月光浴 2


また、満月がめぐってきた。
今年、2回目の満月。
満月の夜はいつもすべてを見透かされているような静謐さを感じるが、先月とはあきらかに厳しさがちがっていた。
冷たい刺すような空気は先月と同じだが、どこかに心がなごむ温かみも感じる。
こんな夜は、月と静かに語りながら朝を迎えると、キツネの「フォンフォン…」という啼き声がするものだ。
しかし、高速道路を走るトラックの騒音で、キツネのせっかくのサインもかき消されてしまう。
こうして、誰もが荘厳な自然から乖離をしていくものだが、こんな夜でも、ボクは何としても小さな息吹を盗み取りたいと抵抗する。
それには、こんな夜はキツネの体臭を嗅ぎ分けるためにも、鼻孔を膨らませるにかぎる。
中央アルプスの宝剣岳。
E-1

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月光浴 2 への3件のコメント

  1. マッシ より:

    先程、新幹線の車窓よりこの月を見てきました。
    赤くきれいに満月が昇ったところで、なぜか桜の頃の情景が思い出されました。
    帰社してHPをチェックして、このなんとも同じ光をさほど時間差のない違ったシチュエーショで見ることに感慨深いものを感じております。

  2. 一人静 より:

    研ぎ澄まされた感覚には程遠いですが
    同じ月を見ながら暫し・・野生にかえることができたように思います
    私の居場所は近所の駐車場 建物が少し小さくなって月を独り占めできました
    こんな夜は冷たい空気を一杯に吸い込んで体内の空気入れ替えをします
     ワァォ~~~♪とは出来ませんでしたけど。

  3. gaku より:

    人間を含めて生物は、誕生も死も、みんな月に支配されております。
    人生は、月の光をどれだけ浴びてきたかで、感覚も磨かれるものだとボクは思っています。
    日本中でも、ボクほど、月の光を浴びている者はいないことでしょう。
    だから、夜間の森でも、懐中電灯なんて要りません。
    感覚さえ身につけば、ちゃんと歩けるし、見られるものです。
    月火水木金土日 …これにも、ちゃんと意味があります。
    このblogでも、おいおい、そんな説明をしていきますね。