近所の林に入って驚いた。
直径30cm余のカラマツの幹が、一周ぐるりと傷つけられていたからだ。
これは、木を徐々に弱めて、最終的には枯らすための作業だった。
カラマツと一緒に10年以内のヒノキが植えられていたが、カラマツからヒノキに林を改変するためだった。
カラマツは樹齢およそ40年。
それを枯らして、次はヒノキを育てるつもりなのだ。
なんだか、林業も迷いにまよって、作業をつづけているように感じた。
ヒノキ一辺倒の植林も、やがて100年もたてば飽きられて二束三文…になるかもしれない。
100年後のことは、誰もわからない。
長野県伊那谷にて。
E-1 14-54mm
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カラマツもせっかくなら使ってあげなくては・・
丈夫な木で、ある太さ以上になれば優れているのに。
どうして一辺倒にするのでしょう。
そうすると補助の対象にもなるというから
そこが難しい!どの樹木が将来役に立つか分らないのだからこそ、本来そこにある樹種を植えるべき!
適材適所。
先生が鋭く指摘されたように、そう自分にも言い聞かせなくっちゃやってられません。
カラマツの傷口から流れる樹液が、涙もしくは血に見える…。
これは、巻き枯らしではないですか。森林環境を徐々にすすめる、伝統的な林業技術ではないかと思います。森林の環境を徐々に変化させる技術で、大型の機械を使わず、作業の安全性が高いとか。間伐が遅れた林などで急激な作業を行った場合、風雪害の影響が大きいので、巻きがらしという手法があると聞いたことありますが。