急にフキノトウを食べたくなって、フィールドへ。
ついでに、シグマ17-70mmMACROのテストも兼ねて、散策してきた。
フキノトウは、毎年必ず採れる場所なので、楽勝の気分だった。
ところが、今年はまったく出てないではない、か。
写真の杜中の木の下に、毎年どっさり顔をだしてくるのだが、今年はそれがない。
杜中が、土壌を変えてしまったから、フキが撤退したのだった。
この杜中は、10数年前に、86歳になる畑の持ち主がお小遣い稼ぎのために植えたものだった。
「これからは、健康ブームがくるから、杜中を栽培すれば高く買う…」
そんな業者のふれこみに、おじいさんが乗っかった。
この杜中の木のあるところは、棚田だった。
超過疎地で、高齢化と後継者がいなくて、おじいさんは棚田を放棄してしまった。
そこに、植えたのが、この「杜中」。
小さな苗木から育て上げて、やれやれこれで稼いでくれると期待したが、業者が杜中の葉を買ってくれたのは2年間だけ。
その後、業者も倒産して、以後、この木だけが残った。
おじいさんも栽培を諦めて、草刈ひとつできない状態。
その杜中が、いまでは立派な林を形成しはじめた。
杜中独特の大きくて厚い落ち葉がびっしりと地上を覆いつくし、じわじわと土壌改善をしているのだった。
その過程で、フキが負け、自然も少しずつ種類交代の変化をとげていく。その劇的変化のサインを今年、ボクは見届けたというワケだ。
長野県伊那谷にて。
D-1
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ご愁傷様です。
私は、昨日、林道を歩いて、幾つか採って来ました。
まだ、少し、早かったようです。