ツキノワグマが冬を越す前…に

20201124

「ジビエ」…などと、野生動物の肉を食うことに格好つけた甘くおしゃれな言葉が使われているけれど。
こんなの、日本では昔からの「猟師鍋」である。
山の猟師が獲物のいちばん美味い食べ方をずっとやってきただけのこと。
それだけに、信州の南アルプス山懐には山肉を獲る猟師がいて、それを買って売りさばく仲買人がいる。
そうして、100年も昔から自然と相談しながら共存共生をしてきた。
その仲買人から先日電話があった。
『今年の熊は、もう、2周間も前に仕上がっている…に』
電話を受けたときから逆算すれば、10月下旬にツキノワグマは「仕上がって」いたのだった。

「仕上がる」…、これはスゴク大切な言葉だ。
自然界と協調している言葉だからである。
こんな言葉を知ると、「ドングリが不作だから今年はツキノワグマの出没が多い」などとマスコミから連日ニュースが流されることにものすごく大きな疑問を感じてならない。
マスコミに情報を流すのは専門家や研究者といわれる人たちだから、「仕上がる」の意味をしっかり理解してもらいたいものだ。
そう、この写真こそが「仕上がって」いるツキノワグマなのだから。

「仕上がった」中身は、コレ。14年前にこの写真を公開したら、ツキノワグマ保誤派から猛烈な抗議がきた。
日本のツキノワグマは、縄文時代以前から日本の気候風土の四季がある自然環境のなかで何の変化もなくイマでも淡々と生活し続けていることを忘れてはならない。
14年経ったイマのほうが自然を理解する日本人の心は、さらに退化萎縮して家畜化されたと思えてならない。

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