犬も歩けば…

オイラは、縄文柴犬を飼っている。
こいつが、また可愛いのである。
日本犬独特な感性をもっているから、とにかく愛情をもって接すればそれなりに返してくるからだ。
犬は言葉をしゃべれないだけで、心の隅々まで洞察力をもって応えてくるところがいい。

縄文柴犬とは、縄文遺跡から犬の骨格が出土しておりそれにそっくりの骨格をもった日本古来の「柴犬」のことをいう。
まさに、野生に近いので、歯も大きく鼻も利くために口吻も発達していて、耳もいろんな超音波まで聞き分けられるように三角形でやや前傾していて「ニホンオオカミ」そっくり、なのである。
それでいて、主人や家族には従順で運動神経もよく、ほんとうに飼い主の気持ちをよく理解できる犬だといえる。

この柴犬と、オイラは毎日散歩にでかけている。
近所の山野に連れていって、首輪もリードも解いて自由に走り回らせながら一緒に散歩するのである。
ときには、2時間以上も山野をうろつくから、オイラにとっても6~7kmは歩くことになる。
もちろん、犬はその倍以上も運動している。
そして、山野では自由に自分の行きたいところへ行っているが、一声かければすぐに戻ってくるからまさに阿吽の呼吸を保つことのできる犬だと思っている。
このような姿は、半世紀ほど前までの日本では普通にみられた柴犬と主人の関係を彷彿させる。

昨日、その柴犬と山林を歩いてきた。
そうしたら、ムササビの巣のあった倒木を見つけた。
倒木は、ムササビの巣があることを知らないまま誰かが切り倒してしまいそのまま放置されていたものだった。
倒木はすでにかなり古く、かれこれ20年近くも忘れたままになっているのではないか、と思われた。
しかし、その倒木は立てかけてあげれば、これから先もムササビが入るのではないかと思った。
そこで、この倒木を見つけた段階でオイラにはひとつのアイデアがうまれた。
ムササビが出入りしていたであろう巣穴を中心に上下50cmほどのところで切り、それをどこか適当な山野の樹枝上に巣箱のように設置すればムササビが喜んで入居するのではないか、と。
この考えはたぶん当たると思う。
なので、雪の溶けた春になったらそれを実行したい。

このように、柴犬と散歩していると、ほんとうにいろんな発見や出会いがあるから楽しい。
自然界はまさに黙して語らない世界なので、こちらが歩いて仕掛けなければならないからだ。
「犬も歩けば棒に当たる」なので、オイラもそのへんの出会いを求めて散歩にでかけているようなものである。
だから、1時間や2時間という散歩時間は無駄なようにも感じるが、とても大切なのではないかと思っている。

ちなみに、柴犬の名前は「ホタル」。
黒柴なので麿眉毛がホタルの明かりみたいだから、そう呼んでいる。
本人も、自分が「ホタル」だと思っているから、この呼び名にはすぐに反応する。

写真:
1)縄文柴犬のホタル。
2)フィールドに出れば、鼻と耳をさかんに使っていることがよくわかる。
3)とにかく、自由に走り回れることが大好きらしい。
4)倒木の矢印のところに、ムササビの巣穴があった。
5)樹洞はこんなカンジなので、巣箱にしてあげればすぐにでもムササビが入りそう。

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犬も歩けば… への4件のコメント

  1. inono より:

    先日お会いした井上です
    後からいろいろと聞いたのでお礼ができず失礼しました
    弟子の頃から参考にしていた写真集(1000万人の写真術)に宮崎さんの名前があり
    本当にありがとうございました
    またお会いできれば嬉しいです

    • gaku より:

      えっと、一生懸命思い出しましたが、ひょっとして「彫師」の井上さんですか?
      だったら、ありがとうございました。
      ノミの切れ味にはさすがにプロの道具と思い感動しました。
      そして、下絵の確かさと、その技術には感服いたしております。
      どこかで、またゆっくりお会いしたいと思っています。
      ありがとうございました。

  2. しらとり より:

    お久しぶりです。
    ホタルちゃん元気そうですね。
    リード無しでの散策の様子などgaku先生とホタルちゃんの信頼関係がしっかりしているのが解ります。
    僕のいる地域では交通事情でリード無しでは ちょっと怖いです。
    昨年もお客様の所のワンちゃんが車に轢かれて亡くなったとの連絡が数匹ありました。
    ただ歩いている時と違って犬と遊びながら歩いていると普段気づかなかった事に気づいたり
    野鳥の声に耳を傾けたり 良い時間が過ごせますね。
    牛乳配達をしているのですが この冬はタヌキやハクビシンとあまり出会えません。
    時々轢死体を見つけることはあるのですが・・・
    そう言えばホタルちゃんの子供たちに会われたりする事はあるのですか?
    巣立って行った仔犬達に逢うのって結構楽しいですよ。

    • gaku より:

      山の林道などでもリードなしで柴犬と歩いていますが、いきなり車がきたりして焦ることあります。
      遠くで車を見つけたときには呼び戻し、ストップをかけるのですが、いきなりだと困るのでより慎重にやっています。

      鳥取県に行っている子犬と先月1年半ぶりで逢いました。
      ちゃんと覚えてくれていて、大喜びではしゃいでくれたのには涙がでるほどにうれしかったものです。
      自宅で生まれた子犬は、やはりどこへ行っても「わが子」です。
      来月は、兵庫県の子犬にも逢ってきます。

      4月には発情がくると思いますから、また産ませるつもりです。