タケノコをめぐるイノシシとの格闘


年齢とともに体質も変わるのか、ここ数年のボクは山菜がけっこう好きになっている。
なかでも、春になると「タケノコ」がとても美味しく感じる。
だから、いつもタケノコを採りたいのだが、イノシシに先を越されてしまってなかなか美味しいタケノコにめぐりあえない。
数年前までは、地上に頭をだしてきたタケノコをイノシシが食べて、食い飽きたころボクが採っていたけれど、それでは美味しくないのである。
なので、少しでも時期の早い旬のうちに美味しいタケノコをと思っているのだが、イノシシもさらに学習を重ねて、土の中にあるいちばん美味しいところを掘り起こすようになってしまった。
こうなっては、鼻のいいイノシシにはまったくのお手上げである。
このため、今年はボクも知恵を使ってみた。
ああみえてもイノシシは、けっこう警戒心が強くて「ノミの心臓」なのがわかっていた。
こうしたイノシシの習性を逆手にとらない手はないと考えたボクは、竹やぶにCDラジカセを持ち込んだ。
雨にぬれないように、穴空き野菜コンテナの中にいれて、屋根もつけた。
こうして、NHKのラジオ放送をボリュームいっぱいで24時間流しっぱなしにして、イノシシが警戒するようにしたのである。
ついでに、竹やぶのまわりにはイノシシの目の高さとなる地上20-30cmほどのところに、荷造り用の白いビニール紐を張った。
この紐はピンと張るのではなくて、そよ風にもゆらゆらと揺れるように、ゆるく張るのがコツである。
さらに、地上には新聞紙をところどころに置き、その上に臭いがいつまでも残るように、ボクの小便をかけた。
こうして、イノシシの目と鼻と耳の3点を同時にかく乱させれば、イノシシの大胆プログラムも狂わされて、しばらくは警戒するだろう。
とにかく、この作戦は3日間持てばいい。
3日の間に、タケノコは確実に地上に頭をだしてくるからだ。
こうして、3日後に竹やぶへ出かけてみたのである。

ハハハ、作戦は見事に成功した。
タケノコがあちらこちらに、生えているではないか。
イノシシの悔しそうな顔が目にうかぶが、今年だけはオイラの勝ち、である。

写真上:地上にこのくらい頭を出してきたのが美味い。
写真中:3日間で大量のタケノコが採れた。
写真下:イノシシのいちばんの武器は、やっぱり鼻だ(疥癬にやられて、顔の毛がなくなってしまっている)。

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タケノコをめぐるイノシシとの格闘 への7件のコメント

  1. ゴーシュ より:

    初めてお便りしています.
    東京は東村山というところに住んでおります.
    学生の折,立花隆さんの本で拝見し,
    すぐに「鷲と鷹」を入手して以来,いろいろな
    著作を読ませていただいております.
    最近,ブログの存在を知りまして早速リーダーに
    登録させていただきました.
    このたけのこ作戦はスゴイです.(笑)
    また寄らせていただきます.
    それでは.

  2. カーネル より:

    初めまして、Netサーフィンして辿り着きました。
    元々、東京湾の一部だった新浦安に住んでます。
    大きな「山の幸ータケノコ」を観ましてコメントしました。
    イノシシにも挨拶ができる環境が羨ましい次第です。
    また、立ち寄らせていただきます。

  3. イノシシとの勝負、勝利おめでとうございます。僕は、スリランカで農業関係の仕事をしていた時、こいつらに惨敗でした。

  4. 小坊主 より:

    作戦、大成功ですね。
    でも、イノシシは、困ったかも。
    かあちゃん、腹減ったよう。。
    我慢しな、三日、待つんだよ。

  5. うさうさ より:

    いのししとの食糧縄張り争いをまじめにしている様子が面白かったです。
    ところで、日本全国竹林が増殖し
    人手が入らなくなって来た雑木林や畑などの里山が
    竹林に駆逐されている、という話をだいぶ以前に聞いたことがあり
    竹の繊維を使った洋服やら、紙やらが売り出されたというニュースも聞かないではないのですが
    その後竹の有効利用や、そもそも竹林害悪説が正しいのかといった検証はなされているか??
    謎です。

  6. gaku より:

    ◆ゴーシュさん
    はじめまして、拙著のご購読ありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
    ◆カーネルさん
    はじめまして、いらっしゃいです。
    新浦安でも、それなりの自然があると思います。それをどう見るかといった視点が大切だと思います。
    ◆おいかわ飯店さん
    イノシシに負けましたか、次回は勝ってみましょう。
    ◆小坊主さん
    3日どころか、2週間も作戦維持できましたよ。
    ◆うさうささん
    竹やぶの増殖がイノシシを助けている可能性もあります。
    温暖化で竹も元気になり、イノシシも元気になっています。
    タケノコと豚肉が合いますから、イノシシ肉なら最高に美味しいのではないかと思いました。

  7. うさうさ より:

    gakuさま
    >タケノコと豚肉が合いますから、イノシシ肉なら最高に美味しいのではないかと思いました。
    そういえばそうですね。
    合鴨農法ではありませんが、
    上手く囲い込んだ竹やぶにイノシシを放って
    定期的に収穫(イノシシとタケノコ)、というのはいかがでしょうか。
    イノシシは竹の根っこまで掘り返してくれないでしょうから、
    竹林の増殖自体は抑えられないのが難ですが。
    あとは、イノシシが合鴨ほどおとなしくないのが問題かもしれません。