フクロウが獲物を襲った現場の落とし物…

20180326

フクロウの下着が落ちていた。
それも、二枚並んで。
下着といえば聞こえは悪いが、いわゆるダウンというやつである。
このダウンがフクロウのどのへんに生えているのかといえば、下腹部にある。
ということは、フクロウがここでノネズミの捕獲行動をしたことになる。
フクロウのダウンはとても柔らかく、浮遊効果もあるので、風や上昇気流で飛んでいってしまうことがある。
しかし、地上の落ち葉にからみつくように二枚ものダウンがここにあるということは、フクロウが激しく地上に着地した証拠である。

「フクロウ=平凡社」という伝説的写真集を出しているオイラだから、たった二枚のフクロウの下着を見つけただけでフクロウがどのような行動をしたかまで想像できてしまう。
そういえば、昨夕はこの近所でフクロウの素晴らしくよく透る声を聞いた。
それは、オスのフクロウが「いま、狩りをしているところだよ…」と、メスに伝えている声だった。

フクロウのダウンはとにかく柔らかくて軽くて、ふわっふわ。

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春の大雪や嵐は生物みんなが感謝…

20180322

春分彼岸の大雪は、自然界にとっては大切な自然現象。
まさに、自然撹乱をして森羅万象あらゆる生物たちにリセットをせまり次なるよろこびに代えていくのではないか、と思う。
水分を含んだ重たい雪が降り、ときには樹木の枝や幹を折る。
そこから「穴」の発生がはじまり、大きな時間軸の末には大小の生物たちに棲み家となるマンションを提供する。

こうした時間軸で自然界を目撃していくと、昨日の大雪も試練と撹乱の営みだったと思えばいい。
山で遭難をして救助された人、雪の備えを怠って車トラブルに巻き込まれた人…ここにも試練と撹乱を与えてくれたはず。
そして、そのあとに反省があり次なる生き方への希みという教科書を自然界がつくってくれたのではないか。
こう達観できるのも、森の哲学者であるフクロウが「樹洞」という巣穴に生息しながらオイラに自然のしくみを教えてくれたからである。

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柴犬の隠れた能力に期待…

20180318

矢印の先にある穴には、イマ現在モモンガとヤマネが入居中。
このことを知っているのは、スーさんとオイラだけ。
なのに、昨日は柴犬の「げん」も知ることとなった。

この現場にはこれまで犬たちを連れて行かなかったが、昨日「げん」をはじめてともなってみた。
すると「げん」はすぐにこの穴をみつけて、何回もなんかいもニオイを嗅ぎ小さく吠えた。
別に教えたわけでもないのに現場でいきなりこのヒノキの大木をめざして、ニオイ取りをしたのだから偉い。
「げん」はまだ2歳前だが、この素質はこれからいろんなところで発揮されることだろう。
楽しみ、だ。

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スズメが減ったというけれど…

20180315

「スズメが減った…」

最近こんな話しがときどき聞かれる。
でも、こちらではそのようなことはまったくない。
減ったなんて思ったこともないし、スズメはちゃんと普通にここ20年来、いやそれ以前と変わらなく近所にいるけれど。
過疎地や大都会でなく、農地や住宅地などの適度なバランスのある“田舎”だからなのか、なぁー。
シナントロープを考える意味でも、スズメから目が放せない。

 

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カモシカはほんとうに地味な動物だけど…

20180314

森のなかでカモシカが2頭保護色のようになって、こちらをじっと見つめていた。
半世紀前にカモシカで一枚看板をあげたオイラだが、カモシカの写真ってほんとうにつまらないものばっかり。
そもそもモデル自身に “芸” がないのが原因だけれど、それなら思いっきり腐らないカモシカの写真を撮ってみよう、と考えている。
今年は、そんなカモシカを撮ろうと「絵コンテ」はすでにできあがった。
あとは、機材づくりだけだ。
なので、こういう「つまらない」写真も比べる意味で必要…かな?

