日本の気候風土に生きてきた柴犬

柴犬の「ホタル」は、朝起きたときからオイラのストーカーをする。
とにかく、オイラと一緒にフィールドに出かけるのが大好きだから遅れをとるまいとオイラを見張るからだ。
そんなホタルと昨日はイタチ撮影現場に出向いた。
オイラは沢でカメラ移動の作業をはじめると、それを見届けてからフラリと姿を消す。
そして、20~30分すると再びオイラの作業を確認にきて、「なんだ、父ちゃんはまだ仕事しているんだね…」ってな顔をしてから静かに姿を消していく。
オイラの仕事の邪魔をするでもなく、遊んでくれと啼き騒ぐでもなく、とにかくマイペース。
なので、姿を消したホタルがどこに行っているのかとオイラも気になった。
沢底から足音も立てないようにそっとそっと忍び歩きをして、ホタルを探してみた。
するとホタルは、日だまりで日向ぼっこをしているだけだった。
それも、惰眠をするでもなくオイラの車を見張っていたのだった。
車とオイラのちょうど真ん中に陣取って、オイラから死角になる場所をホタルがカバーしてくれていたのだ。
そんなホタルの姿をみて、「なんて可愛いヤツなんだ」、と思った。
絶えず無言のホタルだが、これで危急とあれば猛烈に吠えてオイラに異変を報せてくれる。
日本犬というのは、こうした「阿吽の呼吸」があるからオイラは柴犬一筋でこれまできた。
人口密集地の都会で犬と暮らすにリードなしは許されないが、オイラの仕事場ではリードがないほうがいい。
ホタルはオイラの言葉をほとんど理解しているから、呼べばどこにいても必ずすっとんでくるしストップもきく。
だからお互いに気配りだけしていれば、フィールドでは自由にさせるのがイチバンなのである。
それが、日本の山間風土に脈々と生きてきた日本犬の姿なのだから。

20150327 ホタル2 DSCN9798

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