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2010-06-30 Wed [ 哺乳類・野生動物 ]
ムササビカメラ完了…
by gaku

一昨日、ムササビカメラを設置する予定だった。
しかし、朝起きると、畑の野菜のことが気になってしまったので急遽予定を変更して畑作業。
これで、一日が終わってしまった。
そこで、懸案のムササビカメラ設置は昨日になってしまった。
カメラ位置は、意外と高くて地上2,5m。
こんな三脚はないから、イントレの鉄パイプで代用した。
ほぼ設置が完了したころになって、近くに住む知り合いの爺さんが軽トラックで通りかかった。
「ミヤザキさん、何してるのん?」
「いやー、ここにムササビがくるから、無人カメラを設置したところなんですよ」
「こーんな車の通る脇にカメラを置いて大丈夫かぇー?
最近は悪いのがいるから、高価なカメラを盗まれなければいいが…、オレは心配するにぃー」
「大丈夫ですよ、ちゃんと別の防犯カメラが作動しているから、無線信号でイタズラ現場映像を送ってくるスグレモノなんです…」
「そんならいいけれど、やはり、ロープの一本も林に張っておいたほうがいい、にぃー」
みんながこうして心配してくれるから大丈夫なのだろうけれど、ここにこのまま2ヶ月にわたってカメラを放置する予定である。

それにしても、車道から2mの位置。
新品の鉄パイプがあまりにも目立ちすぎるから、黒のラッカースプレーで着色して若干の視界を変えた。
まあ、カメラの盗難を恐れていては何も前へは進まないから、人を信じて行動するしかない。
すべての設置が終わったのが、夕方の6時40分。
仕事場に帰ったら、庭先の巣箱で眠っていたムササビが顔を出していた。
そっと二階の部屋に行き、望遠レンズで顔のアップを狙ってみた。
こういう写真も、撮ろうとしてもなかなか撮れないものだが、日ごろからしっかり準備さえしておけば、一瞬のチャンスで可能となることはよくあることだ。
わずか10分のチャンスで、この写真は撮れた。
もう一つの巣箱には、最近になって独立したばかりの若いムササビが入居中。
ムササビは夜行性なので素人さんには観察する機会が少ないらしく、ほとんどいないと思われている。
しかし、かなり数の多い野生動物で、ボクの近所の山野には500m弱置きに1頭がいるのではないかと思われるくらい密度が濃い。
軽トラックで通りかかったお爺さんも、ムササビの生息地に暮らしていながらまだ一度も見たことがないという。
ある意味、日本人の「自然観」なんてこれが標準的なんだと思う。
そのくらい、自然環境には無関心で興味がないから、見たこともないのである。
その意味でも、写真は視覚言語なのだから、一枚でも多くいろんなカットを撮影して現実を伝えることにしたい。
そんな無人撮影カメラを盗っていくヒマがあったら、夕方から山野を観察してムササビの姿だけでもみてもらいたいと思う。
見て、知ってみることから、新しい視点のページがはじまるからである。

写真:
1)仕事場の林に設置してある巣箱の穴から顔を出してきたムササビ。
2)鉄パイプが目立ちすぎたので、つや消しスプレーで右のように目立たないようにしてきた。
3)ほんとうは、こんなカメラを設置したくないのだが、無人撮影カメラより防犯対策カメラの開発のほうが時間もお金もかかってしまう。このカメラを盗難防止などで使いたいと引き合いがくるが、内臓されているカメラだけでもウン万円もする高額な光学品。それなのに、思いのほか使用料を考慮しないまま相談を受けるケースが多いのには驚く。
2010-06-27 Sun [ 哺乳類・野生動物 ]
ムササビ撮影のお願い、に…
by gaku

1週間ほど前の夕方7時半ころのこと、だった。
高速道路に近い道路を車で走っていたところ、いきなりフクロウなのかムササビなのか、空中視界を一瞬よぎる生物がいた。
ヘッドライトを点けていたのと、車とクロスするように上方から横切っていったので、注意点が別のところにあったことも加え、何だったのかの確認ができなかった。
しかし、大きさと白い色目から、たぶん「フクロウ」ではないかと思い、それでも確認する必要があるため車をバックさせてみた。
そして、林のなかをサーチライトで照らしてみれば、飛び込んだあたりの樹上にムササビがとまってボクを見つめているではないか。
視界をよぎったその物体は、ムササビだったのである。

高速道路と車道というまさかという環境に、ムササビが着地する樹木のあることにオイラの興味が移った。
と同時に、これなら撮影ができる、とも思った。
たぶんムササビは、毎日ではないにしても、1週間に一度か、数週間に一度は必ず同じコースを滑空するにちがいない。
そして、オイラの高性能無人撮影ロボットカメラなら、着地シーンがまちがいなく撮影できるのではないか、とも思った。
ムササビとの一瞬の出会いだったが、オイラには瞬時にして「絵コンテ」ができあがり、成功結果までもが見えてしまうような気がした。

