伊良湖岬で考えた

先日、1週間ばかり愛知県の伊良湖岬にでかけてきた。
ヒヨドリが大群をつくって三河湾に飛び出していくところを撮影するため、である。
シベリア方面から渡ってきたヒヨドリが日本列島を南下していく途中に、伊良湖岬を通過していく。
これらのヒヨドリたちは、さらには東南アジアなどの国々まで越冬の旅をつづけるからだ。
その大群で渡る姿が壮観なので、伊良湖岬には毎年のように出かけて見物している。

伊良湖岬では、すべて車中泊だった。
オイラはキャンピングカーなので、車中泊はお手の物。
ただ、東海沖地震がいつくるかも分からないので、津波を避けて海岸線では寝なかった。
津波のこないような、山地にまで車を移動して夜を過ごしていた。
新鮮な魚を買い、山中の駐車場で刺身をつくり、静かな夜を満喫するのがオイラは好きなのである。

このような生活をしていると、たくさんの発見もある。
ひとり酒を飲んでいると、夕方の森から、ムササビの声がいくつも聞こえてきたのには驚いた。
伊良湖岬の森にも、ムササビがかなり高密度で生息していることを、こうして声で確認ができたからだった。

また、キツネがオイラに見つかるまいと猛スピードで走り抜けていったが、その姿はちゃんとお見通し。
さらには、夜も深まったころ、フクロウが近所に4羽いることも分かった。
それぞれに、雌雄が小声で鳴き交わしていたから、16種類のフクロウ語を通訳できるオイラとしては姿が見えなくてもちゃんと声で確認ができているのだった。
また、一声だけであったが、オオコノハズクも啼いた。
オオコノハズクは、謎の多い野鳥だが、どうやら伊良湖半島の森にも確実に生息していたのだった。

そこで、翌日の昼間には森に分け入ってみた。
森の内部も、一応は確認しておけばいろんなヒントもあると思うからムダにはできない。
松枯れが終焉しあちこちに立ち枯れが腐りはじめていて、新たな森が形成されようとしていた。
そんな森のなかに、オオコノハズクが営巣するにはちょうどいい穴もみつかった。
このような森だから丁寧に探していけば、オオコノハズクの巣もあるに違いない。
もし、ここにオイラが暮らしていれば、この穴を1年、2年なんて時間をかけて無人撮影ロボットカメラで監視しながらオオコノハズクの動向を探るであろう。

もっとも、このような森は今日ではどこにいってもできあがっているから、オイラはなにも伊良湖岬でやらなくてもいいと思った。
こういう森を参考にしながら、信州でもできるからである。
その意味でも、ひとり静かにキャンプをするとリスニングでいろんなヒントがもらえるから楽しいものである。
転んでもタダでは起きないオイラが、ここにいる。

写真:
1)ヒヨドリの大群。
2)風力発電と夕日がまさに今日的。
3)150円の鮮度抜群のマイワシは絶品だった。
4)森はどんどん更新中で、確実に動いていた。
5)オオコノハズクは、こんな穴で営巣する。
6)伊良湖岬には、ニンジンの好きなイノシシがいるらしい。

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伊良湖岬で考えた への2件のコメント

  1. C-NA より:

    まずイワシに反応しました。
    新鮮なイワシは刺身に限ります。海辺限定ですね。
    お仕事とはいえ、ぜいたくな一人時間・・・デスネ。
    伊良湖岬は海岸野草もたくさん見られる面白いスポット。
    長く出かけてないなぁ。

    • gaku より:

      返信が、いまごろになっていまいました。
      お許しを。
      伊良湖岬には、海岸線にいろんな植物もあり興味深々です。
      でも、別の撮影が多忙で、植物まで記録する時間がありませんでした。
      いいところです、伊良湖岬。