カラスの巣から見えてくるもの…

20190406

日本列島では、カラスがいよいよ繁殖期に入った。
その昔、カラスの巣だけを求めて日本中をさまよったので、いまでもカラスの巣はカンタンに見つかる。

本州全域で100巣を覗いて、北海道で50巣を覗けば、とても面白いことに気づく。
カラスの行動などを語る研究者はいるが、巣からカラスの習性や内臓器官を語れる人はいないのではないか?
カラスの巣を見ていると、行動学よりも医学や薬学での発見があるように思えてならない。

このような発見をするには、まず、木登りができなければならない。
カラスの巣まで木をよじ登って、両手を離してカメラを構えて、巣を記録する。
木登りも、撮影技術の内だと気づく。もちろん、研究者や専門家と称する人たちだって、木登りは語り部スキルの内…。
そして、巣を覗いて持ち込まれている材料で何に気づくか、ということだろう。

ある野鳥保護団体は、野鳥の巣の写真を撮影してはならない、とアピールしている。
規制、規制が、自然界の新たな発見を遅らせてしまうことにも問題があろう。
いま、カラスの話題を聞くたびに、自然界を目撃する視点が30年以上も遅れているように思えてならない。

オイラは、自然界で起きている不思議だけに興味がある。

人工物に巣づくりするカラスが増えはじめて、このような「看板」から「巣の撤去」へと方針転換がどの時点で行われていくのかを見届けていくのも、自然界の報道写真家としてその時代の社会と人間心理を語る重要テーマだと考えている。

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