『すんき漬け』


木曽谷に住む知人が「すんき漬け」を送ってくれた。
「すんき漬け」とは、名前を聞いたことはあるが、まだ食べたこともなかった。
何事も、経験、体験をモットーとしているボクは、さっそくいただいてみた。
これが、また、なんともいえずムズムズと美味しいので、ある。
見た目はくたびれた野沢菜漬けのようだが、ちょっと違う。
いわゆる塩をいっさい使わずに植物性乳酸菌を発酵させてつくっているので、味や臭いは「飯寿し」とよく似ている。牧場のサイロに共通するような、酢っぱくてムズムズする臭いと味といえばいいだろうか。
これが「すんき漬け」なるものかと食べすすめていくのだが、酢っぱさの元である植物乳酸菌が体にはとてもよさそうな気がする。食べるほどにじわじわと、五臓六腑にしみわたっていくからだ。
塩を使わないので、これは、健康志向の高まる現代社会では注目すべき「珍味」であろう。
信州木曽谷の山のなかで数百年も前から作られてきている「すんき漬け」は、まさに冬の保存食だけに、自然界を再認識できて、なんだかとてもありがたい気持ちになった。
写真:琵琶湖の「鮒寿司」は最大の珍味であるが、その美味しさに近いものがある「すんき漬け」。

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『すんき漬け』 への4件のコメント

  1. 花柄クジラ より:

    「すんき」とは、何が語源になっているのでしょうね?漢字で書くとどんな字なのでしょうね?誰でも漬けれるものでないような気がしますね。

  2. gaku より:

    「すんき」とは、漢字で書くと「酸茎」だそうです。
    酸っぱい茎…という意味なんですね。
    この漬物は、たしかに酸っぱいですよ。
    そして、種となる菌を保存しておくのだそうです。
    真冬の3ヶ月くらいが、美味しさの勝負のようです。
    体には確かに、よさそうです。
    サイロに漬かった牧草を牛がよろこんで食べるように、人間も好きな人にはたまらないのでしょうね。
    でも、「すんき」は、味がかなり個性的です、よ。

  3. 花柄クジラ より:

    そうですかあ。発酵食品は、たいていはクセのあるものだと思いますが、塩を使っていない保存食品とは、素晴しい発想で作られたものですね。本当に体によさそうです。それにしても、何でも食べてみる先生 それも素晴しい!

  4. 年寄とっちゃん より:

    「すんき」の語源が「酸茎」と聞く前は、京都の「すぐき」漬を連想していました。酸味のある独特のもので、味は上から下まであります。醗酵した漬物ということで、何か「すんき」と「すぐき」は繋がりがあるように思うのですが。