散歩道でツキノワグマが人を襲う 7


ここ10日ばかり、ツキノワグマの動きがスゴイことになっている。
例年、高速道路沿いに出現してくる場所があるので、そこを見回りに行ったら、これがまた凄いのである。
立ち入り禁止の高速道路フェンスを乗り越えて法面に生えているクルミの木に登って食べていったり、高速道路まで10メートルといったクリの木に登って棚をつくっていた。
法面などでは、クマが足元を狂わせればそのまま転げて車に轢かれてしまう場所だ。
こうしたところでのんびりと餌を食べていく「野生」のツキノワグマがいるのだから、まさに新人類ならぬ「新世代」のツキノワグマなのである。
高速道路だから、夜間にはトラックがもの凄い轟音をたてて走り抜けていく。
そんなトラックを警戒もせずにクルミやクリの木にどっすわって、小枝を折り尻に敷きながら餌を食べているのだから、こんなクマに笛や鈴やラジオを鳴らしても逃げていくような行儀のいい個体はいない。

そんな中央高速道路と平行して走る側道を10kmばかり、昨夜は雨の中をツキノワグマに出会えるかもしれないと思って2往復してみた。
ツキノワグマには出会えなかったが、窓を開けたまま走ると、ツキノワグマの体臭が残っている場所ではそれなりの痕跡を探ることができた。
都合7箇所で、ムワーンとするツキノワグマ独特の体臭が雨のなかでもしてきたから、きわめて近所にいたものと思う。
その過程で、あと10日ばかりのうちには必ず登るであろうと目をつけていたクリの木があった。
夜の11時ころ、その木をサーチライトで照らしたが、何の変哲もなかった。
それなのに、今日の午前中にチェックに出かけたら、そのクリの木に登って栗を食べていった痕があった。
0時以降、明け方にやってきたことはまちがいない。
このクリの木には3~4年置きにやってきているから、今年も撮影チャンスを逃してしまった。
野生動物とのつきあいは万事がこんな状態だが、賢いツキノワグマに対峙するにはこうしたサイクルを数回経てやっと望みどうりの出会いがあるものだ。
写真上:この側道で昨年ジョギンクしていた青年がツキノワグマに襲われて九死に一生を得た。
写真下:3日前につくった「クマ棚」。高速道路までは15m。トラックの風圧がくるところなのに、ツキノワグマは平気で栗をたべていった。

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