2008-06-28 Sat  [ 旅・取材・人 ]

接写ストロボシステムカメラ完成

by gaku


かねてから製作をしなければならないと思っていた接写専用ストロボ装置が完成した。
製作時間は、3時間半。
もう、2年も前からつくらなければならないと思っていただけに、作りはじめれば早いものだった。

シグマSD14のカメラに、等倍撮影のできるシグマ70mmマクロとの組み合わせ。
このシステムにツインストロボを付けただけである。

ストロボは、使い捨てフィルムカメラの「写るんです」からの流用。
この使い捨てカメラに内臓されているストロボは、20000回以上も発光することはすでにテスト済みだった。
こんなにも高性能なストロボが捨てられていくのがもったいなくて、ボクは改造していろんなところに使っているからである。
なので、このカメラもやがてはデジカメに押されて姿を消していくであろうから、200個ほどをキープしてあるのだ。
だから、使い捨てカメラのパーツをどのように組み立てていけばよいかの構想はずっと前からもっていた。
ただ、それの製作時間がとれなかっただけ、なのである。



製作パーツは、ほとんどが廃物利用。
メインとなるストロボの発光部は35mmフィルムケースだし、基盤部分は4個100円で買ってきたタッパウエア。
ボルトなどのパーツをいれても、経費は500円にも満たないものだ。

ただ、ストロボは高圧電流を使っているので、知識のない人が改造するのは事故の元になる。
なので、真似をしてもいいけれども、「感電死」や「失明」などしないように自己責任でやってほしい。
ここで公開したからといって、事故の責任は負いかねる。

写真上:腕の血を吸うヤブカ。
写真下:やっと出来上がった接写ストロボカメラ。



2008-06-23 Mon  [ 旅・取材・人 ]

千葉県房総半島にクジャクが…

by gaku


6月21日、大雨の降りしきる千葉県房総半島。
館山から鴨川に向けて車を走らせていたら、なんと道路の真ん中にクジャクが歩いていた。
近所の家で飼われていたものが逃げ出したのか。
それとも、放し飼いのままのクジャクだったのだろうか。
車が通ってもあわてて逃げるようすもなく、クジャクはいたって落ち着いていた。
たぶん、このカンジからして、放し飼いにされているのだろう。

クジャクといえば、すぐに思い出すのが沖縄の八重山諸島。
近年これらの島々に、クジャクが野生化してしまって、生態系への影響が心配されている。
小浜島にあった観光施設から逃げ出したクジャクが、海を飛び越えて近隣の島々へ定着してしまっているからだ。
西表島では、野生化したクジャクが貴重な昆虫類などを捕食してしまうことから、今後の動向が気にかかるところである。
八重山諸島は亜熱帯気候の島々だけに、インドクジャクにとっては故郷を思い出して棲みやすい絶好な環境なのだろう。

千葉県の房総半島は深い照葉樹林帯域なので、亜熱帯環境に非常によく似ている。
このようなところに、もしクジャクが野生化してしまったら、生態系にも好ましいことではない。

道路を歩いていたクジャクにもし飼い主がいたとすれば、それは房総半島という立地条件を理解していない安易な飼育者といえる。
このクジャクに飼い主がいないとなれば、これはすみやかに捕獲して、施設などで飼育しなければならないだろう。

房総半島には、台湾生まれのキョンが数千頭も異常繁殖をしているし、ボクの無人撮影ロボットカメラにはアライグマも多数生息していることが確認されている。
ハクビシンもビワや柑橘類などを狙って、増加中である。
このように外来動物にはいたって無関心な地域なので、クジャクが道路を歩いていることに地元の人たちは何の違和感も感じないのであろう。
少なくともボクには、クジャクが道路を歩いていることは大きな事件だった。

写真:雨の中をのんびりと道路上を散歩していたインドクジャクの雄。



2008-06-15 Sun  [ 哺乳類・野生動物 ]

信州伊那谷にアナグマ復活

by gaku


ツキノワグマの行動を探るために、伊那谷の何箇所かに無人撮影ロボットカメラを設置してある。
このカメラは、一年以上にわたって設置してあるのだが、長い時間をかけるほどに成果があがるものである。
このため、場所によっては、2年、3年という計画で設置中である。

そのロボットカメラに「アナグマ」が撮影された。
今年の5月18日午後9時21分。
こうしてまず第一回目が写されたが、このあと2回アナグマの姿が撮影された。
昨年までは、まったく撮影されなかったから、伊那谷にアナグマが復活してきたことを物語っている。
アナグマはもともと、中央アルプス山麓には少ない動物だったが、ここ20年ばかりは無人ロボットカメラにまったく撮影されることもなかった。
それが、今年になってかなりの頻度で撮影されるようになったのである。

このような現象は、たぶんに周辺での自然環境に変化がでてきているからであろう。
自然界はずっと止まっているように感じてしまうものだが、実はかなりダイナミックに変化を続けているものである。
それが、まず植物などに影響が現れて、そのあと20年くらいのスパンで野生動物にもでてくるからである。

