「どんべえ」とムササビの糞

中央アルプス山麓の駒ヶ根高原に、「オズ」という美味しいパスタを食べさせてくれるお店がある。
ここのパスタは何を食べても美味しいのだが、石焼窯ピザもこれまた絶品。
家族とは全員顔なじみではあるけれど、ここの若い嫁さんがとても可愛いのだ。
自然好き、動物好きで、オイラがいくといろんな話題に夢中になってくれるときの表情がこれまたいい。

そんな嫁さんから携帯電話があった。

オズ 「gakuさん、ムササビのうんこ要りますか?」
gaku 「うん、要るいる」
オズ 「ゆうべウチのムササビを観察していたら、オシッコとうんこをしたのですよ。それ拾っておいたから、じゃあ、むささび荘に届けておきますね」

実は、オズにはムササビが棲みついているのだった。
屋根のひさしのところに巣をつくり、もう何年も前からいるらしい。
そんなムササビを観察したかったけれど、オズはペンションもやっているものだから、客室を覗いているような格好になるのでオイラは観察するのをあきらめていた。

リスのうんこを探すのはものすごく難しいけれど、ムササビのうんこもなかなか見つかりにくい。
だから、ムササビの糞と聞いて、オイラはやはり欲しいと思った。
電話を受け取ったのはフィールドで仕事中だったので、昼に仕事場である「むささび荘」にもどってみると。

なんと、玄関先にカップ麺の「どんべえ」の器にティッシュを敷いて、ムササビの糞が数粒。
もう、それだけで笑ってしまえる「うんこ」だったが、こうしてわざわざ届けてくれるところも可愛いものである。
さっそく写真を撮り、糞をほぐして内容物も確認して、あとは自然散布。

まあ、日ごろからこうして友だちづくりをしておくと、オイラには「うんこ」だって貴重なお土産になるからだ。
あるときなんて、ツキノワグマの大きなうんこがどさりと別の友人から届けられたこともあったし、あるオバサンは畑の横で熊らしきうんこを携帯カメラで撮影して鑑定依頼にきたこともある。
携帯電話の画面に写されたその「うんこ」はまちがいなく人間のものだったけれど、こうして大笑いしながら周辺の自然環境をみんがが知っていくことは大切なことだと思っている。
たかが「うんこ」だけど、自然観察にはいちばん重要なポイントが隠されている、からである。

写真:
ムササビの糞は、植物ばかりを食べているのでほとんどが植物繊維。大きさは、小豆くらいと思えばいい。

カテゴリー: 旅・取材・人   パーマリンク

「どんべえ」とムササビの糞 への3件のコメント

  1. 小坊主 より:

    面白いお嫁さんですね。
    普通は、糞を取って置いてくれたりしません。
    その上、可愛いとなれば、もう、言う事なし。
    OZに、行かなくちゃ。

  2. oikawa より:

    こちらのオズさんでピザやパスタを頂いた事があります。
    このお嫁さんは覚えていませんが、おいしかったのは覚えています。
    駒ヶ根に行ったらまた行ってみたいお店の一つです。あとソースカツどん。

  3. gaku より:

    ■小坊主 さん
    ■oikawa  さん

    嫁さん、ほんとうにかわいいですよ。
    パスタも、ほんとうにおいしいですよ。
    こんど、ご一緒しましょう?
    奢ってもらえると、なお結構なのですが…