昨日は、松本市にある信州大学医学部解剖学教室で講演があった。
医者になる学生たちが献体されたご遺体から、さまざまな医学的知識を学ぶ場所からの講演依頼だった。
テーマはずばり、「死」について。
ボクの写真展と写真集を見た、教授のMさんが指名してこられたのだった。
このような場所なので、ボクにもそれなりに興味があったし、いろんなお話も聞けて逆に勉強にもなるので引き受けた次第。
学生やOB、ご献体者の家族、さらには献体を届け出ておられるご本人など。
当初は120名ほどの講演会だと聞いていたので、会場にはその倍近くの聴講者がいたのには驚いた。
スライドを交えて、野生動物たちの死や死後の世界を写真家として見てきたありのままをお伝えしてきた。
講演は、昼食を終えた1時15分からのスタートだったが、皆さん誰も居眠りをされることがなかったのには、それだけこれまでに聞いたことがなかった世界の話だったのだろうか。
ボクにとっては当たりまえの自然観だが、野生動物の死体を観察されたことのない人には、たしかにビックリする話の鮮度だったのかもしれない。
講演のはじまるまえに教授のMさんと二人で、ホルマリンの臭いのする教室で弁当を食べたが、
『あなたは、人生を楽しんでいます、ね。
楽しくてしょうがない、でしょう… 。』
そう言われてしまったけれど、そのように見えてしまうのだろうか?
自然界という教科書のない世界をこつこつとやっていると、たしかにボクには楽しいことばかりである。
もっとも、大学の医学部へ講演にでかけるというのに、ボクの車の屋根の上にはエンジン草刈り機が乗っている。
講演が終わった後に、大学の近くに「けもの道」を見つけてあったから、そこの草を刈る予定だった。
無事講演も終わり、夕方まで汗をどっさりかきながら草刈りも終えると、ここちよい疲れがでてきた。
駐車場でビールを飲み、コンビニ弁当を食べたら、その場で爆睡。
気づいたら、翌朝だった。
こういうことが、ボクの人生を楽しくさせる秘訣なのかもしれない。
写真:草刈りは200mほどだったが、今夜あたりからここをよろこんで通ること、だろう。
GX
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こんにちは。
いつも楽しませて頂いています。
>駐車場でビールを飲み、コンビニ弁当を食べたら、その場で爆睡
ただ単純に、
ああ、いいなーと思いました。
解剖実習献体には、刑死者(遺言による)、身元不明者等もいらっしゃるとか。でも一般で希望される方々が主だそうで、そのための会もあるんですね。私がDr.に診ていただけるのも、こういった方々のおかげ。有り難い、では全く足りませんね。