2010-09-07 Tue  [ 旅・取材・人 ]

山岳遭難救助ヘリコプターは無料なの…?

by gaku


「ロロロロロロロロ・・・・・・・」

仕事場で原稿を書いていたら、上空にエンジン音。
あれは、たしかにヘリコプターの音だ。
しかも、あの小さなエンジン音は長野県警の「やまびこ」号にちがいない。
また、中央アルプスで遭難者が出たのだろう。

仕事場から直線で400mほどのグラウンドに、ヘリコプターは降りる。
そこには、すでにパトカーと救急車が待機している。
そのヘリコプターの着陸を誘導するのは、オイラの友達。
県警のヘリコプターが出動するたびに、彼は呼び出されてグランドにかけつける。
そして、吹流しを立て、オレンジ色のベストを着て、ヘリコプターを誘導する。
そんなことを知っているから、彼の仕事中の写真がないといっているので撮影に出かけた。
オイラも仕事中だというのに、ちょうどいい気晴らしになるから、ヘリコプター見物なのさ。

まあ、彼の邪魔をしないように、グラウンドの片隅で着陸して遭難者を下ろして帰るヘリコプターを見守った。
その手際のよさは、10分ほどで終了して、ヘリコもパトカーも救急車もクランドを去る。



そのあとに、友人はひとり黙々と吹流しなどの後片付けをして、彼も帰る。
そんな彼とハナシをすれば、中央アルプスを指差して、
「あの前岳の下に3本の沢があるけれど、あの真ん中を沢登りしていて、転落したらしい。
 頭は血だらけだけど、生命はあるようだ。
 それにしても、中高年の沢登りがブームらしいけれど、埼玉県の防災ヘリコ墜落事故もあるから、まさに危険な救助作業には変わりない…、よ。」

で、この費用はどうするんだろうね、と訪ねたら、
「長野県警察のやっていることだから、たぶん無料なんじゃあないのか、な?」

こうして、遊びのスポーツ事故に税金を使わなければならないのかと思うと、オイラには割り切れない思いがした。
そして、もし、救助に失敗してヘリコでも墜落すれば、機材費だって長野県民の税金で再購入ということになるのだろう…?
なんだか、現代人は生きていることも他人まかせのような気がしてならない。
個人の自己責任というものは、とっくの昔に忘れ物をしてしまったのだろうか?

写真:
1)吹流し(緑矢印)を立て、彼はグランドでヘリコを誘導する(赤矢印)。
2)矢印の沢で、遭難発生。



2010-09-01 Wed  [ 旅・取材・人 ]

フクロウ写真集の校正

by gaku


今朝は、車のバッテリーなど30kgの荷物をかついでツキノワグマカメラのメンテに行ってきた。
道なき沢登りをすること、1時間。
とにかく、口で荒い息をしながらあえぎ、汗だくで、休みやすみの山登りだった。
ツキノワグマのカメラだから、もちろん道中はどこにクマがいてもおかしくない場所。
なので、一歩々々警戒しながら、いつでも戦えるつもりで登っていった。

カメラの現場では、電源コードがノネズミに齧られていて、ストロボが不発となっていた。
予備コードを使っての修復に1時間半もかかってしまう。
その間にも汗はとめどもなく出るから、高地森林棲のハエやらヌカカが容赦なくたかってくる。
まあ、こういう作業を繰り返さないといい作品もできないから、うざったくても仕事はしごと。

午後には、地元の新聞記者とインタビューの約束があったので、遅くも2時には下山をしなければならなかった。
ちょうど、間に合うように下山できたが、重い荷物を背負ったので、かなり疲れた。
そこへ、10月に出る写真集の色校正が届く。
明日までに、返却をしなければ印刷に影響するので、大至急目を通す。
カラーは、まったく問題なく、うれしくなるような出来だった。
本づくりでは、校正チェックがいちばん楽しい瞬間である。



そんな喜びに浸っていたら、友達が「キノコ食べるかぁー」といってシメジをもってきてくれた。
シメジだから肉と一緒に煮込めば美味しいだろうと思ったが、それに似合う淡白な肉がなかった。
なので、キノコだけを出汁醤油で煮た。
日本酒に、ちょうどよく合った。
キノコは、「ハタケシメジ」だった。



2010-08-26 Thu  [ 旅・取材・人 ]

中古デジカメがどっさり届く…

by gaku


かねてから、「ニコンD80」なるデジカメを20台ばかり欲しかった。
もちろん中古でそろえるつもりだが、中古価格と画質クオリティーのコストパフォーマンスを考えれば、この機種がいちばん理想的だった。
その「D80」が、9台分届いた。

どのようなルートで中古品になったかは分からないが、アマチュアが使い切れなかったものなのか、それとも上位機種へ乗り移るために下取りに出したものなのか…。
まあ、とにかく、カタチさえしていれば、オイラにとってはプロとして使い倒す自信がある。
これから、いろんなパーツを改造するのにさらに時間とお金もかかるが、オイラの頭のなかにはこのカメラですでに作品の「絵コンテ」ができあがっているのだから仕方がない。



