日本でただひとりの鷹匠はカッコいい


11月24日は、東京大学で講演会があった。
これは、教授の立花隆さんが「青春漂流」でボクらを取り上げてくれて、20年後に実現した企画でもあった。
ボクの前に、鷹匠の松原英俊さんが鷹匠生活のお話しをされたのには非常に興味があった。
いわゆるクマタカをつかって獲物を狩るのが「鷹匠」なのだが、これができる人は日本でただひとり松原さんだけなのである。
クマタカを訓練し、野生のノウサギを実際に襲わせて狩る。その肉を食べながら、日本古来の伝統技術を守り通している松原さんならではの自然を知り尽くした話。
『動物愛護団体からは、動物の虐待などと中傷されるが、これは僕の人生である。』
松原さんは冒頭にこのように述べたが、まさに自然界に身を置き、絶えず日本の自然とは何なのかを見届けてきている人間だけが語れる自信に満ちた言葉だった。
ある意味、ボクも思わず「そのとおり」と相づちを打ったものだった。
タカが生きるために獲物を狩り、それを食べる。
獲物は、捕食者に狩られるためにも生き、そのうえで子孫を残していく。
そうした生命の分かちあいがあって自然がなりたち、そこに人間も組みこまれている。
雪深い東北地方でクマタカを使ってノウサギを狩り、それを生活の手段としてきた日本人の歴史があり、これはすばらしい文化なのである。
その証拠に文化庁でも松原さんをモデルに、記録映画を残してもいる。
ボクの横でこれを見ていた教授の立花隆さんが、
『ミヤザキさんの記録映画もつくらなくてはならないね…、文化庁は。』
アハハ、ボクはそこまでの必要はないが、写真家として日本の自然界だけはきちんと見届けていくつもりである。
写真:壇上の松原さんを立花隆さんが見守る。

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