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2009-08-22 Sat [ 環境・ゴミ・現代社会 ]
ヘリコプター代はみんな税金なの…?
by gaku

仕事場へ急いでいたら、近所のグランド脇で目立つオレンジ色のベストを着た男が大きなジェスチャーでボクにアピールしてきた。
誰だろうと、近くへ行けば、なんと知人。
帽子とゴーグル姿のその格好は、明らかにヘリコプターを誘導するスタイル。
「何やってる、ん?」って、声をかければ。
「いま、先だって行方不明になっているおばあさん登山者の捜索に県警ヘリが山へ行ったところさぁー
あと、一時間ほどで返ってくるから、着陸誘導で待っているところなんだ」
「行方不明って、いつだったかい?」
「今月の7日からだから、もう10日以上経っている。ヘリコだと1時間70-80万円ほどの費用がかかるから、このばあさんのためにもう300万円以上も飛んでいるんだ、ぜ。
66歳のばあさんだけど、単独縦走では考えられないようなルートで行方不明になっているのだから無謀だよなぁー」
「10日以上なら、もう服を着ているだけで、あとは骸骨だぜぃ」
「そんなに早く、いっちゃうものかえー?」
「そうだ、標高が高くても、いまのこの季節ならあっというまに蝿たちが処理するのが自然界というところさ。
ところで、そのヘリコ代は、誰が支払うんだぁー?」
「長野県の税金だと思う、よ」
こんな会話をした翌日には、また一人の老人男性が中央アルプスで行方不明になった。
そして、その翌日にまた一人滝つぼに転落したばあさんが、いた。
2機ある県警のヘリコプターが遭難救助で、お盆から飛びっぱなしなので、緊急ドック入りをしていたそうな。
そこへきてのこの遭難だから、防災ヘリが急遽飛来して転落ばあさんを救助したらしい。
しかしまあ、人命は大切かもしれないけれど、中央アルプスは大きな山脈なので甘くみればいっぺんに生命を奪ってくるのが自然界。ロープウェイがあるので、県外から遊びにきて、あまりにも無謀な山登りをする年寄りが多すぎる。
そして、県民にこんなにも迷惑をかけていることにも無頓着。
長野県の遭難救助ヘリ出動は、富山県とともに全国でもトップクラスらしいが、たしかに上空を飛ぶ機影の目撃例の多いことはボクも感じている。
長野県の前知事だった田中康夫さんは、税金でまかなうには限度があるから遭難者に「負担してもらおう」とも言っていた。
それが、いまではまったくの立ち消えになっているけれど、おかしいことは「おかしい」と言いたい。

2009-08-19 Wed [ 旅・取材・人 ]
自然界の報道写真家と楽しむ2日間
by gaku

熊本県の芦北町でこんなに楽しい企画があります。
ご都合のつく方は、ぜひ、どうぞ。
写真家の今岡昌子さんと一緒にトークショー&写真教室
「自然界の報道写真家と楽しむ2日間!」
1 場所:古石交流館みどりの里
熊本県葦北郡芦北町古石391-2 0966-86-1835
2 日時:
■トークショー・交流会:平成21年8月29日(土)
13時30分~受付
14時~開会、地元からのメッセージ
15時~宮崎学スライドトーク「自然界から人間界へのメッセージ」
17時~交流会
■写真教室:8月30日(日)
今岡昌子さんと一緒です。
9時~受付
9時30分~写真教室(古石地区にてフィールドワーク、撮影)
12時 閉会
3 参加費:
■トークショー:無料
■交流会:お酒と地元料理代として3千円
■写真教室:2千円
4 その他:
※1 カメラをお持ちでない方に、デジタル一眼レフカメラの貸し出し可。
※2 交流館にて宿泊可能です。ご希望される場合はお問い合わせください。
5 お問い合わせ:
参加者は、下記にお申し込みください。
芦北町役場企画財政課(担当 上野)
Email: info@town.ashikita.lg.jp
電話0966-82-2511、FAX 0966-82-2893
主催:古石緑創会
後援:芦北町
協力:学研キャパ、(株)スタート・ラボ、(株)ニコンイメージングジャパン
2009-08-16 Sun [ 旅・取材・人 ]
長雨とカブトムシと桃と…
by gaku

