庭に古い木株があった。
なにげに見れば、こんなところにもアカネズミかヒメネズミが遊ぶはずだと思った。
キノコも生えているし、舞台としてもよさそうだったので無人カメラで狙うことにしてみた。
一夜たって、カメラのカウンターは12コマ動いていた。
絵コンテどおりにノネズミが写っていると思ったら、カマドウマ。
小さなノネズミを撮影するために、センサーもきわめて高感度にしたけれど、カマドウマまでひっかけてしまったワケだ。
別名を「便所コオロギ」というこの昆虫は、田舎の汲みとり便所には必ず見られる。
汚いところへ出現するのとその態度の暗さゆえに、嫌われものでもある。しかし、カマドウマはいろんな虫などを食べてくれる「益虫」だ。
それゆえに夜間の林床をどこでも歩きまわり、森の掃除をしているのである。
だからこのネズミの舞台にもやってきたのだが、ネズミのことばかり考えていると、こうした伏兵のいることをときには忘れてしまうことがある。
長野県駒ヶ根高原にて。
SD-9
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「昆虫酒場」の常連さんですね。最近来ないな~と思ってましたが、元気にしているようですね。
私が子供の頃は、よく家に出たものです(まだらじゃなくて、しましまのやつでしたが)。玄関、台所(の下のコンクリ面)、座敷などにもよく来てました。
「三年寝太郎」の挿絵にもいました。
そんなわけで、カマドウマは懐かしい感じのする昆虫です。
でも…“態度の暗さ”って…?
以前、読んだgaku先生の著書「森の365日」のカマドウマのくだりを思い出しました。狭い観察小屋でのカマドウマの習性をうまく利用したガムテープ捕獲作戦。思わず唸ってしまいました。