庭先の畑にできたノネズミの巣穴

 

20190423

春本番となって我が家の畑にナズナが満開になると、「ハタネズミ」が活動をはじめる。
畑のあちらこちらに、ネズミの穴が開く。
たぶん、この穴は「ハタネズミ」だと思うが、まだその正体がつかめていない。
ここ数年間、毎年のごとく正体撮影に頑張るのだがまだ成功していないのである。
オイラの無人撮影ロボットカメラ技術には絶対的な自信があるのだけれど、モデルの出演拒否に遭っているようだ。

このようなチャンスは、一週間ほどしかない。
いろいろな実験を繰り返しているのだが、今年も失敗に終わるのかも知れない。
ヒメネズミやアカネズミなどは簡単に撮影できるが、ハタネズミには手こずっている。

そう思っていたら、2日目にして撮影ができた。
なんと、アカネズミ…だった。
ハタネズミを期待していたのに、アカネズミが撮影されてアカネズミの生態的意味が見えてきた。
アカネズミはナズナの茎芽を土中の穴のなかに引きずり込んでいたから、ナズナにもかなり依存して生活していることが分かった。

これは、標高的にも意味がありそうでハタネズミはもっと低標高地にいるのではないのか、と思うようになった。
やっぱり、このようなことはやってみないとワカラナイことだ。
なので、次には「ハタネズミ」狙いで場所を変えてやってみたい。
それにしても、スズメまで撮影されるのだから自然界はほんとうに「黙して語らない世界」だ、ということに改めて感動した。

赤矢印先の穴がネズミの巣穴玄関…。

「黙して語らない」自然の世界を知るには、まずは撮影スキルをあげて実行してみることが大切。

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カラスの巣から見えてくるもの…

20190406

日本列島では、カラスがいよいよ繁殖期に入った。
その昔、カラスの巣だけを求めて日本中をさまよったので、いまでもカラスの巣はカンタンに見つかる。

本州全域で100巣を覗いて、北海道で50巣を覗けば、とても面白いことに気づく。
カラスの行動などを語る研究者はいるが、巣からカラスの習性や内臓器官を語れる人はいないのではないか?
カラスの巣を見ていると、行動学よりも医学や薬学での発見があるように思えてならない。

このような発見をするには、まず、木登りができなければならない。
カラスの巣まで木をよじ登って、両手を離してカメラを構えて、巣を記録する。
木登りも、撮影技術の内だと気づく。もちろん、研究者や専門家と称する人たちだって、木登りは語り部スキルの内…。
そして、巣を覗いて持ち込まれている材料で何に気づくか、ということだろう。

ある野鳥保護団体は、野鳥の巣の写真を撮影してはならない、とアピールしている。
規制、規制が、自然界の新たな発見を遅らせてしまうことにも問題があろう。
いま、カラスの話題を聞くたびに、自然界を目撃する視点が30年以上も遅れているように思えてならない。

オイラは、自然界で起きている不思議だけに興味がある。

人工物に巣づくりするカラスが増えはじめて、このような「看板」から「巣の撤去」へと方針転換がどの時点で行われていくのかを見届けていくのも、自然界の報道写真家としてその時代の社会と人間心理を語る重要テーマだと考えている。

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無人撮影ロボットカメラは「カメラトラップ」だ

20190326

去年の今頃は、自宅の畑にレンジャクが立ち寄っていった。
ヒレンジャクとキレンジャクが無人撮影ロボットカメラに撮影されて、レンジャクの立ち寄りを知った次第。
なので、今年はどうだろうかと待っているのだが、今のところそのような気配はない。

オイラの無人撮影ロボットカメラは、「カメラトラップ」だ、と考えている。
山の猟師でいうところの「罠」。
海の漁師でいうところの「定置網」。

なので、獲物が乗ってくるのを待っていれば、そのトキドキの環境調査もできると思っている。
人間の目視には期待もできるがかなりいい加減で、見ていなければまったく「知らない」ということで終わってしまう。
それが嫌で、オイラはカメラの目をたくさん借りながら、自分自身の確かな答えを求めているだけ、なのである。

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無人撮影カメラの威力

20190307

旅から帰って10日ぶりにロボットカメラをチェックした。
「ルリビタキ」が止まるであろう杭の上を狙っていたカメラだ。
なんと、カウンターは916枚のシャッター記録を残していた。
そして、693枚にまるでスタンプで押したようなルリビタキのポートレート。
残りのカットは、ポートレートではないが、ルリビタキの習性を読み取り行動のヒント分析ができる貴重な映像だった。

