獣害被害のみられない東北地方


先日、秋田県まで片道680kmを一気に走りぬけた。
日本海側を新潟、山形経由で走ったが、道中の風景がすっきりしていたのには驚いた。
なんと、獣害用の電気柵やネットが張ってなかったからだ。
これが、信州や西日本へいけば、田んぼや畑などいたるところに獣害ネットがほどこされている。
この違いはいったいどこにあるのだろうかと、不思議に思った。
無人撮影などをしながら自然界の動きを考察していくことも必要なのだが、それをやっているような人もいないし、関心ももたれていないのかも知れない。
そこで、農作業をしている人がいたらどこかでそんなようすでも聞いてみようと思いながら走った。
いつの間にか秋田県に入ってしまい、田沢湖方面に進んでいた。
ちょうど山間の畑でおばさんが農作業をしていたので、訊いてみた。
g 『畑つくっていて、タヌキとかサルなどの動物に作物を荒らされないのですか…?』
お『そんな話し、聞いたこともないべ。』
g 『ボクは長野県から来たんだけれど、このような畑にはネットや電気柵がしてあるのですよ。』
お『へぇー そんなにすごいんだぁ。』
しばし、会話のあとで、
g 『おばさん、ちょっと写真撮らせてください…』
お『ぎゃー おばあを撮ってどうするべ。』
それまで、顔をみせて話してくれていたおばさんがいきなり手ぬぐいで顔を隠してしまった。
とてもいい表情をしていた「秋田美人」だったのに、残念。
ハクビシンがどんどん北上を続けているから、こうした畑などの「獣害サイン」だって、写真としては必要なことである。
そうした、時代をちょっとでも気づくことが大切なのだが、被害に遭うまで気づかないのが人情だろう。
短時間で日本列島を走りぬけることも、それぞれの地方サインを読むには必要なことだからボクはこのような旅は好きである。
秋田県田沢湖付近にて

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獣害被害のみられない東北地方 への4件のコメント

  1. より:

    積雪状況が加味されているんじゃあないでしょうか?
    秋田・山形・新潟の山間部は、多雪地帯なので
    そのような影響もあり、短足動物は少ないのかな
    タヌキは冬眠しちゃうみたいですよ
    かといって、獣害とは直接的な関係はないかなぁ・・・・・

  2. amitake より:

    私の郷里の富山でも、少なくとも私の実家の辺りでは獣害は聞きません。
    雉が田圃の中を闊歩しているくらいの薮や林の多い丘陵地です。
    風さんの雪説もありえると思います。

  3. gaku より:

    積雪状況にも一理ありそうですが、他にも要因があると思っています。
    動物の密度なども、関係していそう…
    信州では、10年単位でここ半世紀ほどを見てみると、確実に獣害が起きながら南部から北部へと移動しています。
    そうした関係も知りたい、のです。

  4. 寒立馬 より:

    下北半島では西からむつ市あたりまでは、畑にネットが張ってありますが、それはカモシカやサルに食べられるのを防ぐためです。下北半島の西(まさかりの部分)では、カモシカやサルの居住密度が高いのです。動物の種の密度の変化と合わせて解析する必要がありそうです。