カタログハウスでの講演会


「通販生活」のカタログハウス大阪校で、17日に講演会があった。
テーマは、「動物の目から見た環境問題」。
環境問題というと、地球温暖化がどうの、北極の氷がどんどん溶けている…、CO2削減から排出権…などなど、いろいろ言われているが、こういうところばかりが「環境問題」の一言で片付けられてしまっているようなところがある。
しかし、ちょとした自然界や私たちの身近なところにもいっぱいの環境問題が潜んでいるのであって、そうしたところになかなか目を向けることができないのが現代人。
だから、自然界からいろんな形で私たちにも「サイン」が出されているのだけれど、それに気づかないでいることが多すぎるものだ。
そこで、ボクは普段から野生動物をはじめとした自然界からのサインをキャッチして、それに気づかないでいる人たちへのメッセンジャーとして写真という「視覚言語」で伝えるようにしている。
それが、講演でのテーマになっているのだが、ほんの少しずつではあるが、こうしたボクの仕事にも目を向けて関心を示してくださる人たちが出てきたことはうれしく思っている。
こうして、カタログハウスの若いスタッフたちが大阪までボクを呼んでくれたのだった。
自動販売機からでる熱や光からだけでも、環境にどのような影響がでているのかなど、写真などで具体例を示しながら話をすすめているのだが。
聴講者たちの表情や目に力が入っているのかそうでないかが、壇上からでもちゃんと見えてしまうものだ。
今回の講演会では皆さんが熱心に耳を傾けてくださっていたのには、なかなかに関心があるのだなあと印象的だった。
午後1時半からのスタートという時間は、昼食の後だけに、眠くなる時間帯だけれども、だれ一人として居眠りをしているような人はみられなかった。
真剣な表情が会場にあふれていて、ボク自身もうれしかった。
講演が終わって、帰り際に『ホームページをいつも見させてもらっています』といわれて帰られたかたが何人かおられて、出版物だけではないインターネット時代の変換を感じることもできた。
サイン会でも多くの方が拙著を手にとってくださり、大阪まで行ってよかったなぁーと思える一瞬でもあった。
大阪にかぎらず、全国どこにいても、環境からのサインはある。
それにどう気づき、見て考えるかというのが、いまこの環境に生きている現代人の環境問題を語るキーワードだからである。
それには、教科書のない自然界から、一人ひとりの人たちがどのような視線で足元の環境を理解し見つめていけるかということに限られていくのではないだろうか。
その意味でも、ボクの戦いはまだまだ続きそうだ。
写真:近所には、いつも雑草ひとつ生えずに美しく手入れされている畑がある。
   ここに写るおばあさんが、コツコツと毎日土いじりをしているのだが、畑には何年も前からずうっと野生のキツネが毎晩出てきて徘徊していることが足跡から見てとれる。
   この事実に、このおばあさんはまったく気づいていないのが可笑しくてたまらないが、野生動物とは、そのくらい地域社会と住人をしっかり観察して日々行動しているからだ。
   大きな足跡は、おばあさんの歩いた跡。畑中に点在する小さな足跡は、みんなキツネのもの。
   これも、自然界からの小さいけれどもたしかなサインなのである。
GX100

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カタログハウスでの講演会 への2件のコメント

  1. わさびぃ より:

    こんにちは、伊那谷に住む田舎人です。
    この写真の解説を読むまで、狐の足跡には気付きませんでした。(残念・・)でも、北海道のスキー場でリフトから下を見ると、真冬の雪山に小さい足跡がたくさんあるのを思い出しました。あまり詳しいことはわからないのですが、恐らく、「うさぎ」(ぴょこぴょこしりもちをついたような跡も)の足跡や、「きつね」(四足の細い足跡はたいてい狐と思い込んでいる?)らしい足跡と人の足跡が交差していました。もちろん、実物(きつね)にもよく出会いましたが、エキノコックスが流行し始めたころだったので、近づくことは避けなくてはならなかったのですが・・・。なるほど、事実だけではなくて、その見える事実と、周囲の関係を頭に描く必要があるんですねぇ・・・。

  2. gaku より:

    ■わさびぃ さん
    田舎の人は、身近にいろんな野生動物がやってきているのに、案外気づいていないものです。
    ツキノワグマが人家の裏にきているのに、気づかない。
    まあ、それだから、動物たちもやってこれるのですが。