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2010-04-30 Fri [ 旅・取材・人 ]
カラスの視線で東京を見ると…
by gaku

渋谷のホテルでエレベーター待ちをしていてふと下界を見ると、駅前交差点がみえた。
なんと、人がわらわらとスクランブルしていた。
その様子は、人間というより、なんだかアリンコの大群を見る思いだった。
ボクは、ホテルの8階にいる。
そんなに高くはない位置だ。
この位置ならば、カラスの飛翔コースにあたる。
たぶん、カラスたちには、大都会の人間たちがこのように見えているのだろう。

このあと、ボクは、このスクランブル交差点を人ごみに混じって歩いてみた。
カラスのことは、まったく眼中になくなったのが不思議。
それよりも、人とぶつからないように歩くのが精一杯だった。

そして、地下道にもぐりこんだ。
なんだかホッとしたが、やはりここも人が多かった。
ハチ公が歩いたらしき足跡があったが、たぶんカラスはこの足跡のあることを知らないだろう。
カラスにも、見えている世界と見えてない世界があるにちがいない。
それにしても、東京には人が多すぎると思う。
それに対して、田舎ではどんどん人が減って過疎化に拍車がかかっている。
うまいバランスはとれないものだろうか?
2010-04-29 Thu [ 旅・取材・人 ]
花の東京のどまんなかで…
by gaku

昨日から、急遽上京してきた。
NHKのスタジオ録画があってやってきたのだが、ふだん田舎に暮らしているとたまに東京へ出てくるのは新鮮でいろんな発見があるから悪くはないと思っている。
東京時間で何が楽しいかといえば、「人」を見ることである。
大都会の東京には、人間生態学が凝縮されているから、ボクには絶対に面白いからである。
まず、新宿で出会ったホームレス。
ランジェリー店の小路脇で雨にうたれてうずくまっていた。
ここのランジェリー店のショーウインドウには、ナイスバディーのマネキンが、これまた悩殺下着をつけて通行人の視線を誘っている。
まさに、「スカートの下の劇場」を見る思いだ。
そこに、憔悴してしまった男性ホームレス。
女の勢いと男の萎えがカオス化されていて、動物生態学として捉えるにはまさに時代性抜群だと思った。
このあと、おまわりさんがホームレスに「大丈夫ですか?」と話しかけていたが、無気力な反応をしているだけだった。
そっと近づいてみれば、ホームレスはきれいな千円札を指に挟んでいたが、どのようなお金だったのだろうか?
それを、使用するつもりもないようだった。
そして、10分後に現場を訪れてみれば、そこにはホームレスの姿はなかった。

このあと、大きな家電量販店を覗いた。
時は、3Dテレビ一色。
多くの客が、3Dメガネを着けて試観している姿がオイラの写欲を誘った。
ふだんからボクは、自然界にどっぷり浸かってパノラマ風景を見ているから、3Dにはまったく興味がない。
その興味のギャップがあまりにも面白かったから、ここにも時代性を感じてついシャッターを押してしまった。
夕方からは、知人の週刊誌記者と渋谷で一杯。
そのあと、深夜のドブネズミ観察にでかける。
ドブネズミは相変わらず元気にうじゃうじゃ走りまわっていた。
こうした、ちょっとした観察を怠らずにいれば、次なる撮影ヒントにもつなげられるからオイラには大切な欠かせない「ちょっと」なのである。
もちろん、こういうところに面白がって付きあってくれる週刊誌記者はホンモノ、なのである。

写真:
1)このような混沌は自然界の動物にもよくあることであって、オスはメスに選ばれ、選ぶメスの着飾って誘う心理が人間エコロジーを知る意味でも実に面白い。
2)3Dは不思議な世界なのだろう…?
3)都会のカオスを尻目に、ドブネズミだけは元気に的確な視線で人間を見つめているにちがいない。
2010-04-27 Tue [ 旅・取材・人 ]
4月29日にミニミニ写真展
by gaku

4月29日 は、ファイヤーサイドさんの「 薪ストーブライフフェスティバル 」があります。
いつもお世話になっているファイヤーサイドさん。
社長のポールさんは、ほんとうにすばらしい人で、ボクも大好きです。
スタッフのみなさんも、みんなみんなステキで、つい心が和んでしまいます。
そんな薪ストーブライフフェスティバルで一日だけの「森の動物写真展」がセルフカフェコーナーで行われます。

どうぞ、みなさん連休の初日を「 薪ストーブライフフェスティバル 」にぜひお越しください。
そして、楽しい一日を過ごしてみてください。
そのあとは、新緑のはじまった信州の高原散策も楽しいと思います、に。

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(4/29追記 by momonga)
ミニギャラリー 「初夏の森」 見てきました。
ズクショップに併設された特設展示場にて、ゴールデンウィーク中は開放されているそうなので、駒ヶ根にお立ち寄りの際はおでかけください。

