灯油泥棒をセンサーで撃退


知り合いのトミさんから、相談を受けた。
何だろうと聞いてみれば、灯油泥棒が出てきているからセンサーを取り付けて欲しい、ということだった。
トミさんからは野菜などをよく貰うので、一応は相談にのってあげた。
そういえば、最近の燃料高騰で全国的に石油類の盗難ニュースが増えてきている。
海辺では、船外機のガソリンタンクごと盗難にあったとか。
駐車中の車の給油口をこじあけて、燃料を抜き取られたとか。
ある宿泊施設の灯油タンクから、4000リットルも盗まれた、というようなニュースがあるからだ。
ここ、長野県は冬期間の暖房には灯油が欠かせないから、各家庭でも屋外に灯油タンクを設置してあるところが多い。
そのタンクは200-400リットルが一般家庭の標準なので、タンクにそっと忍び寄って手提げポリタンクに抜き取っていく泥棒がでてきているのだ。
屋外タンクは自宅裏にあることが多いので、まさに盲点ともいえるし、無防備なかたちでの設置が目立つ。
だから、トミさんも自衛手段としてセンサーを取り付けたい、ということだったのである。
このため、防犯装置をつくるにあたっていくつかの質問をしてみた。
1)屋外タンクに人が接近すれば、センサーライトが点灯するだけでいいのか。
2)屋外タンクに人が接近したことをセンサーが感知して、そのことを相手に知られることなく、自室内にブザーが鳴って教えてくれる。
3)屋外タンクに人が接近すれば、自宅室内にブザーが鳴ると同時に赤外線カメラで屋外の映像をとらえ、室内のモニターテレビに映し出すようにするのか。
4)灯油泥棒をしている瞬間をすべて赤外線カメラがとらえて、その映像を動かぬ証拠として記録までするのか。
5)屋外タンクに人が近づいただけで、タンク周辺に大音響のブザーが鳴って、照明をつけて驚かすだけでいいのか。
とまあ、いくつかの防犯チョイスがあるが、目的別で費用も違ってくるからである。
結果は、5)でよいということだったので、作業は簡単だった。
屋外タンクのある現場は隣家とブロック塀でさえぎられているし、タンクに近づくには木戸を開けなければならない構造になっていた。
このため、木戸に少し細工をしてから、赤外線センサーを周囲に張り巡らせることにした。
このような防犯装置は、ボクにとってある意味では野生動物たちを相手にするよりも楽である。
人間のほうが行動パターンが限定されているので、行動の読みは野生動物よりできるし、隙も多いからである。
その昔ボクは、小鳥の巣箱のなかに監視カメラを仕込んで、「松茸どろぼう」をばっちり撮影してしまったことがある。
これ以外にも、公言できないような泥棒事件を何件か解決したこともあった。
だから、ボクにとってこのような相談は朝飯前の技でできてしまうのだ。
今回は、犯人逮捕ではなく、あくまでも灯油タンクに人が近づけば「警戒していますよ」ということを相手に知らせるのが目的だ。
これだけでも、犯罪の抑止効果はあるのだから、ボクの技術をトミさんに提供したまでだ。
寒さが本格化してきたから、灯油泥棒がこれ以上増えないことを祈るのみである。
写真:ここの灯油タンクは400リットル。今冬は1リットル100円にもなっているから、さもしい人がでてこないともかぎらない。

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灯油泥棒をセンサーで撃退 への2件のコメント

  1. 小坊主 より:

    証拠写真を撮る、というところまで行かないのは、やっぱり、狭い社会の難しさでしょうか。
    誰が盗んでいるのか、それも知りたくないのかもしれません。
    それにしても、タンク一杯にすると、四萬円ですか。。

  2. gaku より:

    こういう「こそ泥」は、2-3軒隣のご近所さんが多いものです。
    なので、犯人を突き止めないのも、田舎暮らしのポイントですね。
    >それにしても、タンク一杯にすると、四萬円ですか。。
    そうですよ、わが家だって400リットル×5-6回の補給です毎冬。