タヌキが犬にかわって故郷の村を闊歩


長野県上伊那郡中川村。
ここは、ボクの生まれ育った村だ。
その村に久しぶりで出かけてみたら、タヌキに出会った。それも、全身が疥癬ダニにやられており、ほとんどが丸裸。
昼間の正午ころだというのに、タヌキは人家の庭先を通って道路を横切り、道路サイドに鉄格子の蓋をかけてある側溝にもぐりこんでいった。
U字溝といわれるコンクリートの排水溝が、タヌキの通路になっていたのだった。
どうやら、タヌキたちは車の往来の激しいところは、この通路をつたいながら移動しては、人家周辺で餌さがしをしていたのだろう。
それにしても、全身が丸裸の疥癬症はむごい姿だ。
夏なので、丸裸でも寒くはないだろうが、このようなタヌキが近年はほんとうに多くなった。
そのくらい、野生動物も病んでいるということなのである。
この道路は、ボクが50年前には何度となく歩いたり遊んだりしたところ。
今日でこそ舗装道路になっているが、当時は砂利道だった。
その道を放し飼いされていた犬たちが、それこそ自由に歩きまわっていた。
それがいまでは、クサリで犬がつながれているから、道で遊ぶ姿をみることはない。
その道路を病んでいるとはいえ野生のタヌキが昼間から闊歩しているのには、半世紀の時の移ろいを感じる。
写真:タヌキのこうした姿には、半世紀前の素浪犬と風景がダブってしまう。
D2X シグマ17-80mmマクロ

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