暮らしのセンス


新潟県のとある民宿。
庭先にあるこのキハダの大木で、毎年フクロウが子育てをしていたそうな。
しかし、宿の主人は、キハダの枝があまりにも張りすぎて邪魔だから今春に切ってしまったらしい。
切る前は、枝が車の止まっているあたりまで左右に延びていたそうだ。
たぶん、そんな木を想像すれば、フクロウがとてもよろこぶ「絵」になる全景だったにちがいない。
g  『オバちゃん、なんで枝を切ってしまったん。フクロウが悲しがっているよ。
    これだけ枝が張っていれば、夏は葉が日陰をつくってくれるし、宿のためには絶対によかったハズなのに。』
オバ『いやー 人に任せて切ってもらったら、切りすぎちゃった。
    夏は日陰を求めてお客さんが車をみんなこの木の下へ停めてたんよぅ … 』
g  『フクロウが子育てしていれば、部屋の中からでも見られるし、
    そうすれば、全国から常連のお客さんが毎年楽しみにしてくるようになるのに、もったいないなぁー』
切ってしまったものは仕方がないが、周辺に見える山の木々の年齢をみればまだ若い木ばかりなのでフクロウがどんな気持ちでこのキハダにやってきていたがボクには分かる。
この木に再びフクロウがやってきて子育てをするようになるには、おそらくこの先10年はかかることだろう。
それまでに、巣穴などの整備もしていかないといけない。
自然のことをアドバイスできるようなお客が、これまでこの宿には来なかったのだろう。
ひなびた民宿だけに、自然を売っていくしかない。
その大きな財産を失ってしまったことに、まだ、ここの宿は気づいてはいないようだった。
新潟県十日町市にて。
GX8

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暮らしのセンス への1件のコメント

  1. 灰色海豹 より:

    フクロウの気持ちを解かる人はとても少ないと思います。
    ただの「自然好き」じゃ無理でしょう。