2008-09-14 Sun  [ 環境・ゴミ・現代社会 ]

リストラがまねいたもの

by gaku


昨日、ある会社の社長と話しをしていた。
その社長は、テレビなどで全国CMもやってきている有名な会社である。
ちょうど「汚染米」やら「肉の偽装」などの話題になって、「金の亡者になってもしょうがないなあ」という話しになったところで、

『宮崎さんねぇー 数年前にウチでもリストラをやったんですよ。
 50人ほどの予定が、80人も応募があってねぇー
 まあ、45歳以上から重点的にリストラをやったんですが、
 そうしたら、いまごろになって会社内では不良品はでるし、けが人はでる、ウツの社員もどんどんでてきてしまって、ねぇー。
 会社では、何もしなくてもただ居るだけでいい年配の社員も必要なんですよ、
 若い社員が心のよりどころをなくしてしまったんですわ。
 恥ずかしい、話しですが、ね。』

『おいおい、社長さん、
 そんなハナシは、俺30年も前からニワトリを例にして言ってきていることじゃあないですか。
 たしか、おたくの会社で講演を頼まれたときにも、そんなハナシをしたハズだと思うけれど…、ね。』


最近の話題は世間一般が「環境問題」一辺倒になってきているので、組織も動物から学ばなければならないというこうした話題はボクもちょっと忘れてしまっていた。
しかし、会社がリストラをしたことによって、こんなにも効率が悪くなってしまったと聞けば、やはり動物から学ぶべきところはたくさんあるので、こうした話題をもういちどやっていかなければならない、とも思った。

その昔、ボクはたくさんのニワトリ(チャボ)を庭に放し飼いにしていたことがある。
そのニワトリたちがある年に38羽に増えた。
ボスを中心にして、幹部クラスの雄たちが群れの要となって、ニワトリ群は順調に維持されていた。
そんなニワトリを見ていると、会社でいえば部課長クラスの雄グループが、とにかく喧嘩ばかりをしているではないか。
実は、こうした喧嘩は、群れのなかでの順位確認として必要なことであり、喧嘩を通して体を鍛えていたのだった。
それを知らなかったボクは、あまりにも喧嘩ばかりしている6羽の雄グループをごっそり「焼き鳥」にして食べてしまった。
庭を闊歩しているニワトリだから、肉は最高に美味しいと思っていたし、いつかは「食べる」つもりでいたからだ。
そこで、友人たちを誘って、秋晴れのもと「焼き鳥パーティー」と相成った次第である。

さあ、この直後から、わが家のニワトリ群は元気をなくしてしまった。
群れの要となる壮健な雄グループが強制的にリストラされてしまったので、残ったニワトリたちが心の寄りどこを失ってしまったのだった。
ボスにはボスの仕事があり、それを補佐していた要グループがいなくなると、ボス自身も群れを管理しきれなくなってしまったのである。

こうしたニワトリ群の狼狽ぶりをすかさず読みぬいたのが、近所にすむキツネだった。
キツネは、夜な夜な庭にやってきては、バケツの上とか水道の蛇口の上で眠っているニワトリを襲っていった。
最終的には樹上に寝ていたグループだけが生き残っていったのだが、これとて、早暁に樹上から庭へ舞い降りてきた瞬間を襲った。
そして、最後にはボスとナンバー2の雄が2羽残っただけとなった。
群れを失ってしまった2羽の雄はほんとうにみじめで、雨降りの姿などは見るにたえないものがあった。
やがて、この2羽も、半年くらいのうちにキツネにさらわれて、結局わが家のニワトリ群は全滅したのだった。

写真:最近のわが家の庭には、6羽のニワトリが再びいる。左の雄はマーケットで売られていた「有精卵」から生まれたもの。育ての母は、右端にいるが、マーケット雄は母親をもすでに強姦して群れのボスに君臨している。6羽全体で、雄が1羽だけだが、こういう群れは内部でのいじめが強烈で、ナンバー2の雄が必要なことがよくわかる。
ニワトリを飼育してみるとほんとうに面白く、「ニワトリ物語」が書けるほど、たくさんの発見もある。たかがニワトリされどニワトリで、こんな生き物でも人間にさまざまなことを教えてくれる。これらのニワトリの餌は、わが家の家庭残飯である。ここからでも、人間を含めた「環境」が見えてくるから面白い。


2008-09-08 Mon  [ 料理・食 ]

信州そば

by gaku


自宅のとなりにある田んぼが、蕎麦の花で満開となった。
ここは、昨年までは田んぼだったので今頃は稲穂がのびていた。
それが、今春には水も張られなかったから、田んぼをどこかに「売って」しまったのかなぁーと、案じていた。
農家の老齢化がすすみ、農業をやめていく農家が増えてきたから、最近は田んぼの変化にもつい敏感になってしまう。



蕎麦の花が満開になったので、ひとまずは安心した。
そういえば、この田んぼの上の田にも、蕎麦の花が咲いている。
伊那谷を見渡すと、「蕎麦畑」が多くなっているのに気づく。
転作が奨励されているのか、米づくりより単価がいいのか…?

そして、最近は「そば店」も増えてきている。
脱サラをして、そば店を開業する人もけっこういる。
蕎麦好きが高じて、プロになってしまった、ようだ。

そういうボクも、蕎麦を食べるのは好きなので、新しい店ができるとけっこう味見にでかけてもいる。
そこで、ほんとうに美味しいお蕎麦にであうと、心からうれしくなる。
それとは逆に、不味くて、高くて、量が少ない店もあるから、そういうときには腹も立つ。
まあ、こうしてお店も淘汰されていくのだろうが、田んぼでつくっている「蕎麦」は、土に栄養がありすぎてそんなに美味しいとはいえないという話をよく聞く。
自宅横の満開となった蕎麦が、どこへ行くかは知らないが、蕎麦はやっぱり美味しいに越したことはない。
で、最近は超美味しい二軒の「そば店」を開拓した。
どちらも若い職人さんで、Iターンだから感心する。
あんまり有名になってしまうと、蕎麦の味も落ちてしまうものだから、ここでは店の名前を伏せておく。




写真上:自宅横にある蕎麦畑の花が満開だ。
写真中:蕎麦の花は可憐そのもの。
写真下:超がつく美味しい2店の蕎麦。どちらも大盛り。


2008-09-05 Fri  [ 旅・取材・人 ]

南方熊楠記念館

by gaku


3日、和歌山市に講演があって、出かけた。
翌日の4日には、ぜひ「南方熊楠記念館」に立ち寄ろうと決めていた。
夕方講演が終わったので、和歌山市から白浜町まで出向いて一泊。
朝、9時5分に記念館まで行った。
しかし、門がしっかり閉ざされていて、殺風景。
なんと、木曜日が定休日。
とほほ、である。

3年前には白浜町で講演があり、実は記念館まで足を運んだ。
このときも、木曜日で定休日だった。
今回はリベンジをはかって出かけたのに、またしても「定休日」にはばまれてしまった。

悔しいけれど、再チャレンジである。
次回は、いつ、和歌山まで出向くことができるのだろうか?
信州から白浜町までは、実に遠い。
そのチャンスがくるのを、静かに、待つことにしよう。



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