野放し状態の「くくり罠」

散歩コースに、前肢骨折カモシカがいる。
これまで、前肢を骨折しているから歩行が極端に不自由しているのだと思ってきた。
そのカモシカに、つい先ほど雨の中で再び出会うことができた。
そして、驚いたことに母親の左前肢は骨折ではなくて、手首から先がなかったのである(矢印)。
この状況は、「くくり罠」にかかってもがいているうちに患部が壊死してしまったものだと断定できる。
くくり罠は、増えすぎた野生動物からの食害を防ぐためにニホンジカなどの捕獲を積極的に行っている。このため、地域によっては事実上の野放し状態にある。
そんなくくり罠にカモシカが掛かってしまって、このような状態になってしまったのだ。
カモシカには気の毒な結果になってしまったが、ツキノワグマなどあらゆる野生動物が錯誤捕獲されてしまうのが「くくり罠」。
いろいろな問題をかかえてはいるが、野生動物の激増地域もありなぜにそのような事態になってしまったのか、そうした現象にきちんとメスを入れられないままの現代社会にも問題はある。
その問題提起をこのカモシカが示している、のかも知れない。

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