30年後の人口減と同時に考える日本の自然界

昨夜(2016/03/06)のNHKスペシャル「被曝の森 原発事故5年目の記録」は名作だった。
このあと、30年後、50年後、100年後に向けたポリシーで日本の自然環境を記録していくことはとても大切なことだからである。
その意味でも、「5年目」の記録はイマドキの時代を読むのに重要で大切なスタート地点でもあるからだ。
ある意味、人材不足、資金不足、視野視点不足、モチベーション不足に加えて「無関心」に陥りがちだが、多くの人に関心をもってもらいイマを記録していくことはイマ人に課せられた大切なテーマだと思う。
それは、あの番組だけをみて「被爆」のことしか考えられないようではあまりにも想像力がなさすぎるからだ。

自然界の回復力や野生動物の生命力を考えると、この先30年後には猛烈な人口減となる日本。現実的には都市だけに人口が集中して、地方の過疎地や限界集落が今回放送された被爆の森と同じ現象になるからだ。ただ、そこには放射能というものがないだけで、自然界の生命力に人間が負ける日がそこまできている、と思わなくてはならない。
そんなことにも気づかずに、脳天気に構えている現代人がオイラには笑えてしかたがない。
学者も行政も個人も…、とにかく自然界というものを甘く見過ぎている。
30年後にある地域では、これまで耕し利用してきた土地を野生動物に明け渡すときがくるからだ。
そこで、慌てても遅いからである。

いま、ほんとうに日本の自然界とはどういうところにきているのか、イマ気づくべきなのだ。
そのための、ヒントがいっぱい詰まった番組だった。
番組ではアライグマがあまりにも増えて出番も多かったが、2013年にオイラも南相馬市内で撮影したときには驚愕した。
津波で流された住宅跡地に無人カメラを設置していたらアライグマがいきなり写ったからである。そのときに、まさかと思ったがもう手遅れ状態で東北地方に激増していくことだろう。
まさに、「シナントロープ」を手玉にとって生きている外来動物といえた。

201304240726-33-DSC_4810

カテゴリー: 旅・取材・人   パーマリンク

コメントは受け付けていません。