訪ねろといわれても二度と行けないような気がする。

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獣害対策ビール缶作戦…

20170128 【動物が写ってないシリーズ  5 】

三重県の鈴鹿山麓を車で走っていて見つけたこの「ビール缶」作品。
畑の周囲を地上10~30cmの高さに延々とミニ万里の城壁のごとくアルミ缶フェンス。
地主さんはイノシシの獣害に相当に困っておられて、苦肉の策の妙案だったにちがいない。
たぶん一時的には効果を上げるかも知れないがすぐに学習されてしまう、と思った。
付近一帯には同じような作品が見られたが、このような発想には「本家」があって必ず「別家」もあるからオモシロイ。
その別家のアレンジ版が岐阜県の海津市あたりで見られた。
海津市のミカン畑ではビール缶の底に水抜き穴が空けられていたので、風が吹けばアルミ缶が微妙にカラカラと鳴いていた。
その音に野生動物がどれほど反応するのかにも興味がもてた。
「無意識間接的餌づけ」現場では、獣害芸術的作品づくりに向けてこれからもますます思考錯誤が繰り返されていく、と思う。

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このリスはメス…


「君に見せたい森がある」、
リスがこんなこと言えばちょっぴりキザ…か?

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