キツネは雄だった

自宅脇の家庭菜園に、夜な夜なキツネとタヌキが遊びに来ていることは知っていた。
住宅地といえども、畑や田んぼのひろがるような地方都市周辺には全国どこでも、キツネやタヌキが確実に徘徊している。
ただ、その事実を確認するべきスキルをもってない人ばかりだから、ほとんどの人間は信じないだろう。
まあ、自然界の報道写真家としては、そうした野生動物の人里での行動把握も仕事として押さえておかなければならない。

そこでオイラは、簡易自動撮影装置を畑のど真ん中に置いてある。
これは、自分で開発した装置で、いつでもどこでも簡単に持ち運びができ、ポコンと置けばその数十秒後からすぐに記録をとってくれる。
こうしておけば、オイラが自宅に籠もって別の作業をしていても、ロボットカメラはちゃんと動物たちの動きを見張ってくれているからである。

その結果は、キツネが1頭、タヌキが夫婦連れ、カラス1、ツグミ3、ヒヨドリ2、ムクドリ8、トラツグミ1(ときどき)、スズメ40+ 。
これらが、畑にやってきていることがわかった。
まさに、「黙して語らない自然界」の一端を、オイラはこうしてロボットカメラに語らせているのである。

ところが、今冬はまだ、キツネの雌雄までは確認してなかった。
しかし、これが雄であることが昨日判明した。
それは、タマネギのマルチを補修していて、キツネの尿臭で判断できたからだ。
一昨日は雨が降り、昨日は晴天に恵まれた。
このような天候のときにはキツネの尿が土中から、水蒸気などで空気中に漂ってくるからすぐにそれと分かるからだ。
雄キツネには独特の尿臭があり、これをサインポストに使っている。
そうした習性を覚えておき、自分の鼻を信じていればいいからだ。
まさに、自然界を探るには五感で勝負、なのである。

写真:
1)キツネは雄だった。
2)簡易ロボットカメラとタマネギマルチ。
3)ラッキョウ(左)とニンニク(右)は、今年も元気。

カテゴリー: 旅・取材・人   パーマリンク

コメントは受け付けていません。