梅雨は、けっきょく立秋まで続いた。
もう、ツクツクホウシも鳴きはじめ、夏がなかった今年。
ボクは子供も成長し、カブトムシにも縁がなくなったので、今年はいつもの林に写真だけを撮りに行った。
なんと、今年はカブトムシが異常に多く発生しているのには驚いた。
どのクヌギの木にも、カブトムシがたくさんやってきていたからだ。
知り合いの果樹農家へ出かけたら、大切なモモをカブトムシにやられて大損だと怒っていた。
一個数百円で売れる高級モモに、カブトムシがやってきて果汁を吸うのだという。
それだけで、商品が台無しになってしまう。
はじめのうちは、カブトムシを捕まえて、モモ狩りの家族連れにプレゼントしていたらしい。
しかし、あまりにも損害が多いものだから、だんだんカブトムシが憎くなってきて、農園のおかみさんはカブトムシの首を引きちぎって殺しつづけていたそうな。

モモ農家のご主人は、長雨の年は、カブトムシが異常に多く発生するといっていた。
長雨はカブトムシにとって、どうやら有利に働いているらしい。
大雨だと、すべてにマイナスに捉えがちだが、ある種の昆虫類にはプラスに働くのが自然界の不思議である。
ここのご主人は、憎いカブトムシだけれど、都会からの家族連れの子供にはタイヘンに喜ばれるから、来年からはカブトムシも「売り」にしながら商売にするといっていた。
憎き害虫を商売に変えるという、発想の転換である。
ここの農園にはインターネットでの協力関係にあるので、ボクもカブトムシ捕獲の知恵をいくつか絞ってきた。
お礼に、完熟モモをいただいて帰ってきた。

2009-08-11 Tue [ 旅・取材・人 ]
とうとう還暦…
by gaku

8月10日の昨日は、オイラの60回目の誕生日だった。
要するに、還暦。
一応、人生の節目の誕生日でもあったので、93歳になる母親と家族で祝った。
おふくろは高齢だけれども、まったくボケてはいないし、畑仕事を毎日こなすほどに元気。
行きつけの「すし屋」に電話をかけて鯛があるかと聞いたが、姿造りはできないという。
なので、鯛の刺身と特上にぎりで乾杯。
オイラを産んでくれて、育ててくれた母親に、これほど感謝した日はなかった。
思えば、ここ数年で鬼籍に入った大切な知人たちをボクは大勢見送ってきている。
50代後半から60代前半までの年齢の人たちが多いが、ちょうど人生の疲れがたまるころなのであろう。
なので、ボクも、この日を境にして4つめの「付録」の人生と考えている。
付録といえば、17~20歳のときに病気で3年間の入退院を繰り返したことがある。
この3年間は、ほんとうに辛かった。
絶望のどん底にあったが、母親は何も言わずにボクをただただ見守っていてくれた。
それが嬉しくて、生命があることへの感謝の日々でこれまでこれたような気がしている。
なので、20歳のときに、これからの人生は「付録」なのだと思ったのが1つめ。
その後、24歳のときに胃潰瘍で輸血をしたこともあった。
このときの入院生活が、2つめの付録。
このあと、48歳のときには憩室炎で開腹手術もあった。
手遅れ寸前のところを、諏訪中央病院の鎌田實院長に助けられた。
「ガクさん、あんたの体はオレが背負ったからな」という言葉をうけて、その後3ヶ月に一度の健康診断検査をずっと繰り返して今日に至っている。
だから、この手術が3つめの付録。
まあ、考えてみれば付録でこれまで生かされてきた自分の時間だが、人生にとって病気はとても大切な自分を見つめるできごとだと思うようになってきた。
「付録」の時間で生かされていると思うと、必要な時間とお金もきちんと自分で整理して考えられるようになるからである。
だから、瞬間的にすべての判断は自分で下すしかなく、この「判断力」が自分の身についたような気がしている。
なので、還暦のあとは、自分の人生にとって今後は夏が何回あるのか、冬を何回むかえることができるのかといった「引き算」となろう。
そうすれば、おのずと限られた時間配分もできるし、判断力にも磨きがかかるというものだ。
「がんばらない」程度に、93歳のおふくろの歳までは生きられないにしても、遣り残してある仕事を優先させる人生となろう。

