キツネは確かに「コンコン」と啼く

20170126 【動物が写ってないシリーズ 3 】

キツネは「コンコン」っと、啼く。
昔から、そう思われてきた。
たしかにキツネは、「コンコン」と啼く。だがそれは、聞く距離によってそう聞こえるからだ。
1kmくらい離れていると「コンコン」と聞こえるが、400~500mだと「フォンフォン」となる。そして、200m以内だと「ギャゥンギャゥン」と聞こえる。

この写真の風景のなかで、いま、毎晩のようにキツネのこれらの声が聞かれる。
キツネはこの寒中の時期が恋の季節だからである。
写真の電柱のあたりでは「ギャゥンギャゥン」。
赤い信号機のあたりでは「フォンフォン」。
そして、右奥の蒼い光のあたりでは「コンコン」。
こうして、この写真の中を深夜に猛烈なスピードで走りまわって啼いている。
この声を聞くと、リードで繋がれて散歩している世間の飼い犬よりキツネのほうがはるかに土地勘をもっていると思っていい。
はたしてこの風景のなかで暮らす住人に、キツネの声はどこまで届いていることだろうか?
野生のキツネは、それだけ人家周辺を自在に行動しているからである。

赤い破線はヌートリアのけもの道。その奥をキツネが最大限の警戒心で歩いてきた。


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