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マダニがニホンザルの恥部に食らう

20180310 

これは、ニホンザルのお嬢さん。
カメラモデルとなって帰り際に一瞬みせてくれた恥部。
なんと、そこにはマダニが食らいついて吸血していた(矢印)。
マダニの大きさからすれば、あと48時間ほどでどこかに落下して「仔ダニ」を大量に殖やすことだろう。
マダニは吸血していることをサルに気づかれないように局部麻酔をしながら食らいついているから、サルだってまさかと思いながらの行動だ。

サルは、仲間内でのグルーミングをするからダニだって見つけ次第取り除いているに違いない。
それができなかったということは、このサルにはお友達が少ないのだろうか?
それとも、仲間内で恥部のあたりまではチェックが疎かになっているのかも知れない。
サルは人間に近縁だから「SFTS」の可能性だってある?
いろいろを考え教えてくれる恥部写真、となった。

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廃棄リンゴの有機肥料…

20180308 

となりのとなりのそのまたとなりの村の畑に、大量のリンゴが捨てられていた。
リンゴ生産地では、商品にならなくなったリンゴをこうして捨てるから、よく見られる光景である。
農家では、このリンゴを有機肥料にするために自分の畑にバラ撒いたのだから「捨てた」という認識はない。
そして、これらのリンゴはいつの間にか「消えて」なくなっていく。
野鳥が食べたり、キツネやタヌキやシカやイノシシが食べたり、腐ったリンゴは昆虫やバクテリアが食べていくから、やっぱりこれは「有機」…なのだ。

あらゆる生物がシナントロープに生きる時代なのだから、これを「環境破壊」だとか「餌付け」だとか難しいことは言うまい。
それぞれのリンゴに野鳥たちが啄んだクチバシ痕を見れば、ここにも生きるための“芸術”が見られる。

クチバシ痕は、2つとして同じものはない。多様性をもった野鳥たちの心模様がよく出ている。

野生のキツネやタヌキは私たちが想像する以上に腐りかけたリンゴが好きだ。

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無いものは自分でつくる…

20180306

中国製のスタジオ用LEDライトを買った。
ライトのみで付属品は一切ないので、固定するのに悩んだ。
専用スタンドを買えばいいことだが、普段使っているカメラ用三脚に取り付ければもっと便利になる。
そこで、大型ストロボのダボが遊んでいたので、その底部に穴を開けて三脚ネジを切れば希望通りにおさまることがわかった。
卓上旋盤にかけて穴を開け、タップでインチネジを切った。
“無いものは自分でつくる” ちょっとしたアイデアと実行力で、完璧に希望が叶った。
精密卓上旋盤は昭和48年(1973)製の中古品だが、きわめてしっかりした作りなのでビクともせずにいまだに現役。
久しぶりにスピンドル油にまみれたが、鉄やアルミを削れるという「やる気」のある匂いに心が落ち着いた。
機械道具って、やっぱり素晴らしい。

(製品の必要パーツは別売り① 別のストロボについていたダボを外してセンターに穴を開けネジを切る② 希望通り見事に完成③)

道具づくりの舞台裏

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イマこそキツネに騙されっぱなし…

20180203

『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』

タイトルに思わずひかれて読んだこの本が面白かった。
動物学者や専門家が著すものより、哲学者の書いたこの本がオイラにはぴったりしっくりハマった。
やはり、自然界を時間軸で見なければならず、その時間軸にイマでも人間を含めた生物が乗っかっているうえでの判断…。
そして、イマ思うに、日本人はキツネにだまされなくなったのではなく、いまこそ猛烈に騙されつづけている。
著者に会いたい、対談をしたい、共著でも書きたい…。
そんな思いをある編集者に伝えたら、「間に立ってもいいよ」って言ってくれた。
うれしい。

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

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野生動物に攻められ老いる地方の現実…

20180202 

30年ぶりくらいに、冬のとある峠道を通った。
過疎化がかなり進んでいた。
残された農家は田んぼを野生動物から守るために必死で戦っていた。
30年前にはまったく見られなかった光景…だ。
積雪があったので、動物たちの足跡が目立つ。
この雪上の足跡が誰のものなのかを的確に答えられる住民は、ひとりもいなかった。
地域住民の自然への無関心さが、過疎化に拍車をかけているようでもあった。

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