20170918 【昔の写真が出てきますシリーズ 17 】
フクロウが獲物に向かう飛翔軌跡をコマ落としで一枚の画面にどうしても撮影したい、と思っていた。
1秒間にストロボが8回発光するように特殊ストロボを調整してみた。
計算どおりに絵コンテを描き、そのとおりに野生のフクロウが軌跡を追う。
これがズバリ決まったときの気分のよさ。
人間のモデルのように約束事や演出のきかない野生動物相手に究極の技のぶつかりあいは、まさにオイラに奇跡を起こしてくれた。
このような撮影法はもうイマドキでは懐古感あふれるものだが、30数年前のオイラには技術的にどうしてもクリアーしなければならないことだった。
メカトロニクスのスキルだけではなく、それ以前にフクロウがどのような行動を示すのかを確実に知り得ていなければならないからでもある。
その撮影チャンスは、一年間のうちで秋の一ヶ月間にしか集中していない。
それは、野生のフクロウを年間通してきっちり観察していればどこで撮影させてくれるかがわかるというものでもある。