ウリ坊の死


イト 『ガクさん、ガクさん、俺エライことしてしまったぁー ウリん坊を撥ね殺してしまった。』
g  『え、ええー  どこで…?』
イト 『俺んちの山…』
g  『よし、わかった、すぐに行く…』
昨夜の7時半ころ、相棒のイトちゃんから慌てて電話があった。
ボクの仕事場からイトちゃんの山までは、直線で800m。車で2分もあれば、着く。
ウリ坊は、イトちゃんのランクルのヘッドライトに照らされたままコト切れて、横たわっていた。
イト 『いやー 藪からいきなり出てきたらしく、車にショックを感じたのでみたらコレさ…』
g  『ここはイノシシの通り道で、3週間ほど前にも、ウリ坊が3匹飛び出してきたところだ、ぜ…』
イト 『そうかぇー 、
    はねてから車を降りたら下の藪をゴソゴソと何頭か逃げる足音がしたから、家族で道路を横断していたのだろう、な。
    だけど、可哀想なことしちゃったなぁー』
g  『仕方ないさぁ、こうした車社会のなかに生まれてきた個体なのだから、こういうことも試練の一つかも知れねえぜ。
    それでも、イノシシはここへきてどんどん増えているのだから、今の時代の淘汰と考えなくちゃぁー。』
イト 『それもそうだけれど、後味がわるいなぁー。』
そういいながらイトちゃんは、
『これでも、山の肥料になるだろう…』
そういって、赤ん坊イノシシをもちあげて自分の山へ還した。
体重が10kgほどのウリ坊。
これは、ボクらが観察している6頭の子供を連れた家族にちがいない。
1頭の死因だけは、これではっきりした。
長野県伊那谷にて。
GX8

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ウリ坊の死 への4件のコメント

  1. 灰色海豹 より:

    こっちでは瓜坊はとても美味、と言われていますが、どうなんでしょう。

  2. 小坊主 より:

    同じ事を、考えてしまいました。
    山の肥料にするか、人の肥料にするか。

  3. gaku より:

    イノシシはシシ16というくらいで、50-60kgくらいなのが美味しいといわれています。
    もっとも、今の季節のイノシシは臭くて食べられないそうです。

  4. 小坊主 より:

    シシ16、ですか。
    美味しいサイズになると、さすがのランクルも、凹みそうです。
    娘18は、18貫では無さそうですね。