千昌夫のプロ根性に学ぶ


埼玉県の羽生市まで講演にでかけた。
埼玉県下の市町村で環境行政に携わっている方たちの勉強会から、お声がかかったからだ。
演題は、『動物の目から見た環境』。
いわゆる、野生動物の視点で今日の自然環境と人間社会を写真家として40年間追ってきた経験則からの持論展開である。
200人ほどの聴講者があったが、一応伝えることだけはしてきたから、あとは地域住民たちの現地での視点と行動力にゆだねるしかないだろう。
羽生駅からタクシーで会場まで出向いたが、途中の運転手との会話。
gaku  『羽生市産業文化ホール』へお願いします。
運転手  『っえ、今日も何かあるのですか?昨日は千昌夫さんが来て歌ったんですよ。すごい、人だったですよ。』
gaku  『へっぇぇー、千昌夫が来たんですか。それはスゴイ。』
      (実は、ボクは千昌夫が好きなのである。あの精神的たくましさをプロ中のプロと認めているからだ。マスコミなどでどんなに叩かれて孤立無援になっても、彼はビクともせずに、自分の生き方を貫いているところが好きなのである。)
gaku  『文化ホールでは、埼玉県下の市町村役場の人たちが集まって環境の勉強をするらしいですよ。』
運転手  『そうなんですか。もっとも、あそこはそういう場所だからですね。私らには、芸能人しか分からないことですが。お客さんも、そこへ勉強に行くのです、か?』
gaku  『いや、勉強のほどでもないのですが、いちおう壇上でしゃべれといわれている、もんで…』
運転手  『っへ! お客さんが壇上…へ。それは、講師ということですか?』
gaku  『い、いやぁー、まぁぁ、そんなものかも知れません。』
運転手  『これはこれは失礼をしました。私はまたお客さんが帽子をかぶって、ジーパンはいて、カメラをぶら下げていたから、てっきり「お客さん」かと思いました。』
gaku  『あ、ははは。それでいいのですよ。そういえば、昨年だったか隣の加須市にもきたことありますよ。何という高校でしたか、文化祭に呼ばれましてね。』
運転手  『それは不動○高校でしょう。あそこは、すごい進学校で私たちにはちょっと足下にもおよばないところですよ。』
gaku  『うん、うん、その名前の高校だった。』
運転手  『へっえええー お客さんは不動○高校にも。あそこの生徒は優秀だしいい子ばっかりなんですよ。』
gaku  『そうそう、男子も女子もいい子ばっかりでしたよ。講演が終わってから、女の子が走り寄ってきて手作りの交通安全お守りをボクにプレゼントしてくれました。ボクはいまでも大切にして、もっていますがね。』

こんな会話をしている間に、会場の羽生市産業文化ホールに着いてしまった。
タクシーの運転手も、あらゆる人を大切にする心の優しい人だと、道中の会話でボクは感じていた。
だから、羽生市での講演もはじめっから気分よくできた。聴講者も、これまでボクのような者の現場からのメッセージを聞いたことがなかったらしく、目がみんな輝いていたのには嬉しかった。
こうなれたのも、タクシーの運転手と短い時間ながらいい会話ができたことと、会場に入る玄関にもう済んでしまった「千昌夫」のコンサートポスターがあったからだ。
打たれても、打たれてもへこたれない「千昌夫」。
社会的バッシングを受けた直後に、観客のだれもいない横浜アリーナの特設会場で空に向かって一人だけで歌い続けていたプロ根性。
それは、自分の声を信じているからできることなのであろう。
千昌夫のネームバリューとボクを比べてはいけないが、ボクだって小さな種だけは蒔きつづけているつもりだ。羽生市でもたぶん、一粒くらいの種は蒔いてきたつもりである。
写真上:羽生市は春のやわらかい日差しにつつまれていた。
写真中:過ぎてしまったコンサートのポスターが「まだ」きれいに貼られていた。

写真下:往復の乗り物のなかで、3月に出版する本の校正をすることができて満足。

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千昌夫のプロ根性に学ぶ への4件のコメント

  1. 千昌夫さんといえば、北国の春ですね。あの曲も確か何年も歌い続け最後には、大ヒットそして、千さんの代表曲になりました。地道に種をまき続ける継続の力と自分を信じる事が大事なのでしょう。

  2. より:

    「プロ」に関する話題が続きましたね。プロってなんでしょうね。ボキャブラリーの乏しいあたしにゃあ一言では表せませんが。「その道でメシ食ってる人」?。だったらサラリーマンもプロ(実際、サラリーマンだってプロのはずだがプロ根意識の無い人が多すぎる)だし。「一人でメシ食っていける人」?。だったら個人事業主(あたしも経験あるけど)もプロと呼ぶか?。結局プロっていっぱいいるんだけど、「その道で大成した人、大物」を一般にはプロと云うんでしょうか。なんか意味ねーこと書いちゃって済みません。
    ただあたしが思うに、セルフモチュベーション(気)と常に前進する(勘を養う)ことを続ける(止まったら即、ドボン)、この二つのエレメントが人並みはずれていることは必須かと存じます。
    ・プロ:D3を山中に放置しちゃう人
    ・アマ:ドバシあたりでD3デモ機に唾付けてるのが関の山なヤツ ←自分
    #アマってゆーか、ボンビーなだけか。
    あ、gakuさん、横浜「アリーナ」です。よろしくご承知おきの程お願いします。

  3. gaku より:

    横浜「アリーナ」ね、了解です。
    それにしても、昴さん、忙しいのヒマなの?
    信州の家は、どうしたの?いまごろは、寒いぞ。

  4. より:

    gakuさん
    なにしろ急だったので信州の家はやりっぱなしで、売却予定ですが、今頃は雪に埋もれてるでしょう。ただいまあたくしは就職活動中です。プライベートはこんなもんにしてと。
    D3いいですね欲しいですね。Nikonにデジカメ世界トップシェアを奪われたライバル:東京都大田区下丸子3-30-2は打倒Nikonに燃え上がっているでしょう。
    都会での動物(人間含む)ウォッチングも楽しいですね。たまには横浜にも遊びにいらしてください。ご案内いたします(フーゾク店のコトは解りません。悪しからず)。