オオルリ語を理解できる…と

「ピィーチュイチュイチュー
ピィーチュイチュイチュー」

オオルリの怒った声が林から聞こえてきた。
「さえずり」の声にもよく似ているけれど、オイラにはこの声の意味がよくわかる。
それは、近所にオオルリの巣があって、巣のなかにいるメスやヒナたちに人がいるから「静かにしていなさい」という見張りをしているオスの声だからだ。

オイラが動くたびに激しくヒステリックに鳴く。
じゃあ、巣を見つけてしまおうではないか、、、。
そう思って、オイラの「勘ピューター」がフル稼働する。

7月も後半だから、オオルリは二度目の子育て中だ。
春一番の子育てには、オオルリはほとんどが地上に巣をつくる。そして、二度目には地上から2~3メートル上がったところに巣を架けるのがふつうだ。
これは、春から夏に季節も動き、地温や天敵のヘビの活動とも深く関係していると思っていい。


(矢印の先に巣はあった)

ということは、オオルリの巣はあの「あずま屋」しかない、とにらんだ。
相変わらずオオルリは激しく怒っているが、あずま屋の屋根裏を見てみた。
やっぱり、「巣」はあった。
メスがまだ小さなヒナを腹で暖めているらしく、巣から顔がみえる。
オオルリは地上に巣をつくるときは、緑の苔をつかって見事に周囲とカムフラージュする。
しかし、二度目の巣づくりもそのまんまの建築法を用いるから、こんなところでは目立ちすぎる。
それでも巣を見つけて、オイラも自分の「勘ピューター」が狂ってなかったことに多いに満足した。

こんなあずま屋にも、アオダイショウは獲物を求めてやってくるだろう。
しかし、足しげくオイラがあずま屋に通って仕事をすれば、ヘビも警戒して寄りつかなくなる。
オオルリはオイラを警戒するが、ヒナのためにもこのくらいの緊張感があったほうがいい。
なぜならば、オオルリは野鳥だからである。
自然のなかで生きていく野生には、このくらいのリスクは大切なこと、なのである。

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オオルリ語を理解できる…と への4件のコメント

  1. たじまもり より:

    オオルリ父さん、かなりの警戒姿勢ですね。

    >二度目には地上から2~3メートル上がったところに巣を架ける

    勉強になります。
    我が家の裏では毎晩フクロウがウギャーウギャーと鳴きます。かあちゃんに、何で鳴いているのと聞かれましたが、フクロウ語がわかるgakuさんに聞かないと分らんわと返答。

    • gaku より:

      「ギャー」は、母フクロウの声。
      ヒナの声は聞こえませんか?
      「クフェー クフェー」というような声がすれば、巣立った雛が一緒にいるはずです。
      このヒナに対して、あまりにも執拗に餌ねだりをしてくると、母フクロウが「ギャー」っと鳴いて一喝しますが。
      ムササビ荘では、そのようなヒナの声がいまの時期は聞かれますよ。

  2. たじまもり より:

    >「クフェー クフェー」というような声がすれば、巣立った雛が一緒にいるはずです

    ときどきですが、甘えるような小さな別の声が聞こえますので、たぶん親子連れなんだろうと思いながら聞いています。近所で、この声がフクロウだと知っているのは、我が家くらいなものかもしれません。

    • gaku より:

      >近所で、この声がフクロウだと知っているのは、我が家くらいなものかもしれません。

      それが、楽しいんですよ。
      自然界のバイリンガル。。