ダニが話題になっているけれど…

このツキノワグマの写真で、矢印のところにはダニが食らいついている。
下瞼のダニのほうがすでに血を吸いはじめて3日くらいは経っているらしく、大きい。
ここに写るダニは二匹だけれど、このツキノワグマの毛のなかには数百匹ないしは2~3千匹のダニが潜んでいるハズだ。
イノシシやシカも、しかりである。
もちろん、キツネやタヌキなどの野生動物にも、ダニは普通に潜んでいる。

このダニは、いまニュースになっている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死亡事件と同じ『ダニ』である。
オイラも、これまで10回以上これらのダニに吸血されてきている。
ここで、注目すべきは、動物にダニがついても首尾よく「血」を吸うことができるかどうか、ということだ。
動物は、一度ダニに吸われると「Ige抗体」というものをつくるから、二度目からは抗体を確保されたタイプのダニには吸われにくくなる。
だから、何百匹と体にとりついても、血を吸うまでたどり着けるダニはごく一部なのだ。
ということは、裏を返せばダニも生き残りをかけて次々に「新タイプ」が誕生してきている、ということにもなる。

人間が生命を落とすところまでにいくのは、人間もそれだけ「野生化」が退化してきているのではないか、と思っていい。
ニュースなどでは、死亡例だけをクローズアップして報じているだけだが、「Ige抗体」は花粉症にも関係していることなので、これを機会に「Ige抗体」のことを調べてみるのもいいだろう。
無菌化家畜状態となってしまった現代人に、なにがしかのヒントがもらえるから、ダニを含めた他の生物との「共存」という意味を探ってみるのもいい、のではないか?

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