秋葉街道

昨日は、秋葉街道へ行ってきた。
秋葉街道とは、長野県飯田市から遠山郷を経て静岡県に抜ける古道。
長野県側からは、秋葉神社詣でをしたから「秋葉街道」と呼ばれるが、静岡県側からだと善光寺詣でにつかってきたので「善光寺街道」。

この秋葉街道は、明治時代にいちばん栄えたらしいが、現在では誰ひとり通る者はいない。
小川路峠までは、33番観音様があって、道標となっている。
この、18番めにあたる観音様の「道標」がツキノワグマに齧られていると登山者から情報があった。
ツキノワグマはペンキに興味を示して、看板や道標などを齧る習性があることは知られている。
なので、ボクはこの18番観音様の道標をどうしても見たくなった。

そこで、はじめての街道だが一人で出かけることにしたのだった。
18番観音までは、1時間半ほどの歩きで辿りつけるとのこと。
まあ、ゆっくり秋の山を楽しむのもいいだろう。

「汗馬沢」とは、馬もここで激しく汗をかいたのであろう。
茶屋が4件ほどあったそうだが、1940年代には無人になったらしい。

紅葉が逆光に映えてきれいだった。

途中からは、まさに人馬道。
人が歩くのにやっとの登山道だった。

ブナの落ち葉が美しい。

登り坂には、遅れ紅葉が映えていた。

ミズナラの木には、一ヶ月以内にできた「クマ棚」。

17番観音様の道標にもツキノワグマの齧り痕が。
毛が生々しい。

ついに、18番観音様にたどりつく。

18番観音様の道標は確かにいちばん激しく齧られていた。
大量のツキノワグマの毛がついていた。

帰路は天気もよく、小川路峠が見えるがどのピークかわ分からない。
この峠までは、18番観音様からさらに1時間半かかるそうな。
昔の人は、ここをみんな足で歩いていたのだからスゴイ。
しかも、米や味噌などを背負って生活物資も運んでいたらしい。

水が非常に貴重品な秋葉街道だった。
でも、楽しい山道だし、ツキノワグマが相当に生息していると感じた。
だが、誰も来ないところなので、遭難すれば見つけてもらえないだろう、と思った。
そんな「秋葉街道」は、古道とよぶにふさわしかった。

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秋葉街道 への4件のコメント

  1. oikawa より:

    木枯らし紋次郎が好きで、Tvも観ましたし、小説も読みました。
    何となく、紋次郎を思い出しました。

  2. C-NA より:

    伊吹山には薬草を背負って岐阜から滋賀へ峠を越えた古道がありますが今はけもの道のようになっています。もともと地元の暮らしと密着した山であり行く筋もの登山道があり、その一つを今年2回歩いてみましたがガレ場あり急登あり、ブナ林あり、藪を抜けたかと思えば開けた尾根へ出たり・・と変化に富んで面白い道ではありますが往時の生活道としては険しすぎる道筋でした。

  3. いち猟師 より:

    こんばんは。
    秋葉街道は国道152号線の事だと思っていました。
    旧道が存在したのですね、知らなかった‥。
    不通区間が有るのは理解していたのですが。
    なかなか歩き易そうで渉猟には良さそうですね!
    可猟区かどうかは知りませんが。
    しかし昔の人達はスゴイですね、私の猟場の近くにも信州&遠州間を南アルプスを越えて
    歩いていたルートが有るのですが、今は渓流釣師しか使わない、ただの秘境です。

  4. gaku より:

    ■oikawa  さん
    紋次郎ですか!?
    そういえば、紋次郎に似合いそうな峠道でした。
    来月には、その峠にも「木枯らし」が吹くとおもいます。そのときに出かければ会えるかもしれません、紋次郎に。

    ■C-NA  さん
    息吹山にもそのような古道があるのですね。
    やはり、新幹線や高速道路だけでいまの私たちは時代を判断してしまいがちですが、このような道を実際に歩いてみると人間の「力」というものを再認識してしまいます。
    ボクも、自分の力を信じようと、今回の峠道を歩いてつくづく思ってしまったくらいですからいい勉強になりました。

    ■いち猟師 さん
    秋葉古道はいろんなところに通じていたみたい、ですね。
    今回は、R256ということになっています。
    R152にも、ちゃんと秋葉古道は存在していましたから、戦国時代の時代小説なんかが急にリアルになってきてしまいました。
    まさに、人間力を再認識して元気づけられました。
    ところで、今回の峠道はみんな「鳥獣保護区」でした。。