駒ヶ根高原の新緑にぴったりのギャラリーです。


薪ストーブクッキングで実演中のポール社長さん

バーモントキャスティングス製の薪ストーブはお料理が楽しめる薪ストーブです。

ズクショップの春のガーデンは緑と花がいっぱいでくつろげます。

フォトエッセイ「森の動物日記」はこちらで連載中です。
ズクショップ(駒ヶ根)の地図
2010-04-25 Sun [ 旅・取材・人 ]
自然の「造化の神」のふしぎな力
by gaku

昨日は、信州遠山郷まで出かけてきた。
遠山郷は、市町村合併前までは南信濃村と言っていた。
現在では、飯田市南信濃。
南アルプス南部の山懐にいだかれた人口2100人余の小さな村だ。

遠山郷は「神様王国」とも呼ばれ、たくさんの神様のいるところだ。
いまのところは、小さな村に33の神様がいるが、こんど新しく34番目の神様になってもいいものが出現した。
その名も、「子づくり神様」。
まだ、公式にはほとんど認められていないが、このイチモツにオイラは惚れこんでしまった。
これほど見事なものを自然界がちゃんとお造りになることが、あまりにも不思議で偉大だからである。
何千年、何万年かかったのか想像もできないが、とにかくこれは自然にできたものである。
近所の川を工事していたら、川底から出てきたらしい。
それを、建設会社の社長さんが自宅に持ち帰って、裏庭にさりげなく展示してあるのだ。
これを知って、オイラはどうしても見たくなり遠山郷まで出かけたのだった。

遠山郷でも、この珍石を知る人は少ないらしいが、村にはたくさんの知人がいるのですぐに案内してもらえた。
やはり、ひと目見るなり、これは素晴らしいの一言である。
まさに、「造化の神」の存在を信じるしかなかった。
こういうモノは、悪ふざけで作りあげることは簡単だが、人間が何も手を加えない状態で河原からコロンと出てきたことに思いっきり価値があるとボクは信じる。
なので、これこそ34番目の神に充分ふさわしいのである。
今後、「子づくり神様」として売り出すかは持ち主の社長さん次第だが、これだけ見事だと全国から見物人が集まりそうだ。
事実、村に住み案内をしてくれたオイラの弟子は独身娘なのに、えらくよろこんでいた。
どうやら、これは男より、女のほうがよろこび嬉しがる傾向にある、らしい。
とにかく、一見を要する見事さなのだから、自然はスゴイとただただ信じるしかない。
いやぁぁーー スゴすぎる。

写真:
1)このカタチは、何だ…!?
2)背後に見える川底から、見つかったという。そして、裏庭にさりげなく鎮座している。
3)男より、やっぱり女性のほうが圧倒的によろこび好奇心を示す…。
4)色分けといい、形といい、どうすればこのように出来上がるのか、やはり「造化の神」の存在を信じるしかない。
2010-04-22 Thu [ 哺乳類・野生動物 ]
テンの棲むところ…
by gaku

今年は、ほんとうに天候不順だ。
ここのところ、一日おきに、雨が降っているではないか。
今日なんかは、朝からどしゃ降りである。
この雨のなか、中央アルプスにあるオイラの野外スタジオまで行ってきた。
そこには、小さな小屋もあり、電気を通してある。
しかし、今冬はまったく使うことなく、放ってしまっていた。

その小屋の近くに、樹齢100年以上のサワラの木が1本ある。
なんの変哲もない木だが、樹洞ができていて、そこにテンがときどきやってきては冬の宿にすることがある。
ちょうど3年前にもテンが棲みついていたらしく、おびただしい量のため糞が木のまわりに証拠品として積み上げられていた。
なので、そんな発見をいちどしてしまうとオイラは、その後も気になって何年でもチェックするという習性がついてしまっている。
そのサワラの木を覗くと、今冬もテンが使ったらしく、ため糞が見られた。
去年はまったく気配がなく、今回は、3年前と同じ枝上に見事に糞をためてあった。
なので、今冬もテンは確実にきていたのだった。
雨で滑りやすいサワラの幹を3mほど登り糞に近づけば、カモシカの体毛がかなり見られた。
どこかにカモシカの死体があって、テンはそこへ通っていたのだろう。
そして、カモシカの体毛の下には、おびただしい量の植物の種子の混じる糞も見られた。

こうしたちょっとした観察から、テンの行動を知り、生態を探る想像がたのしい。
なので、このサワラの木には、今後も必ずテンはやってくると思う。
どんなテンが、どんな顔をして、この木を上り下りしているのかと思うと、創造の夢もふくらんでしまう。
雨だったけれど、やはりフィールドにはどんなことがあっても出かけていたほうがいい。
テンの行動をしっかり観察できるようになるまで、あと数年は、このサワラの木もオイラのチェックポイントになりつづけることだろう。
写真:
1)サワラの木は、なかなかに存在感がある。
2)なぜに、こんな場所にため糞をするのか、テンの心理を思うと不思議でならない。前回もまったく同じ場所が糞場になっていた。
3)白いのはカモシカの体毛。








