消えたカモシカ親子

このカモシカが行方不明中。
たぶん、死亡宣言を出してもいいだろう。
昨年の3月末に目撃したのを最後に、ほぼ一年近くまったく姿を見てないからだ。
カモシカの行動習性を知っているオイラだから、どのように探せばいいのかくらいは分かっている。
しかし、この一年間そのような努力をしても目撃できていないのだから、すでに死亡していると考えている。
2014年春に産まれたこのカモシカとの付き合いは、たった二年半ほどで終わってしまった。
その後の成長を楽しみにしていたが、ちょっぴり寂しい。

母親は左前肢を「くくり罠」で失ったらしく「尺骨」付近から先がなく、歩くのも苦労しながら子育てをしていた。
その母親も2015年には行方不明でその後も目撃できてないから、死亡したと判断していた。
そのあとは母親のナワバリをこの子供が継いで行動しているのをずっと観察してきたが、とうとう昨年の秋からはまったく目撃できていない。


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【動物が写ってないシリーズ  2 】 テンの足跡

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テンが用水路の縁をゆっくり歩いていた。
ゆっくり理由は、三つに並ぶ足跡。
この日は夜半に晴れ上がったが、それまでは小雪が舞っていた。
足跡のそれを見ると、テンはさらに前の日に歩いていたことがわかる。
足跡の大きさポイントは、ホウノキの枯葉をスケールにすればよい。

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【動物が写ってないシリーズ 1】 フランスの農村のけもの道

動物が何も写ってない「動物写真」って面白い。
わずかなサインを読み、動きを想像していくオモシロさ。
そして、その想像を確認するために特殊カメラを開発して撮影しながら確かな答えを導いていく。
ここは、フランスはパリ郊外でのスナップだがブドウ畑の広がる村にも野生動物の動きがたしかにあった。
ブドウ畑から集落へ向かって、土手を滑り下りてきている「けもの道」…だ。
オイラがもしここに住んでいれば、ここをどんな動物たちが通っているのかを観察してみたい。
ちょっとした旅行者ではそれもできないが、世界のいたるところにもこのような「けもの道」は展開されている。
それは、日本全国のどこにでも見られるように。


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キツネはコンコンと啼くけれど…

キツネは「コンコン」っと、啼く。
昔から、そう思われてきた。
たしかにキツネは、「コンコン」と啼く。だがそれは、聞く距離によってそう聞こえるからだ。
1kmくらい離れていると「コンコン」と聞こえるが、400~500mだと「フォンフォン」となる。そして、200m以内だと「ギャゥンギャゥン」と聞こえる。

写真のこの風景のなかで、いま、毎晩のようにキツネのこれらの声が聞かれる。
キツネは寒中の時期が恋の季節だからである。
写真の電柱のあたりでは「ギャゥンギャゥン」。
赤い信号機のあたりでは「フォンフォン」。
そして、右奥の蒼い光のあたりでは「コンコン」。
こうして、この写真の中を深夜に猛烈なスピードで走りまわって啼いている。
この声を聞くと、リードで繋がれて散歩している世間の飼い犬より野生のキツネのほうがはるかに土地勘をもっていると思っていい。
はたしてこの風景のなかで暮らす人間社会に、キツネの声はどこまで届いているのだろうか?

201701212304 キツネ寒啼き DSC_9246


12月6日2時24分

 

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増えすぎたニホンザル対策…

 

正月に檻で囚われの身となっていたサルが殺された。
右目が失明していたサルだったので、どこを生活圏にしていたものなのかが分かる。
このサルにはじめて出会ったのが一昨年の11月5日だから、出会いから一年余の短い生命だった。
凶暴な群れの中にいた幹部クラスの野猿。
身体的な特徴がこのようにあると追跡しやすいのだが、残っているサルたちはみんな五体満足な個体ばかり。
まだ、100頭以上が元気で傍若無人しているが通る車を追いかけてくるような凶暴性だけは群れにしっかり受け継がれている。

都会の人口密集地の住宅街にサルが一匹出現しただけで「危険だから捕獲せよ、殺せ…」というような心理となって大捕物劇がはじまる。
野生のサルが数百匹も群れているところに都会から観光客がやってくれば、襲ってくるサルもいる。もちろん、子供たちが通う通学路にもたむろしている。で、襲われれば行政に苦情がいき補償問題にまで発展する。そのサルを捕獲して殺せば、これまた「かわいそう…」という声が…届く。
TVニュースなどでは、この裏側にある本質的な自然環境変化を絶対に報道しない。だから、現代人はどんどん自然白痴化になって好きなことを言い合う。
イマの田舎ではオリンピックや豊洲問題より猿害のほうが深刻で大切なことなのだけれど。
…さて。