2月23日午前9時36分。
このとき、オイラは直線で300kmほど離れた兵庫県の豊岡市にいた。
ちょうど、ホテルをチェックアウトした直後だった。
そのときに、このルリビタキは杭の上でナワバリを示す「ぐぜり=口舌り」をしていたのだった。
無人撮影ロボットカメラは、まさにオイラの信頼できる助手であり分身だ。
遠く離れていても、こうした記録をちゃんと撮ってくれているからいいね。

まるで、スタンプで押したようなカットがどっさり。

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ツキノワグマに襲われて顔に大ケガ

20181030

昨日、伊那谷のある村でツキノワグマに襲われて顔に大怪我を負ったというニュースが飛び込んできた。
イノシシ捕獲のワイヤー罠にツキノワグマがかかっていて、見回りに行った「本人」が襲われた、ということだった。
ツキノワグマは、罠から「外れて」、襲ったあとそのまま逃げていった、とのこと。

まあ、いろいろを精査すれば、問題点はたくさん見えてくるがここでは言及を避ける。

ただ、「けもの道」は食うものも食われるものも、強いものも弱いものも等しく利用することは、オイラの写真集を見てくれればわかることである。
この写真だって、一ヶ月半の時差があるけれど、イノシシとツキノワグマはまったく同じ場所を歩いている。
イマドキ「くくり罠」は、膨大な数が身近な山野に掛けられているから、野生動物の習性というものをみんなが心しておかなければならない時代にきている。
それだけは、覚悟しなければならない。

罠の設置者はこのくらい目立つように指示してくれると良いのだが、「内緒」で仕掛けてあるところが多く、一般人を含めてまだまだ事故は必ず…続く。

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「自然撹乱」は人類の反省と試練と軌道修正への教科書

20180906

「自然撹乱」期に、日本列島全域がいよいよかかってきたみたいだ。
ゲリラ豪雨、猛暑酷暑、台風、地震、噴火活動…。
文明に甘んじて、身も心も家畜化してしまったイマドキ現代人はすべて電気の人質となり、水はいつでも飲めて、糞尿は水洗で流して、ついでにウォシュレットで排泄口を洗って、とても幸せ…。
だが、これだけ自然災害で不便を感じると、水と土がいかに大切かを一部の人間は分かりつつあるだろう。

自然撹乱とは、自然界があらゆる生物に試練と反省と軌道修正を図ってきている、とオイラはいつも言いつづけている。
そんな矢先のたったいま、北海道釧路に住む旧知の若い主婦から電話があった。

「gakuさんが普段から言っていることが今朝の地震でようやく実感できた。
いま、停電しているので、風呂にもあらゆるところにも水を貯めた。
そして、いまは、鍋でご飯炊いている。
gakuさんが教えてくれた冬物をはじめ捨てようと思っていた衣類をコンテナBOXにキープしてあり、それを部屋の真ん中に置いて、いつでも着られるようにしている。
この地震が、真冬だったら、北海道では大勢が凍え死ぬでしょうね…?
いまね、山の上のほうが断水になったって情報が入ってきたけれど、どうしてなの…?」

Gaku「水は上流から下流に流れるじゃん。山の上のほうには、ポンプアップして水道水を送っているのだよ。電気が止まればポンプも作動しない。なので、水道は上流から止まるのさ。ということは、下流の街部も途中の太い水道管に溜まっている水をみんなが使い終わったころには断水するから、鍋でも洗面器でもあらゆるものに、水を貯められるだけ確保すること。
ご飯は塩をたっぷり使っておにぎりにして、なかには梅干しをいれること。そうすれば1周間は大丈夫。
これを機会に、北海道では真冬対策にマイナス30度の寝袋を用意だね。
あと、敷布団になる風呂場の洗マットは断熱効果があるから、それも確保しておくこと。
そうそう、野糞のできる場所も確保だね。街中なら、板とかテント、シーツなどで目隠しできるようにして、土には軽く穴掘って埋めていくと、いまの時期なら土壌バクテリアが24時間でしっかり処理してくれるからローテーション組むといいよ…。
ついでに、ついでに、車のシガライターからACとれる小型のインバーターをホムセで確保しておくと照明やらPC、スマホ充電ができるから便利だよ」。
そんな返事をしたところだった。

