獣害対策の模範例だが…

ネット 福井小浜市シカ対策ネット 字幕入り

これは、
ある「獣害対策」本に示してある模範的事例を忠実に実行した現場。

下部フェンスは、イノシシが入ってこれないように。
上部には、電気を通してシカが侵入しないように。
そして、野生動物たちの足下を不安定にさせるための黄色いネット。

この黄色いネットがもっとも大切なウリとなっているけれど、これを実行してみると一年で自然の力の前に人間はひれ伏しお手上げ状態になることだろう。
日本の自然の豊かさ逞しさは、雑草を生い茂らさせる土壌の豊かさに、ある。
なので、黄色いネットに草木がからまってエンジン草刈り機が使えないことに、一年目にして気づくからだ。
(周囲の草刈りという小まめな管理があって初めて電気柵の漏電も防げるからである)

獣害対策は、ほんとうに難しい。
それぞれの地域に自然と野生動物に詳しい「リーダー」がいないから、このようにテキスト本をそのまま実行してしまうことになってしまうのだ。
目先の経済だけを追い、自然のしくみをないがしろにしてきてしまった現代人の日頃の不勉強さがいまこういうカタチで現れてきているのだ、とオイラは思っている。
日本の自然環境は全国100km置きに違っているとオイラは言っている。
そして、それぞれの地域での自然と相談した対策が求められるのだ、と。
なので、まだまだ全国的に、こういう闘いと苦しみがしばらく続くことだろう、とオイラはみている。
「賢人は旅をする」…、オイラは旅で『視点』というアンテナを鍛えさせてもらっている。

福井県小浜市にて。

カテゴリー: 旅・取材・人   パーマリンク

コメントは受け付けていません。