そこで、撮影させてもらうためには地主の許可をもらわなければならない。
さっそく近所で聞き込みをしてみれば、すぐに地主がわかった。
そして今日、菓子折りをもって許可願いに出かけてみた。
大豪邸の資産家の山林であり、おばあさんが対応してくれた。
「あれあれ、あんな場所に、そんな生き物がいるんですか。
ミヤザキさんだもの、どんな使い方をしてくれてもいいから、どうぞ、やってください。
そして、写真が撮れたら見せてください、よ。」

ということで、撮影許可願いはめでたく一発でOKだった。
これで、なんだか撮影も成功してしまったような気分である。
明日は、雨が降らなかったら本番撮影の準備である。
こういう協力者がいて、オイラの仕事は進んでいくのである。
写真:
1)→のカンジに、一瞬横切った物体がいた。
2)ムササビは、→のところに着地したようだ。
3)すぐに、こんな絵コンテがうかんだ。
4)このようにプリントして、目的説明のために地主さんを訪ねた。
2010-06-26 Sat [ 植物 ]
クリンソウは汚泥がお好き…?
by gaku

長野県にある高原の観光地。
多くの観光客が訪れる高原は、いま野鳥の声にあふれ初夏の野草が色どっていて清々しい。
その草花のなかにひときわ派手なクリンソウが目に飛び込んできた。
高原の駐車場の横にはヒュッテがあり、観光客が宿泊をしたり食事をしたりしている。
宿泊客はもちろん風呂にも入れるが、その廃水が高原の山林に垂れ流しとなっていた。
そこは国定公園なので、厳密にいえば問題になるところだが、まあここでは難しいハナシはやめておこう。
その廃水の流れる脇に、クリンソウが群生をしていた。
花だけを見れば、かなり美しいクリンソウ。
思わず見とれて、オイラも撮影をしてしまった。
しかし、鼻だけは強烈に不愉快だった。
廃水のドブ臭がきつくて、花を写しているのに鼻はひん曲がりぱなしなのだ。

まあ、それも我慢しながらクリンソウを観察すれば、汚濁水が土壌に滲みこんでいくあたりにいちばん元気に咲き誇っているのがわかった。
どうやらクリンソウは、汚泥を好み、さかんに土壌浄化をしているらしい。
まさに、健気なことではないか。
一般観光客はクリンソウの花はめでても、まさか自分たちの体垢を浄化してくれていることに関連づけて見れる人は皆無だろう。
そういえば、ある山菜は「重金属」を積極的に吸収することが知られている。
その山菜を「美味しいおいしい」といって、私たちは天ぷらにしたりお浸しにして食べてもいる。
植物には、それぞれに適応した生き方をしているものであって、そうした習性を知っておくと、見えない部分の環境までもが見えてくるからおもしろい。
クリンソウもあでやかな赤い花を高原で見せつけてくれなかったら、この廃水のことにもオイラは気づかなかっただろう。
その廃水がいいとか悪いとかでなく、バランスさえ保たれていれば、自然界の植物や生物がかなりの部分を「浄化」してくれているのだ。
それが「環境」なのだと、思った。
まさに、「環」の「境」を知ることだと思った。
ここでの「環」は、体垢とクリンソウ。「境」は、その関係ということになろう。

写真:
1)クリンソウはなかなかに美しい花。
2)右の写真が強烈なドブ臭ただよう廃水源で、左の下流へと流れに沿ってクリンソウは正直に群生しているところがおもしろい。
3)汚水の源流からわずか15mも下がれば、ドブ臭はかなり薄くなり、水にも輝きがみえて清流化に近づいているのはクリンソウが頑張ったからか…。
2010-06-23 Wed [ 環境・ゴミ・現代社会 ]
獣害を考える 12 「シカが口蹄疫のキャリアになれば…」
by gaku

長野県のとある高原にある牧場。
ここには、毎年数百頭の牛たちが放牧されている。
今年は、九州に口蹄疫が発生しているからどうなのだろうか、と訪ねてみた。
牛は、何事もなく高原の涼しい風に吹かれてのんびりと牧草をはんでいた。
なんともおだやかで牧歌的なすばらしい光景だろう、か。
そう思って眺めていると、背後の森からニホンジカがぞろぞろぞろっと現れてきた。
あ、や、やや、すごい数だぁー。
牧場は、牛だけのためにあったのではない。
野生のニホンジカにとっても、牧草はご馳走だったのだ。
牛が食べても美味しいのなら、シカにだって美味しいハズ。
しかも、牛と同じ場所で食べているのだから、美味しいところがシカにもわかっているのだった。

