珍品アナグマの死体


昨日、伊那谷から木曽へ抜ける国道で、アナグマの死体を拾った。
なかなかに、きれいないい死体だった。
車に撥ねられてまだ6時間以内という、死体だった。
アナグマは、4月になると冬眠から覚めて、この時期にはよく昼間でもノコノコと歩き回っていることがある。
たぶん、ねぼけて歩いているところを車に轢かれてしまったのだろう。
右肩のところが骨折していたし、頭蓋骨もひょっとしたら割れているのかもしれない。

このアナグマの生態には、まだまだ謎の部分が多く、ほとんどがわかってないのが実情だ。
しかも、数が少なくて、確実に観察できるようなポイントもわかっていない。
このため、無人自動撮影にときどき撮影されるのが関の山で、ボクにはまだきちんと撮影ができてない日本の野生動物の一つとなっている。しかも、ここ20年ほどのデータを振り返ってみても、長野県の南部地域ではかなり数が減ってきているらしく、目撃例が激減している動物にもなっている。

そんな貴重なアナグマに、死体とはいえども出会えたのがうれしかった。
そこで、現場でしっかり撮影をしたあと、死体を回収してきた。
そして、体毛の一部は神奈川県の知人に研究用に送り、死体のすべては大阪市立博物館内にある「なにわホネホネ団」へ送った。ホネホネ団では、骨格標本をつくっていろいろな研究に役立てているからだ。
交通事故に遭ってしまっても、こうして社会の役に立てばアナグマも本望だろう。
こんどは、死体ではなくて、生きている本物に出会い、しっかり撮影をしたいものだ。
写真上:アナグマの交通事故現場。
写真中:毛並みはなかなかにすばらしかったが、右肩が折れており、即死だったにちがいない。
写真下:アナグマの前足は爪が鋭いと聞くが、確かに長くてこれは強い武器になっているようだ。

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珍品アナグマの死体 への12件のコメント

  1. アナグマの爪すごいですね。このご自慢の爪で穴をほじくるのでしょう。交通事故は、気の毒ですが、アナグマ君も成仏してくれるでしょう。

  2. 小坊主 より:

    小さい頭、全体に楔形の体型、いかにも、穴を掘る者ですね。
    一遍だけ、林道で行き会って、後は、生きたのも死んだのも、機会がありません。

  3. gaku より:

    アナグマは、信州では5月中旬くらいまでなら、けっこう昼間にも出歩いています。
    そのあとは、かなり夜行性になっていくようです。
    これは、これまでのボクの経験からですが、ほんとうにポイントを絞れない動物でもあります。
    これもイタチ科だから、でしょうかね。

  4. 八麓 より:

    こんな爪だったとは。
    昨年春先の昼間に我が家の裏庭で見かけました。こっちの顔を見ても逃げないんですよね。初め、狸かな?いたちかな?とか判別不能で近所の人にアナグマだと教えてもらいました。へたに近づかないでよかった。

  5. man より:

    私は大分県別府市亀川のやや山手に在住しています、昨夜23時頃自宅前の公園(15m前)に狸のような動物を見つけましたしかし、それは狸とは全く違う体つきで顔が小いし腰が大きい尻尾が短い足が太いなど特徴のある体型でした、すぐにアナグマじゃないかと思い妻と息子にも見てもらいました、犬 狸 狐 でわないことは分かりましたがアナグマであるかははっきり断定できません、今夜はカメラを持って朝までがんばるつもりです。

  6. gaku より:

    ◆八麓さん
    アナグマはイタチ科の動物で非常に気が強いので、危険です。噛みついたら放さず、体をドリルのように回すので猟犬などがやられると致命傷になるとか!?
    ◆manさん
    九州にはアナグマが多いようですので、その動物はアナグマの可能性がありますね。
    撮影は、タヌキより警戒心がないのでラクだと思いますよ。
    朝まで頑張って、撮影できるといいですね。
    結果をまた、報告してください。

  7. nan より:

    自分の家のオープンデッキに寝転がり酒はあるし当てもある一点を見つめて朝までなんて出来るわけネーッ!・・ヤッパリ朝でした、
    公園に出かけてみると壁に犬や狸では出来ない爪痕や側溝を掘り返した後を見つけ「あそこで我慢できていればナー!」・・・悲しい朝でした。

  8. gaku より:

    ↑ あはは、こういう報告をお待ちしていました。
    野生動物の撮影はカンタンではないことを分かっていただけただけでも、収獲ですね。
    報告をお聞きして、とても勇気づけられた夜デシタ。
    (まだ、チャンスはあると思いますので、次回に頑張ってくださいね。)

  9. nan より:

    今、来ましたやってきたのです!デジカメで20枚撮りました。。。ヤツはストロボの驚き動けません、私はやりました!!!手を振って「ありがとう!」森へ帰ってゆく姿はナントモ、  けっさく!であろうさくひんが!!!!「真っ黒」そうストロボが届いていなかったのです、泪、スチールカメラしか持ったことのない私が慌てて持ったのがデジカメ、on,off、シャッターだっけ!。
    次こそは、、、、、つ!!

  10. gaku より:

    三度目の正直…ってこともありますから、
    次回の成功をお祈りしています。
    撮影が成功したら、ぜひ「WEB図鑑」に投稿して見せてください。
    楽しみにしています、から。。

  11. kara より:

    三重県の一部地域では、アナグマは「コアメ」と呼ばれています。実際はコアメと言うだけで今まで正体がわからなかったのですが、こちらの写真でアナグマだということが判明しました。ありがとうございます。
    そのコアメ、先日来、我が家に出没してはネコのエサを漁っていたのですが、とうとう捕獲され、橋を渡った地域に放逐されました(橋を渡ると帰ってこられないと言われているため)。
    もう一匹いるらしいので、今度捕まえたらカメラに収めたいと思います。

  12. gaku より:

    karaさん、
    「コアメ」とは、はじめて聞く地方名です。
    アナグマは「ムジナ」「マミ」「マミダヌキ」…などと呼ばれますが、コアメとはどういうところからきているのでしょうね?
    >もう一匹いるらしいので、今度捕まえたらカメラに収めたいと思います。
    ぜに、カメラに収めて見せてください。