放射能汚染地帯でイノブタ続々誕生

「宮崎さん助けてください」という電話が、写真家の森住卓さんからあった。
森住さんは、社会派報道写真家である。
チェルノブイリやパラチンスクなどを精力的に取材してきた実績はオイラも認めている。
その彼が、いま福島県に入っており、放射能汚染地帯で死んだ家畜に群がっているカラスを撮影したいのだ、という。
それに対してのアドバイスが欲しいということだった。

彼の「絵コンテ」を聞いてみて、これは仕掛けでないと撮影できないと思った。
使用機材を聞けば、「ニコンD3」。
メカには自信がないみたいだったので、オイラが開発した装置をそっくり貸してあげることにした。
ついでに撮影の仕方も指示し、あとは結果を待つだけとなった。
「絵コンテ」どおりにいけば、それはそれはスゴイ写真になるだろうことを予想して、ぜひ成功してほしいと思った。

そんな彼が、
「いま、イノブタが続々生まれていますよ。
牛もハーレム状態で、一頭のオスがたくさんのメスを従えてやりまくっています。
こんなことは、なかなか報道されない世界ですし、宮崎さんにぜひ撮影してもらいたいと思います。
宮崎さんのテーマですよ、宮崎さんにしかできません。ぜったいにやるべきです。」

いやはや、こんな話を聞くとは思わなかった。
やはり、現地に入り込んでいる報道写真家のナマの確かな声である。

「そうかぁー、逃げ出したブタの桃尻めがけて野生のイノシシのオスが放っておくハズがなかったんだ。
ブタのピンク色の母親が黒い縞模様のイノシシの子供をぞろぞろ連れて歩いているだけでも、「アニマル黙示録」的でこれはオモシロイ、ぞ。
現地のイノシシの生態系にもかなり大きな問題提起となるし、今後の環境問題にもなる」、
っとオイラは思った。

野生のタヌキやキツネなども、オイラの目線でみればかなりオモシロイ発見ができるかもしれない。
ここは、ちょっくら現地視察に出かけたほうがよさそうだ。
まさに、「イマドキの野生動物」である。

写真:
1)イノシシは、人間に対しては警戒心が強いがメス豚にはきわめてどん欲的になる。
2)メス豚の尻はかなり色っぽいから、イノシシも放ってはおかないだろう。

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放射能汚染地帯でイノブタ続々誕生 への12件のコメント

  1. oikawa より:

    すごい話ですね。こんな言い方をすると怒られるかもしれませんが、人類滅亡後の実験場のようです。グッピーなどは、水槽ではヒラヒラしたヒレつけていますが、野生に戻すと原種の模様に戻るみたいです。

    • gaku より:

      >人類滅亡後の実験場のようです。
      ほんと、そうかもしれません。
      豚も牛も、平気でヒトの死体を食いますから、ね!

  2. そらとびねこ より:

    きゃー、行かれるんですかあ。
    60禁でもお気をつけ下さい。
    私も浪江町の「希望の牧場」に行ってみたいんだけど、現地は高線量なので、今はカンパするだけです。

    • gaku より:

      >「希望の牧場」に行ってみたいんだけど、
      ボクも、あそこへは行ってみたいです。

  3. 野人 より:

    聞いた話です、2年前とある町の天竜川周辺の田んぼ、畑を荒らすイノシシ退治の罠に掛かった大物の奴、どうもイノブタだったとのことでした。
    どうしてでしょうか?南下すれば養豚場もあります、ただこの周辺は地元以外の旅撃ちのハンターが来る場所でもあります。
    ps 28日お給料日なんで、イマドキの野生動物 ポッチとします。
    これもイマドキというのかな、先日群れるイワナがいました。

    • gaku より:

      下伊那地方では、たしかに「イノブタ」の情報ありますね。
      豚を半野生状態にすれば、山のイノシシが交尾しますので、そうやって「手抜き」飼育するところがあります。
      メス豚は帰ってくるけれど、オス豚は帰らずに野生化してイノシシのメスとも交雑しますから、そうやってどんどん「イノブタ」が野生化していくことは考えられます。