とりあえず、明日はさっそく1台が稼働である。
そのために、試写をしてきた。
なかなかに、いい雲の写真が撮れた。
この状態なら、中古品でもオイラの期待に充分に応えてくれるだろう。



2010-08-13 Fri  [ 旅・取材・人 ]

シグマ「SD15」カメラと遊ぶ…

by gaku


シグマの一眼デジカメ最新機種の「SD15」がやってきた。
これまで、「SD9」「SD10」「SD14」とすべて使ってきているから、「SD15」もすんなりと使える。
何よりも、シグマのカメラにはホビオンの撮像素子が使われているから、渋い撮影はこのカメラでしかできないからである。

これまでのカメラは非常にクセの強いものだったから、面白く転べば、それはそれはビックリする結果を出すのがホビオン。
「クマのすむ山」の表紙となっている話題作も、実は「SD9」で撮影したものである。



そこで、新機種の「SD15」にはシグママクロ70mmレンズをつけてハッチョウトンボを撮影してみた。
体長30mm弱の小さなハッチョウトンボには、このマクロレンズが存分に力を発揮してくれた。
そして、撮影された画像の頭の部分だけを切り取ってみたら、なんとトンボの複眼までが見えてきた。
このカメラは実にシャープな結果をみせてくれるんだなぁーと、うれしくなる発見の瞬間だった。



シグマカメラは、RAWで撮影して、現像をじっくりしながら仕上げていくには最高にオモシロイと思う。
そして、このカメラに合った被写体を探していくオモシロさもある。
同じホビオンを使ったコンパクトカメラの「DP1」と共に、オイラのもっとも楽しいカメラになっている。
ホビオン撮像素子は、カメラ好きの通が楽しむカメラだからである。



写真:
1)シグマ「SD15」の最新モデル。
2)シグマSD9 シグマ35-105mm f11 ストロボ ISO100
3)シグマSD15 シグママクロ70mm f4,5 オート ISO400
4)DP-1には、コンパクトながらSD15と同じ大きさの撮像素子が使われているから風景などには抜群に威力を発揮する。


2010-08-11 Wed  [ 旅・取材・人 ]

誕生日に母との会話…

by gaku


8月10日は、オイラの61回目の誕生日。
還暦のあとの生まれ変わりなので、いつものように93歳になる母親と一緒に昨夜は晩飯を食いながら母親に感謝のひと時をすごした。

gaku 「母ちゃん、オイラを産んで、育ててくれて、ありがとう。
    で、母ちゃんは、95歳になったんだよなぁー 」

母  「バカこけぇー(ばか言うなぁー)、オレは93歳だぞぅー」

gaku 「ごめんごめん、おらぁー 母ちゃんに長生きしてもらいたいから、ちょっとサバ読んだだけだぁー」


まだまだ、ボケてはいない母親をつれて、飲み友の鮨屋さんに予約をいれてあったから連れて行った。
鮨屋は満席で、「予約以外の入店お断り」の張り紙が出されていた。
いつもの部屋は、一階だったのに、昨日は二階の部屋。
階段も急だったので、オイラは母親をおんぶして階段を登ろうと思った。
しかし、母親は頑として自分で二階まで登ると言い張った。
仕方なく、母親の手をとって、二階までえっちらおっちら。
こうして、母親の手を握るなんて久しぶりだし、子供の務めと思うとうれしかった。

鮨屋なのだから、オイラは母親に「特上」を握ってもらうことにした。
オイラは母親と一緒というワケにはいかないから、ワンランク下の「上にぎり」である。
写真の左が「特上」で右が「上」。
見るからに、思いっきり差があるけれど、母親には美味しいものを食べてもらいたかったのだ。
しかし、母親は信州で生まれ育って93年も生きてきたヒト。
海には、まったく縁がないから、マグロの大トロとか生ウニなんて、やっぱり口に合わないらしい…。

母  「マナブやぁ、コレは何だぁー?」
gaku 「母ちゃん、それはウニだぁー うめえぞぅー」

母は、ウニをひとつつまむと醤油もつけずに口に入れた。

母  「オラぁー こんなもの食べたくねぇー 海臭ぇーじゃんかぁー」

そう言って、ウニ寿司をオイラの皿に移してきた。

次に、イクラを3つばかり箸でつまんで、「これも食えん…」と言ってオイラの皿に運んできた。
もちろん、大トロなんて、まったく箸もつけずオイラの皿へ。

結局、オイラのカッパ巻きしか食べなかった。
海のない信州で一世紀ちかくを生きてきた母親には、やっぱり「海」のものは合わなかったのだ。
せめても、美味しいものを体験させてあげておきたかったと思う子供の気持ちは、やっぱり通じなかったのだった。
結果的に、オイラが母親の「特上」鮨を平らげることになったのだが、こんどは母親がほんとうに食べたいという料理屋さんに連れて行こうと思っている。
100歳までには、まだ7年もあるけれど。
7年なんていう時間は、計算をしてはいけないと思う。
それより、オイラだって還暦を過ぎれば自分のことも考えなくてはならない、と思っている。
そんな、8月10日だった。


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