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20151212 25頭捕獲 DSC_8270

20150714 駒ヶ根光前寺前22-- DSC_1877

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テンの足は予想以上に大きい

雪上につくテンの足跡は、想像以上に大きいことがある。
こうして撮影してみると、その足の大きさがよくわかる。
そして、指と爪の使い方、足裏の剛毛による滑り止め…。
ハウツウ本では理解できない秘密が見えてオモシロイ。

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テンがやってきた


3日前から、「むささび荘」の庭にテンがやってくるようになった。
去年もテンはやってきたけれど、今年のテンは去年とは個体がちがうようだ。
まだ、雌雄の区別はできていないが、直感的にメスのような気がする。
まあ、そのうちに分かるだろう…。

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ムササビの交尾行動

昨日はムササビのとんでもない観察ができて嬉しかった。
なんと、交尾に至るまでの行動を目撃できたからだ。
吹雪とまではいかないが、雪の舞う寒い一日だった。
午後3時ちょっとすぎのまだ明るい時間帯なのに、近所の別荘地樹林でムササビの「キュルキュル…」という声が聞こえた。
まさか、こんな時間にムササビが外にでているはずはないと思った瞬間ムササビが飛んだ。
オイラから15mほどの距離を飛んだと思ったらそのあとにもう一頭のムササビも続いて飛んだ。
二頭は3mほど離れたヒノキの幹の底部にそれぞれ着地したと思ったら猛烈なスピードで幹を駆け上がった。
そして、一頭が再び飛んだ瞬間に、もう一頭も飛び、先のムササビの背中にまるでスカイダイビングで重なるようにして「落下」した。
地上に落ちるかと思ったら、地上から2mほどの幹に二頭ともに重なるように張りつき、雄が雌を腹の下に隠すようにして交尾のポーズをとった。

それを撮影しようとしてオイラが動いた瞬間に、再び二頭は離れて幹を駆け上り、視界の外に滑空してしまった。
まあ、ムササビの交尾行動とはこんなものかと、素晴らしい行動を自分の目で確認できたのがよかった。

オイラの仕事場である「むささび荘」には2つのムササビ用の巣箱が架けてある。
その②番巣箱からわずか7mほどのところでの交尾行動だったので、昼間ににそれを目撃できたことはラッキーだった。
たぶん、同じような行動を目撃できないだけで夜間には近所でたびたび行っているのだろう。
ちなみに、①番巣箱はどうだろうかと見れば、なんと①番巣箱からムササビが顔を出していた。
①番と②番巣箱の距離は20mほどだから、巣箱から顔をだして二頭のムササビの一部始終を見ていたにちがいない。
けっきょく、仕事場の庭には3頭のムササビがいたことになる。
今春は、これらの巣箱で子育てが見られるかもしれない。

201701081522 この日時に交尾を見る DSC_8421

青が雄の軌道で赤は雌。燈の丸のところで重なる。②の巣箱でも過去にムササビが子育てをしたことがあるので、今年は期待がもてそう。
もちろん、①の巣箱でも子育てが何回か行われている。

20140210 ムササビ スカイダイビング 

 

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ツキノワグマだって変化をしていく


10年ぶりに、この柿の木を訪れた。
10年前には、古いながらもツキノワグマの爪あとが幹に確かに見られた。
そして、今年はツキノワグマが登ったらしき爪痕はどこにもなかった。
10年間、クマがまったく訪れていないことを柿の木の幹が物語っていた。
しかし、周辺地域にはツキノワグマが高密度で棲息している。
クマの食嗜好が確実に変化していることを直感する。

背後に見える人家も、この10年間で完全に空き家となった。
しかも、廃屋に近づいている。
10年単位での時間軸で自然環境を目撃して、考えていくことの大切さ。
新年から、またひとつ、自分をみつめ自然環境を探る時間がもてたことは新たな発見だった。

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冬期間のゲリラ雨

昨夜半から猛烈な雨。
この雨は、今朝起きてもまだ続いている。
冬期この時期に大雪になっても困るが、ここ数年は冬でも大雨が降るのも困る。
間違いなく地球の気象が大変化していることは事実…。

なので、水辺ので撮影が最近ではできなくなった。
思わぬ増水でカメラが流されたり貴重な装置が水没したりするからだ。
過去に5台のカメラが水没という苦い経験がある。
だからといって、水辺にも生態的発見があるから撮影だけは続けたい。
悩むところだが、対策を考えながらやるしかないだろう。

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201602011458 天竜川水神 水没カメラ RIMG0005

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