『クマのすむ山』


偕成社から、「森の写真動物記」シリーズが刊行中である。
その第5巻目として、「クマのすむ山」が出来た。
今月になって発売されたばかりだが、けっこう「衝撃的」だといった意見が聞かれる。
地元の新聞社の支局長なんかは、『いつのまにこんな写真を撮ってたんだよぅー』
っといって、取材に飛んできたほどだ。
まあ、表紙写真には、みんな驚くらしい。
撮影者のボクも、まさか野生のツキノワグマがこれほどまで「演技」をしてくれるとは思ってもみなかったこと、だからだ。
一応の「絵コンテ」は描いていたが、まさにしてやったりだった。
それにしても写真を改めて見ると、大きなツキノワグマだ。
肩幅といい、背丈といい、とにかくどでかいツキノワグマである。
こんなクマと異常接近をしたくはないが、人知れず、夜間になると近所を歩いているかと思うと、夜の森はほんとうに注意しなければならない。
こういう、見えない世界を見てしまえるのも、無人ロボットカメラのなせるワザであろう。
「クマのすむ山」は表紙だけではない、内容もこれまでのツキノワグマ観を一新させてくれるだろう。
一応、子供向けに編んではあるが、甘い自然観とツキノワグマ観だけでツキノワグマを語っている頭の固い大人たちは、やがてこの本を読んだ「子供」たちに笑われるかもしれない。
そのためにも、こういう本は多くの人たちに読んでもらって、これまでの自然観を一度リセットして欲しいと思う。
ところで、この「クマのすむ山」をはじめ、理論社からの「かわりゆく環境・日本生き物レポート」全4冊などの裏話をする講演会が大阪の「カタログハウス」で行われる。
出版物では見られないようなスライドも100枚ほど用意して出かけるので、興味のある方はぜひカタログハウスまで、どうぞ。
●カタログハウスの学校 環境セミナー「動物の目からみた環境問題」大阪
2008年5月17日(土)
午後1時30分?3時
講師:宮崎学(写真家)
●定員:80人
●参加費:1000円
●場所:〒556-0011大阪市浪速区難波中2-10-70 なんばパークスタワー3階
http://www.cataloghouse.co.jp/study/index.html

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『クマのすむ山』 への9件のコメント

  1. より:

    はあー、ここまでいくともはや、すげー!としかいえませんね。gakuさん、出演料あげないといけませんね。疑り深い人ならば、剥製かはたまたCGかと思うかもしれません。

  2. 粗忽鷲 より:

    んん・・・流石です。
    是非入手しなければ!
    そして講演聴きたいけどなぁ~グスン。

  3. TAJIMANIA Blog より:

    クマのすむ山 宮崎学

    衝撃の写真集が出た。カバー写真を見て驚かない人はいないだろう。いや、逆かもしれない。スタッフが着ぐるみ被って演技しているのでは。そう思う人がいてもおかしくない。あまり

  4. いち猟師 より:

    お世話になります。
    早速購入させて頂きました”クマ”の本。
    護身(君子危うきに近寄らず、って言います
    からね)&ショーブの為に。
    ところで別件の質問なのですが、普段から良
    く見かける鹿&猪はあまり写真にうつらない
    のでしょうか?それとも写りすぎていて‥?
    私もクマばかりこのHPでも気にしてて、いま
    まで気付かなかったのですが‥。
    あまり遊歩道は使わないのですかね?
    ちょと気になりましたので質問させて頂きま
    す。
    すみません、変な質問して。
    失礼します。

  5. gaku より:

    「クマのすむ山」おかげさまで好評のようで、お買い上げいただきましてありがとうございます。
    ◆昴さん
    モデル料はあげてませんが、もっと野生の熊たちを理解できるようにするのが僕の恩返しだと思っています。
    ◆粗忽鷲さん
    講演…、北海道で呼んでくだされば行きますよ。
    ◆いち猟師さん
    遊歩道は、あらゆる野生動物が利用しますよ。
    イノシシは、けっこう警戒心が強く、一度撮影されるとしばらくコースを変えることがよくあります。
    これは、キツネも同じですね。
    ニホンジカは、まだこのカメラ周辺には数が少ないので、写る機会がほんとうに少ないのです。
    こんな場所ですが、モモンガやリスまでもキャッチされていますから、周辺に生息していれば確実にいろんな動物が記録されるハズですので、
    ノウサギ、アナグマはほんとうに数が減少していると考えています。
    とにかく、自動撮影は長年やり続けることで、かなりの成果がみられる調査方法だと確信しています。

  6. いち猟師 より:

    なるほど、そういうことですか‥。
    了解しました、ありがとうございます。
    しかし、さすがクマですね。
    猪も相当神経太い方だと思ってましたが‥。

  7. より:

    「百聞は一見にしかず」。拝見しての感想です。一番圧巻されたのは、標高1500mの熊棚の写真。このご本は児童向け写真絵本としてお創りになられたようですが、さて子供たちはどんな感想を抱くでしょう。そして将来どんな自然観を持つのでしょう。興味があります。
    ところで「著者プロフィール」のこの自写像。なんの構えでございましょうか?。今まさにジャンプせんとすノウサギ。はたまた猫又。もしかして太極拳の使い手でいらっしゃいますか?。

  8. オーロラ より:

    注文した『クマのすむ山』が昨日届きました。
    衝撃の表紙写真は圧巻ですが,中もまた面白い!
    先生の自然に対する深い考察と,クマへの愛情が感じられて,すばらしい本ですね。
    プロフィール写真にも“チャーミング”な先生が写っていて,可笑しかったです。

  9. puuko より:

    「くまのすむ山」拝見させて頂ました。
    すごい驚きの写真ですね。TVでカメラのCMでブルドッグが子供の写真を撮っているのがありますが、野生の熊があんなポーズをするなんて・・・それも自然に。
    もう 届いた本をみて鳥肌がたちました。