すると、近畿地方からは次期講演会の打ち合わせの電話が入り、「社会的視点での危機管理」の話もぜひ盛り込んでほしい」、とも。
「野生動物は、この写真のように、意外と自然撹乱には平気で対処しているから、…ね
その平気さは何なのかを一緒に伝えますから…」
と、答えておいた。

それにしても、地震や災害のたびに「原発」の安否が一番先に取りざたされるのは辛いね。
もし、事故が起きれば、生物にとっていちばん大切な水と土を広範囲にわたって永久に汚染で失うことになるのだから…。
それと、電気は地域ブロックごとに発電と消費をしていくのが今後の人類アメニティーには絶対に理想的、だと思う。

写真:樹洞のマイホームで太い大きな尻尾を掛け布団にして、安心して眠るムササビの親子はたくましい。

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知床の定置網にヒグマが魚捕り…とは面白すぎる

20180730

この写真は、20年ほど前に北海道は知床半島の川で撮影したヒグマ。
カラフトマスが産卵のために遡上してきたところを、川でヒグマが待ち構えて捕獲した瞬間。
当時としては珍しかったが、アラスカなどでこのような写真がすでに多く撮影されていたので、既視感があってボツ。

しかし、昨日のヤフー記事は面白かった。
知床半島沖の定置網にヒグマが入って魚を狙っているというからだ。
ヒグマは保護され、人々は定置網で魚を捕獲しつづければ、これまさに「無意識間接的“餌付け”」だからである。

ヒグマも川で無理して魚を捕らえるより、網のなかに大量に魚がいれば、そちらを狙ったほうが効率がよい。
こうして、野生動物たちが人間のやっていることを学習しながら餌付き変化していくことが、じつに面白い。
これは、内陸での果樹や農業現場にツキノワグマやイノシシ、シカ、サル…などがやってくるのとまったく同じ構図だからである。

これを、「シナントロープ」と呼ぶ。
いまある自然環境の現実に、いかに人間も関係しているのか、もう、とっくに気づいてもいいからだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180729-00050018-yom-soci

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獣害対策で引き起こす災害

西日本を中心とした広範囲におよぶこのたびの水害。
土石流や堤防決壊が随所で起きているが、一部地域では「獣害フェンスが原因をつくっていた」と聞いて驚いた。
なるほど、考えてみれば、たしかにそれは有り得る気がする。
雨で流れてきた落ち葉や小枝などがフェンスのメッシュを塞ぎ、小さなダムをつくる。
すると、やがて、その流れが別方向へ行き、さらに大きな水流となって災害に及んでいくことは可能だ。
増えすぎた野生動物たちがこういうところにも遠因をつくっていたとなれば、それこそイマドキ自然環境を多角的に見ていかなければならないことになる。

「蟻の一穴」で堤防が、「ヌートリアの巣穴」から溜池が決壊することだってある。
新たな獣害視点が必要になってきた。
ちなみに、長野県だけで獣害フェンスはすでに1000kmを超えたという。

これは、大雪で獣害フェンスが倒壊。右側の水路にはヌートリアも生息している。左側の田んぼはすでに耕作放棄されている。フェンスには雑草がからまり、水路が増水すれば水流に相当な負荷をかけることは必至…。


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「地域人」=地方での生きかた

20180615

かねてからインタビューを受けていた、「地域人」(大正大学出版会)が発売になった。
巻頭8ページの特集記事だが、長めの文章を校正作業で何回も行ったり来たり。
でも、地方にいてもメールやPDFでのやりとりができるから、いい、時代になったものだ。
写真だってあっというまに添付送信できるし、ロボットカメラもまさに“産業ロボット”の位置付けとしてオイラは活用しているから、地方にいるからこそクオリティーの高い充実した仕事ができる、と考えている。
近年は若者が地方に魅力を感じて移り住んできているが、「地域人」になるには“痴呆人”になってはいけない、と思う。

今回は、すばらしい雑誌づくりをしている編集長と楽しく仕事ができたことに感謝している。

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

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キツネは瓜が好き…

 

20180613

「瓜にツメあり、爪にツメなし、“狐”はウリが好きな獣…なり」

最近のFBに、こんなことを書いたら、『ひえー  深~~い』っと言われた。
この人は、分かっている、いや、やっと分かったのだ、と思う。

オイラは写真家だけれど、生きものの内蔵から考えると極めて早く答えが出やすい。
日本の自然や野生を語るにはとっても大切なことだけれど、そこまでの理解は一般には難しいようだ。


キュウリの偵察にキツネがやってきたけれど、今年の初物はオイラが食べてしまったサ。

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