アマチュア精神プロ精神

その昔、オイラが写真展をやっている会場に一人のアマチュアカメラマンのオジサンがやってきた。
そのオジサンは、「私もフクロウをやっているのです…」、と言ってけっこう得意げに数枚の写真を見せてくれた。
巣へ出入りするフクロウの写真だったが、それはだれにでも撮れるレベルの「戸間口」写真だった。
でも、フクロウが巣にしている古木はそれはそれは絵になる見事なものだった。
オイラがこの巣を中心に撮影すれば、それこそ日本の自然環境を理想的に描けると思った。
しかし、オジサンにはそのようなセンスがまったくなかった。
そして、そのオジサンは“俺のものはオレのもの人のものもオレのもの”っというカンジの人で、オイラに撮影のアドバイスだけを求めてきた。
だけど、オイラがそれに答える必要もなかったので、写真を見流すだけだった。

たぶんこのオジサン、オイラの撮影現場を見れば目うろこどころか仰天するだろうし、撮影技術も猛烈に進歩するかもしれない。
でも、フクロウに対するモチベーションがまったくちがうから「真似」すらできないだろう。
そして、いま思うにこのオジサンは、すでにフクロウには興味がなくなって別の被写体に浮気しているのかもしれない。
それは、あんなに素晴らしフィールドがありながらそれを生かしきれていないのだから、未だに「フクロウ」の作品が出てこないことにもわかる。

そして、今日は1月11日。
「四季七十二候」に照らし合わせればフクロウは産卵に向けての巣作り準備をしている。
そこまで季節の先読みができ周到な準備をして臨まなければ、日本の自然界に生きるフクロウのきちんとした生態観察や写真撮影なんてできないからである。

●F1-10垂直飛立ち17’

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