2009-08-03 Mon [ 環境・ゴミ・現代社会 ]
獣害を考える 6 ニホンザルの視力は20.0…以上
by gaku

ある村では、有害鳥獣駆除でニホンザル1頭につき3万円の手当てがハンターに支給されている。
別の村では、2万円。
また、サルによる被害が発生していても、まったく補助金も出ない村や町もある。
行政によって被害状況も違うし、財政事情もあるからだ。
財政に余裕のあるところは、サル1頭駆除すれば3万円になり10頭で30万円だから、ハンターも精を出すものである。
だから、「サルは美味しいぞう」といって頑張るのだが、ある村の猟師がなげく。
「サルは頭がいいなぁー
俺の顔や車や家まで覚えてしまうんだ、ぜぃ
朝起きて、やつらは尾根の陰から顔だけそっと出して、どうやら俺を観察するのが日課らしい
俺が家にいると分かれば、遠くの集落へ行って悪さをするし、
俺がその集落へ急げば、サルたちは山を遠巻きにして俺の集落へやってくる
あいつらは双眼鏡も持ってないのに、なんであんなにも目がいいんズラ、かぁー
サルの視力は20,0以上はあるぜ、絶対!
だからよぅ 最近は駆除の効率が悪くなってちっとも獲れねぇーのさ」
視力が20,0というのも、あながちオーバーではないと思う。
眼、耳、嗅覚の三拍子がそろえば単独視力に加えて全体の勘がよくなるから、私たち人間の想像を超えた能力が発揮されていると思わなくてはならない。
なので、野生動物との知恵くらべは、このままずっと続いていくことだろう。
「知恵くらべ」とボクはいったが、人間にそれほどの知恵があるハズがないと思っている。
そもそも、人間がいちばん偉いと思い上がって野生動物を見下しているような者には、この時点ですでに動物たちには負けているからである。

また、それぞれの行政間の動物に対する温度差もあるので、一つの村で徹底的に駆除をしても、次の村が無関心なら、そこでまた動物たちが増殖して次々に荒らしていくという構図も出来上がっていく。
なので、群れ全体を捕獲してしまうような大掛かりな装置をつくるとかして、長期的ビジョンの元でしっかりした指導者がいて地道に努力しないかぎり、農業被害は収まることを知らないだろう。
研究者では出せないような秘策もボクにはあるが、そのようなアイデアを提供しても何も感謝されないし、実行もできないのだから、ボクは諦めている。
しかも、こうした野生動物に対する意識の温度差というものは、都会から田舎までかなりの開きもあることは確かだ。
東京や大阪、神戸など大都市に暮らす人々は、周辺に緑がないから野生動物をただ「守れ」「保護」しろといいつづける。
これが、ちょっとした地方都市にいけば周辺には緑がたくさんあるから、「まあまあ殺さなくてもいいだろう、どこかへいってくれればそれでいい…」といった程度の意識である。
さらに、周辺が緑だらけの限界集落ともなれば、野生動物の勢いと人間の力関係が完全に逆転しているから「殺してしまえ」ということになる。
このように、同じ野生動物をめぐっても三重構造の温度差が見られるから、どちらを選ぶにしても、これからは税金などが大量に使われて野生動物対策が行われていく時代になろう。

写真上:人間を余裕で観察するニホンザルの視力は思いのほか高い。そして、精力を誇示するように大きな睾丸を振ってみせた。
写真中:蕎麦畑に大群で出撃中のサルだが、こうみえても周辺に暮らす人間心理をちゃんと読みぬいている。
写真下:「おふくろの味」とよくいうが、コザルにとっては母親からの教えですべてを学習していく。








