Nikon D3


ニコンからデジタルカメラのフルサイズ一眼レフが、11月に発売される。
発売前の実機が今月上旬から、テスト用にボクの手元にきている。
あらゆるテスト撮影を試みているが、凄いカメラだ。
FXフォーマットで秒9コマとか、51点のAF測距システム…etcは、カタログなどで見てのとおりだが、
プロとしていちばん嬉しかったことはファインダーの素晴らしさ、だろう。
こればかりは手にとってみなければ分からないことだが、やわらかい視野のなかにもピントの山がカキッとくるところがいい。
これは、ボクが40年間のキャリアのなかでもっとも重要なカメラ選びのひとつにしてきているところだからである。
とにかく、作画をするにはファインダーが生命であり、この視野ですべてが決まってしまうからだ。
そのピントの山がきちんと見えるカメラとそうでないカメラでは大きな差があり、まさにD3はフィルムカメラのF5やF6のファインダーを踏襲している。
デジタルカメラといえば常にハイレベルなメカニカルなところばかりに目が奪われがちだが、こういう隠れたところに凄い技術がさりげなく使われているのはプロを意識したメーカーの強い自信がうかがえる。
また、ISO感度が200-6400まで標準で使えることはスゴイことである。
これは、野生動物の夜間撮影では大きな差となって表れてくるからだ。
とにかく日本の野生動物はすべてが地味な体色をしており、それが夜間行動するのだから、これまでボクは照明の確保に苦労してきた。
それが、小型ストロボでISO3200とか5000にしてバンバンやってしまえるところが、新境地の開拓へとつながる。
今回はナノクリスタルコートを採用した新開発の14-24mmと24-70mmズームレンズの2本を同時テストしているが、どちらも素晴らしい切れ味を示している。
最近のボクは、短いレンズをいかにして使い切るかという作画方法をとっているので、D3もリモコン撮影ができるように改造してしまった。無人自動撮影のためのハウジングも自作し、すでに何日間も山中で野ざらし撮影もしている。
ニコンD3は、まさにこういう使い方をしてはじめて実力を発揮するというものだ。
11月の発売が、ほんとうに待ちどうしいカメラである。
写真:AF-S NIKKOR14-24mm F2.8 G レンズを装着したニコンD3。

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