この光景を見て、あまりにも漫画的で、もう笑いがこみ上げてくるしかなかった。
人間がよかれと思ってやっているところを、森の奥から虎視眈々と狙いをつけ、やがて自分たちのものにしてしまう野生のニホンジカたち。
そして、どんどん増殖していく。
背後の森には、100年もののモミやツガの立ち枯れが見える。
たぶんあれは、シカが樹皮をかじってしまったから枯れてしまったのだろう。
森に入ってみれば、たしかにその通りだった。
牧場で栄養価の高い牧草という餌を奪い、森では冬の食糧危機を樹皮食でしのぐ。
牧場も森も、まさにニホンジカにとって「餌づけ」場所になっていた、のである。

こんなところに、「口蹄疫」が出たらどうするのだろうか?
もう、ほぼまちがいなく人間はなすすべもなくなるにちがいない。
これほどたくさんいるニホンジカを捕獲隔離することは、絶対にできない。
そして、ニホンジカが口蹄疫のキャリアになれば、仲間内に次々とキャリアを増やしていき、もうそこで偶蹄類の家畜は全滅であろう。
経済動物なのだから、経済だってマヒしてしまう。
ここまでは、現在のところでもオイラのような素人にも充分考えられることである。
今後は、家畜伝染病を視野にいれるなら、完全防備をした「工場」のような建物内で肉牛を飼育肥育するしかないだろう。
そう思いながら、牛とニホンジカの牧草コラボを見ていたら、オイラにはこのシカたちを一網打尽にできないものだろうか、と考えてしまった。
これは、丁寧に時間をかけてやっていけば、それも可能であろう。
そう発想の転換をはかってもよいし、もうそろそろニホンジカの大量捕獲を真剣に議論してもいい時期にきているのではないか、と思った。
いや、これまでそのような発想にならなかったことのほうが不思議だし、アイデアがなかったのか、すでにもう手遅れのような気さえもする。

家畜は「農水省」、ニホンジカは「環境省」。
シカの潜む背後の森林管理は「林野庁」、牧場のある地域は国定公園地だから「長野県」。
なんだか、管理行政がけっこうかなり入り乱れているけれど、人間の行政ナワバリをよそに、ニホンジカはどこの行政区にも関わりをもちながらここでは猛烈な勢いで増加中なことだけは、確かである。
写真:
1)牛とニホンジカと立ち枯れ樹木。
2)霧の晴れ間に、どんだけーっといった数のニホンジカが現れていた。
3)森林内の針葉樹はことごとく樹皮がニホンジカに食われていた。幹の周囲を一周皮剥ぎがされると、樹木は枯れていく。
4)口蹄疫には神経を使っているようだったが、見ているところが違うような気がするのはオイラだけ?
2010-06-22 Tue [ 旅・取材・人 ]
「信州くだもの村」でサクランボ狩り
by gaku

「おじさーーん、サクランボが食べごろとなりましたよぅー
きてくださーい
そして、写真も撮ってくださーーい」
「ほいきたぁー じゃあこれから行くからぁー」
このような電話が、昨日、「信州くだもの村」からあった。
信州くだもの村は、あらゆるくだもの類を栽培しており、とにかく味のいいものづくりに励んでいる。
26歳のS青年が跡を継ぎ、その一生懸命さが気に入っているので、オイラもいろんな手伝いをやっているのだ。
もちろん、季節を追って実ってくるフルーツ類の写真はもちろんのこと、獣害対策の相談にものっているのである。

サクランボは、サルと野鳥(ムクドリ)が大敵だから、大きなネットハウスで栽培してる。
このハウスだけでも大変な資本がかかっており、今後の獣鳥害について監視していかなければならない。
そんなハウスの中で、サクランボがたわわに実っていた。
サクランボといえば「佐藤錦」が有名だが、「紅秀峰」という品種がパンチがあって美味しい。
実の肉質と甘さと酸味、ジューシーさにおいては佐藤錦をしのいでいるからだ。
そんな両者を食べくらべながら、短期決戦で勝負しなければならないフルーツだからおもに「サクランボ狩り」に重点をおいている。
それでも、お手伝いしているホームページなどで名古屋や東京方面から、こんな山奥にも「サクランボ狩り」に家族連れがみえるようになったとよろこんでくれた。

そのサクランボの最盛期が、今週末である。
高級品のサクランボを、役得で早めにつまみ食いすることができたが、レストランも喫茶店もない山奥に、弁当持参で一日のんびりするのもいいことだ。
そんなまったりとした時間を昨日はすごしてきた。

時間のある方は、ぜひ「信州くだもの村」に出かけてみてください。
問い合わせ先は、
「信州くだもの村」 http://nagano-kudamono.com/
写真:
1)佐藤錦は、まっ赤でまさにフルーツの王様。
2)これは紅秀峰。今週末がいちばん美味しくなりそう。
3)オイラの犬も遊びにいって、高級サクランボを20粒以上は食べていた。。
4)贈答用パック。これで2500円なので、他園よりかなりお安くなっている。








