山歩きの予測できない危険性


いつもの散歩コースの山野へ行って、驚いた。
なんと、ヒノキの生木が中間から折れて倒れていたからである。
折れ口を見ただけで、ものすごい力が働いたことが容易に判断できた。
どうやら、立ち枯れていた松の木が倒れた際に、ヒノキの生木を巻き添えにしたのだった。
ヒノキは、樹齢15-20年。
胸高直径が18cmで、地上20mほどにすらりと伸びていた。木としては周辺の木々に負け気味の虚弱樹だが、それでも生きている木が折れるのだからものすごいと言わざるをえない。
松の枯れ木は、直径が30cmほどでこれまた電柱のようにまっすぐだった。
この枯れ木が、これまでの梅雨で水分をしっかり溜め込み、支えきれずに自虐したからだ。
いったいどれほどの重量があったかは分からないが、ヒノキの折れ具合からしても、3-5トンの力が加わっていることだろう。
松の木のような立ち枯れは、山中のいたるところにはある。
それらが、いつかは必ず何の前触れもなく物言わずに倒れるのだから、こうしたサインを目撃して無駄にすることはない。
立ち枯れでなくても、松の生木には枝が枯れてついているものが多い。
それらの腐った枝だって、水を含めば数10kgから数百kgになっているから、いきなり頭上から直撃をうければ即死だろう。
山歩きには、こうした注意も必要で、とくに雨上がりの翌日は最大限用心するに越したことはない。
GX

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山歩きの予測できない危険性 への2件のコメント

  1. もっち より:

    ここ数日、仕事で林道整備(側溝掃除など)で山へ出かけていますが、この時季目立つのが雨によって多量の水分を含んだ土砂の崩落です。
    林道脇の斜面には雨水の湧き出している場所が何箇所かあり、土砂が数メートルにわたり側溝を覆っているところがあります。
    前日に重機で撤去しても翌日にはまた同じような状態なんて事も・・・。斜面の上を見ると根っこをあらわにしたヒノキの大木。何時、倒れてきても不思議ではない光景です。
    自動車で足早に通り過ぎれば気づきませんが、特に梅雨この時季は充分気をつけなければいけませんね。

  2. クワ より:

    南米の熱帯雨林で、友人の仲間が突然倒れてきた巨木に直撃され亡くなりました。
    乾季を除けばいつも梅雨みたいなところです。歩いていると、時々ドドーンと樹が倒れる音が遠くから聞こえます。