ツキノワグマのわずかな痕跡から行動を知る

20180419

ツキノワグマのこのような爪痕に気づく人は少ない、と思う。
しかも、人家に比較的近い場所での痕跡。
これは、昨年の初秋に左のウワミズザクラの幹をツキノワグマがよじ登り、右のアカマツの幹から降りてきた爪痕である。
ウワミズザクラの実を食べにやってきたことを物語っている。
ウワミズサクラとアカマツは上部で互いに50cmほどに接近していたから、熊もアカマツを降りたほうがラクだと判断したのだろう。

爪痕はそれぞれに矢印で示してあるが、ウワミズザクラの赤い矢印の間にある黒い小さなキズはすべてツキノワグマが登ったときにできた爪痕である。
大きなツキノワグマがこんなに小さな痕跡を残すだけなので、自然に関心のない一般の人にはまず分からないと思う。
ツキノワグマといえば目撃例だけが先行して語られているイマドキ日本社会であるが、このような痕跡のほうが圧倒的に多い。目撃例なんてのは、日々ツキノワグマが行動している何千分の1くらいの少ない確率でしかない。
なので、圧倒的なこうしたちょっとの痕跡確認の積み重ねで、周辺の自然環境からツキノワグマの生息密度を探ることが大切なのである。
そのうえで、オイラは独自開発をした信頼できる無人撮影ロボットカメラで実際にツキノワグマの動きを予測しながら撮影結果を出して、自分のヨミの確認作業を繰り返しているにすぎない。

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