キツネと風船


近所の林道入り口道路わきに、風船が落ちていた。
冬のこの時期に、風船とは珍しいことだ。
子供がここまで遊びにくるには、車に乗せてきてもらわないと、まず来ることもできまい。
ひょっとしたら、日本海側の県外から「風船飛ばし」でもあって、たどり着いたのかもしれない?
そう思いながら、この風船を片付けずにそのままにしておいた。
たぶん、こうしておけば、物好きのキツネが興味を示すだろう…、と思ったからだ。
2日後になって、再び何気にここを通った。
前の夜に、うっすらと小雪が舞ったので動物たちの足跡がよく見える情況にあった。
予測したとおり、そこには風船に興味を示したキツネの足跡があった。
ボクの気持ちがズバリ的中したことに、おもわずニヤリとしてしまった。
キツネはたぶん、風船が落ちてたその夜から存在には気づいていたにちがいない。
ただ、警戒心が強いから、その晩は風船を遠巻きにして通り過ぎたことだろう。
そして、2日目にも同じ場所に風船があるから、これはチェックしなければならないと思ったにちがいない。

キツネは、林道上部からこの風船に近づいた(A)。
しかし注意しなければならないから、へっぴり腰で臭いをかぎながら確認姿勢をとった(B)。
それでも、警戒して(C)のように移動して、(D)から再び風船に近づいた。
ここで、(E)まで接近して、たぶん鼻面を風船に近づけたことが、足跡と風船までの距離でわかる。
これで、食べるものでもないし、危険なものでもないことを自分のなかで了承したから、そのまま下界まで降りていったのだった。
黙して語らない自然界は、この場合はキツネの足跡だが、こうしたちょっとしたサインからかなり明確に行動やら心理状態を探ることができるのである。
こういったところまで自然界がわかるようになると、ほんとうにオモシロイ。
とにかく、自然のちょっとした動きが手にとるようにわかっていくから、そうした洞察力を次々に磨いていくことができるからである。
自然界をさぐるには、ほんと教科書なんてないからだ。
教科書は、自分でつくっていかなければならないのである。
写真上:林道へいく途中の側溝にピンク色の風船が落ちていた。
写真下:解説手順を追って足跡をみてもらうと、キツネの動きがよくみえる。

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キツネと風船 への2件のコメント

  1. >自然界をさぐるには、ほんと教科書なんてないからだ。教科書は、自分でつくっていかなければならないのである。
    自然の写真を撮るようになって4年ぐらいになりますが、物事を見るようになったと思います。昆虫写真が多いのですが、昆虫の事あまり知りません。だから写真を撮るために観察し何が面白いかを探す。以外と知らないのが僕にとってはいいのかもしれません。
    僕のブログでぱぷあ日記とぱぷあ日記外伝という人気のないブログがありますが、その教科書作りの一環なのかもしれません。いい加減な事を書いているのですが、自分のための覚書にはなっているようです。月並みな言い方ですが、毎日少しでも継続していくと言うのが重要なのだと思います。

  2. はな より:

    gaku先生・おいかわ飯店さん
       こんにちは!!
    >何が面白いかを探す。以外と知らないのが僕にとってはいいのかもしれません。
    ・ひょんなことから塾に入ってもう4年位になるのでしょうか?・・・それまでの私はシャッター押すたびにフラッシュがついた撮り方でした(デジタルカメラはそうゆう使い方をするものだと思ってました)・・・今はE-300を肌身離さず酷使してますが、1眼カメラ使っていること事態奇跡だと!塾に入っていなかったら今でもそうゆう使い方していると思います。gaku先生・スタッフの先生方・塾生の皆様・・ありがとうございます。
    >何が面白いかを探す。以外と知らないのが僕にとってはいいのかもしれません。
    ・身の回りに面白いこと結構ありますよね?
    私だけそう思っているだけ?カメラのことも写真のことも全然知らなかったことがいいのかもしれません・・ただそれだけのことではないかと・・気が付きます。
    >自分のための覚書にはなっているようです。月並みな言い方ですが、毎日少しでも継続していくと言うのが重要なのだと思います。
    ・・・4月でブログ1年になります・・毎日少しずつですが継続していきたいと思ってます。