ツキノワグマは日本の「ハイエナ」

20170817 【写真家は見たシリーズ 27 】 

ツキノワグマはスカベンジャー動物である。
アフリカに「ハイエナ」がいるように、ツキノワグマは日本のハイエナ的位置づけと考えていい。
小動物から大型動物まで加齢臭漂う個体は生きたまま襲うし、もちろん死体だって貪り喰う。
縄文時代から今日まで日本の自然界にずっと生きてきたツキノワグマなのだから、過去に土葬時代の人間だってどれほど喰ってきたことか。
イマでいうところの“神隠し”だって、こうした野生動物たちの真の生態習性をきちんと知ればそこは容易に理解できる。
自然や生物を語るには、長い時間軸で目撃しなければならないことをこのツキノワグマが教えてくれた。
深夜人知れず森のなかでこのような宴を開いているのかと思うと、やはり、少しだけ寒イボもでるがツキノワグマの習性を宿してイマドキを生きているのもわかる。
自然を花鳥風月で讃美ばかりしていると自然をはかるモノサシもどんどん狂っていくのだから、こうした世界をのぞき見するのも必要であろう。

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