無意識間接的な動物への餌付け…

石川県金沢市の墓地で、墓掃除にきていた人がツキノワグマに襲われてケガをしたらしい。
そんなニュースが昨日(2012年7月8日)飛び込んできたが、さもありなんと思った。
墓地のお供えものが野生動物たちには絶好な「餌」になっている、からだ。
だから、ツキノワグマもこの墓地をマークして周辺に棲みついていたのである。

このことは、「ツキノワグマ事件簿」でもすでにオイラは言ってきている。
http://tukinowaguma.net/archives/710

また、今春に出版した「イマドキの野生動物」=農文協 でも、ちゃんと書いている。

ツキノワグマに襲われてケガをした方にはお気の毒だけれど、墓地だけでなく、私たちの生活環境にはこのような無意識のうちに間接的な餌付けをしているところばかり、なのだ。
田んぼや畑で作物をつくるのも、無意識間接的な餌付けをやっていると思わなくてはならない。
いまある、山野のすべても、すでに人の手が入っている山だから、ドングリ林になっていればすなわちそれも「餌付け」だからである。

私たち現代人は、あまりにも人間中心で都合のいいことばかりを考え実行してこの社会をつくってきた。
だけど、それを「環境」というならば、その周辺には必ずいろんな野生動物たちがうごめいていることを忘れてはならない。
だから、このような事故も潜んでいるのであって、現代人はもっともっと「環境」というものを複眼的に思考しなければならないからだ。

金沢といえば、9月に講演を依頼されているので出かけるが、そこでも、いろんな話題を提供できると思っている。
だけど、主催団体があるのでたぶん一般者は入場できないのではないかと思うが、間接的餌付けも講演内容には盛り込むつもりだ。

写真のツキノワグマは、なんと、昼間の13時43分にこの墓へやってきたことがカメラのタイムラインに記録されている。
もちろん、夜間にも別のクマがやってきていたし、ここには合計3頭のツキノワグマが出没していた。

カテゴリー: 旅・取材・人   パーマリンク

コメントは受け付けていません。