定点撮影にみる環境異変


長野県伊那谷のとある公園に、とても絵になる1本のヤマザクラの木がある。
このヤマザクラの姿が大好きで、ボクはもう10年以上もずっと写真撮影を続けている。
この写真を撮るには、いつも決まった位置から、決まったレンズで撮りつづける「定点撮影法」を実践しているのだ。
だから、いろんな天候や時間帯のときに出かけていけば、迷うことなく撮れることになっている。

そんなある夜、星空を入れて撮ろうと出かけたら失敗してしまった。
いや、失敗というより撮影する気力が萎えてしまったから、もうこの撮影を諦めようとも考えているのだ。
それというのも、市民公園でもあることから、ここに夜間になると駐車場を照らす「照明灯」が付いたからである。
このわずかな明かりのせいで、これまでの撮影との連綿性が付かなくなってしまったからだ。
はっきりいって、気に入らなくなってしまったのである。
星空を撮影するには、真っ暗のほうがいいワケであって、照明からこぼれた明かりは邪魔なのである。
この邪魔な明かりが、画面に微妙に影響して、面白くないからである。
もっとも、この照明灯を消せばいいことだが、こういうことを勝手にやると「うるさい」時代にもなってきているので、ここはもう10年以上もやってきたのだから撮影も潮時かな?、とも考えるのである。
ヤマザクラの樹勢もどことなく落ちてきているようなので、これも諦める要因の一つかもしれない。
まったくもって、照明灯というよけいなことをしてくれたものだ。
こういう「光害」には、最近とくにボクは敏感になってきているので、余計に腹の立つことでもある。
写真上:この木の美しさをスカウトしたのは後にも先にもボクだけであろう。なにはともあれ、枝ぶりが美しいからである。
写真下:左の土手に照明が漏れてきて、写真の画面が締まらなくなってきてしまった。

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定点撮影にみる環境異変 への4件のコメント

  1. オーロラ より:

    2枚目の写真は,星空が見えているから夜なのでしょうが,下の空は明るくて昼のようにも見える,なんとも不思議な光景ですね。
    これじゃぁ,桜の木も夜もぐっすり眠れなくて,かわいそうですね。

  2. 変なHNで中華料理屋と間違われそうですが、自称昆虫写真家です。いい虫を見つけてしまうときりもなく撮ってしまいます。幾ら撮っても納得できません。そのうち逃げられるのですが、ようやく撮るのをあきらめられます。まあ、こういった引き際も大切なのかもしれません。

  3. gaku より:

    ◆オーロラさん
    >下の空は明るくて昼のようにも見える,
    そうなんです。
    明るいところは、下界の街からの明かりが空にあがってきているからなんです。
    ◆おいかわ飯店さん
    この木に関しては、街のスカウトマンよろしく僕がスカウトしてモデルにしてきただけに、外部要因からくる「引き」は辛いものです。
    モデルがいい、だけに。

  4. 確かに理由が理由だけに...。
    こういった事は、嫌がらせではないかと思えるくらいツボを押えてやってくれるように思います。僕も似たような経験があります。でも悪気はないのだとは思います。しかし、悪気がないというのが一番の曲者ではないかと思うのです。