      >28日お給料日なんで、イマドキの野生動物 ポッチとします。
      ありがとうございます。
      多くの人に買っていただけることは、うれしいことです。

  4. そらとびねこ より:

    「希望の牧場」の写真を観ると、あの辺にもイノブタいますね。
    っていうか、人が逃げ出したところはイノブタ率いる普通の豚が集団でウロウロしている。

  5. プロキオン より:

    1つ気になる点があって、確認したいのですが、福島の原発周辺に種畜つまり雄牛がいるのでしょうか?

    種畜は、国における種畜検査を受けていないと飼養できないはずですし、又、種畜自体が子牛の頃から
    世話している人間でないと扱いにくい家畜です。病気予防とその管理の問題から、飼養が法律によって制限されています。普通は家畜改良センターのような施設でやっとお目にかかれるくらいの存在です。
    また、牛は通年多発情型の動物であって、その性周期は21日であり、妊娠期間はおよそ280日なので、
    春になってから発情するということではありません。仮に春に発情する動物であれば、生乳の生産ができない時期が生じてしまいます。
    和牛は、ホルスタイン種に比較して体は小さくても、気が荒い面があって、私の県でも雌牛による事故で亡くなった飼い主さんもおられます。種畜を飼うというのには、それなりの理由がないとなりませんし、それに何よりも、牛は乳牛も肉牛も、雄牛は、種畜と認定されてチャンピオンに相当する牛でないと自分の子供を残すことはできません。泌乳量や肉質については、そのくらい求められるものがあって、牛の形をしていれば良いというのではなく、高品質・高能力を持たない牛を飼って置けるほど農家の牛舎は広くないのです。
    つまり、生まれてくる牛は、農家段階でデザインズベイビーが求められているということになります。そのために、人工授精で誕生してくるわけですし、凍結精液のすり替えのような事も起きるわけです。
    また、それゆえに凍結精液のすり替えが懸念して本交配を希望する農家がいても、チャンピオン牛はすでに廃用となっていて、凍結精液しか存在しないということにもなるわけです。(現実的には、牛の寿命は短いのです)

    原発周辺に種畜がいるのであれば、すでに子牛が生まれていないとおかしいと思うのです。雌牛も発情すればお互いに乗臥します。この場合は、上になる方も下になる方も発情しています。
    放牧されている牛では、農家はそのような行為を見て、牛舎に引き入れて人工授精師を呼んで種付けをします。
    雄の子牛達は、小さい時に去勢されていて、彼等が発情することはありません。雌牛のみが発情しているだけではないかと考えるのです。種畜となる雄牛は、体格がはっきりと大きいですし、昨年の4~5月に交尾していたとしても、もうすでに子牛を連れた母牛が群れに合流して確認されていないとおかしいように思います。

    • gaku より:

      まあ、行ってみなければわかりませんが、
      去勢してなかった子牛が一年経って性成熟している可能性をいちばん考えております。
      逃げている牛たちは、すでに家畜ではないので、想定外で考えていくしかないような気がしてなりません。
      それには、まずは、自分の目で確かめることがいちばんだと思っています。

  6. そらとびねこ より:

    福一から14kmの「希望の牧場」には、でっかい和牛の雄牛の「シゲ」が居ます。
    放牧されているので、勝手に交尾しているようですよ。
    子牛はけっこう生まれていますが、311以降280日経っているのかどうか、私は確認していません。
    希望の牧場に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
    放れ牛で子連れで群れに合流している牝牛も居るようですが、311以降に交尾したものかどうかは分かりません。

    • gaku より:

      シゲさんに、襲われないように注意しないといけませんね。
      雄牛は、ほんと、怖いですから。

  7. そらとびねこ より:

    「希望の牧場」で1月19日に「のぞみちゃん」という和牛の子牛が生まれていました。
    その後も子牛は生まれているので、やはり種牛は居ると思います。