なので、このような無人撮影ロポットカメラは時間をかければかけるほど、黙して語らない自然界の微妙な動きを的確に写しだしてみせてくれるものである。
そうした映像結果からヒントをもらいながら、ボクは周辺環境の変化を分析しているのだが、これには相当な自然観と経験がいる。
アナグマは地味な動物で写真的にはあまり魅力を感じない。
しかし、日本古来の野生動物なのでハクビシンやアライグマなどの外来動物との関係も視野にいれながら、日本人としてこれはしっかり見届けていかなければならない動物だと思っている。

写真:クマの通り道を、アナグマは黙々と歩いてきた。


2008-06-10 Tue  [ 環境・ゴミ・現代社会 ]

防犯カメラの設置依頼が急増中…

by gaku


ここ1ヶ月ほどの間に、見ず知らずの人から「防犯カメラ」の相談が3件もあった。
以前から、ちょくちょくこのような相談を受けてはいるのだが、ボク自身が行動をしないだけである。

相談は、ほとんどが人間による農作物盗難被害。
「ワサビがごっそり盗まれた」
「シイタケを100kgもやられた」
「ハウスに侵入してアスパラガスを大量にもっていかれた」
「サクランボ、リンゴもごっそり…」
「マツタケを何百万円分も、やられた」
「ミツバチを箱ごと4個も盗まれた…」

話を聞けば、盗まれる量も半端ではなく、どうやら組織的に行われているようだ。
これからは、国産農作物が高値で売れる時代になってくるので、このような盗難事件は今後も増えていくことだろう。

そこで、無人撮影カメラでなんとか犯人を撮影できないか、という相談がくるのである。
相談するのは簡単だろうが、困るのはほとんどの人が「無人撮影カメラ」を安易に考えていることである。
設置すれば、明日にでも犯人が捕まると思っている、からだ。
しかも、予算がかかることも技術料がどれほどかかるかも、すっかり忘れているのだからボクとしても困る。

一流のプロの技術をもってしても、無人自動撮影カメラはそう簡単に作動させることはできない。
簡単ならば、日本中のプロや研究者だってやっているハズだからである。
それが、できていないのだから、無人撮影は「難しい」のである。

犯人は、夜やってくるのか、昼間やってくるのか、それだけでカメラの選定も分かれてくる。
しかも、ムービーかスチール撮影かでも、設計が変わる。
それらのカメラが、最低でも10万円はかかる。
しかも、現場の状況で犯人に察知されないようにするためのセンサー埋め込みやら多大なアイデアも必要であり、設置作業時間もかかってくる。
技術料と製作時間を計算しただけでもペイできないから、ボクとしても安易に引き受けるわけにはいかない、のである。

相談者にこうした問題点を丁寧に説明すると、ほとんどの人が諦めていく。
要するに、このような作業は自分で実行できなければ、膨大な設置料とメンテナンス料がかかるからである。
それでもやるとなれば、ボクだって協力するけれど、なるべくならばしたくないことである。
したくないことだけれど、野生動物とちがって「人間」は行動パターンが決まっているので、ある意味では仕掛けやすいものでもある。
そして、読みどおりに成功したときは実にオモシロイのだが、逆恨みをされても困るのでやっぱり野生動物を撮影しているのがいちばん無難である。

写真:わが家のサクランボはムクドリが盗人にくるので、ネットをかけた。
   それでもムクドリは隙をうかがってやってくるから、ネット+監視でやっと被害を食い止めることができた。


2008-06-03 Tue  [ 旅・取材・人 ]

シグマ10mmレンズの魅力

by gaku


注文していたシグマ10mmレンズが届いた。

最近は、超広角レンズの表現に魅力を感じているから、10mmは画角が180度もあり、常用レンズにするべくテストを兼ねて入手してみた。
このレンズは、超ワイドレンズでありながら、最短撮影距離が135mm。
レンズ長だけでも90mmもあるから、フィルム面にあたるローパスフィルターまでの距離をいれると、花びらなどの超接近撮影ではレンズ面が被写体に当たるほどまで近寄れる。
これは画期的なことなので、こんなレンズを使いたかったし、これほどのワイドレンズでレンズの特性を生かした撮影もしてみたかった。
だから、ボクにとっては理想的なレンズといえるので、とにかく仕事になんとか使ってみたい。
それだけに、クセの強いレンズなので、利用方法をまちがえればとんでもなく失敗する。しかし、きちんと適正利用すれば、すばらしい作品を産みだせるであろう。



最近のシグマは、ほんとうに新しい意欲的なレンズを次々に出してくれるからありがたい。
こうしたレンズでの新しい作品もすでに「絵コンテ」ができあがっているから、使い倒すのが楽しみだ。



写真上:深夜の新宿の繁華街では、ドバトが元気に徘徊していた。
写真中:自然写真にも、新境地が拓けそうだ。
写真下:10mmレンズ。

(Nikon D300 シグマ10mmf2,8)



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